コロナによって「急に、何かが通用しなくなる」ことがわかった今、考えるべきこと
今(2020年3月29日現在)コロナ騒動の真っ最中であるが、コロナによって影響が大きい業種・仕事・産業がわかってきた。
・観光産業
観光業、宿泊業、航空、インバウンド需要系全般
・店舗で商品やサービスを提供する人
飲食店全般、百貨店など生活必需品を除く実店舗販売系全般
・リアルでエンタメを提供する人
ディズニーランドなどのエンタメランド、博物館や美術館などの展覧会、セミナーや教育提供、サーカスやミュージカルなど。
・その他
クルーズ船やカジノなどを例にした娯楽産業、ジムやトレーニング施設、対面営業が必要な業種・・・・
甚大な影響が出ている。(本当に早く収束を願うばかりです)
ここで、現実を直視してから『どうビジネスを展開したらいいか・今の状況でメリットを受けるにはどう考えるべきか』を、自身の現在進行ビジネス(EC)も踏まえ考えてみる。
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●避けられない流れ
『リモートワーク』『オンライン』『巣ごもり』というキーワード。
つまり、増えるものは『ネット上のやりとり』であり『リアルで移動したり、会ったり、を避ける方向性』だ。
言い換えると、『移動=動く必要性』と『場所=人が集まる場所』の割合が、減っていく。
ということは、『移動』と『場所』に関わるビジネスは、厳しいという方向性が見えてくる。
●『移動』と『場所』が不要なものは?
『オンライン』とつくものはほぼ全てだ。
買い物・エンタメ・コミュニケーション・仕事、それら全てがオンラインを経由して行われる時間と量が増えていく。
つまり、ビジネス的には、『オンライン』上で、何かを提供したり、オンラインでのやり取りそのものを作っているインフラ(プラットフォーム)が、圧倒的に有利になる。
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●これから、どう動けばいいか?
もし、商品を扱っている場合。
それを、できるだけ『オンライン・ネット』で提供する方向にシフトしていく必要がある。
ものやサービスを、ネットを経由してお客様に運ぶことが不可避となる。
売上を立てる方法が、『リアル100%』の場合は、コロナ収束まで待たなければならず、それは非常に厳しい。
まず、『オンラインでの、商品・サービス提供へのシフト』は、避けてはならないと言えるのは確かだろう。
でも、難しい業種はたくさんある。
『ディズニーランドを宅配してもらう』のは無理だし、こだわりの料理を『出前』するのも、味や雰囲気が損なわれるから無理な店も多数だ。
この、リアルでのサービス提供をする業種・業界は、創造的破壊を実行する段階にある。
答えはまだない、難しい。
でも、何もしないで待つのは現実的ではないと思う。
お客様は、お店に行けないのだから。
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●それでも、需要が増える物は常にある
今、全てのビジネスがマイナスなのではない。少数だが、儲かっている会社はやはりある。
たとえば、巣ごもり消費というカテゴリ、言い換えると『家でエンタメするための消費』だろう。
自宅で美味しいパンが焼けるホームベーカリーなど高級家電が売れている。
また、『家に子供がいて、子守で料理する暇がないから、自動調理器を』という方向も。
家で生活を便利で豊かにする商品サービスは儲かっている。
また、EC全般はもとより、宅配野菜・宅配レストランなど、デリバリー系も伸びている。
オンライン化のコミュニケーションを支援する、zoom、Slack。また、ネットフリックスなどオンラインエンタメも優位だ。
例はいくらでもあるが、本質は『どこかで消費が減った分、どこか別の方法で消費している』ことだ。
どんな困難な時でも、人はお金を使わないことはない。時間も持っている。
必ず、どこかでお金と時間を使う。
だから、『お金と時間を使っている場所』を知って、その場所で商品やサービスを置くことが大事になってくる。
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『スマホが出てきて、ガラケーがいらなくなった』
『iTunesが出てきて、CD・MD・カセットが要らなくなった』
こんなことは、いつの時代でも起きる。
コロナ騒動も、本質的には似ている。
『リアルビジネスが困難になった。オンラインでのやり取りが増える』
という方向性の変化が、今後も増える。
この先、『自動運転になった。運転手は要らない』もあるだろう。
すでに『車が要らなくなった。サブスク(定期利用サービス)やレンタルで済まそう』は起きている。
『要らなくなるもの』
『通用しなくなるもの』
は、何かのきっかけで、いつでも起きてくる。
大切なことは
『急に、何かが通用しなくなることが世の常だから、冷静に対応できるように、日頃から考えておこう』ということだ。
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