【175】大男への負荷

勝手に知人名言シリーズ

その日は少し仕事の内容が違っていて

荷物を運ぶであったり

カーテンを取り付けるみたいな仕事をしていた。

本職ではないんだけれども、そういう仕事は好き。

DIY する程じゃないけど、物作りとか

何かを形にすることっていうのは好き。

その中で、大きな机を2階から1階に移動させなければいけない状態があった。

この時、頭にすぐ浮かぶのは

自分の足があんまり良くないことで負荷をかけられないこと。

男手は私を入れて2人なので

おのずと私は参加しなければいけないが

自分を守るという目的で

「すみません。ちょっと足が悪いので重いもの持てません」っていう発言になる。

出来ることは出来る範囲でやる。

出来ないこと、不安なこと、無理して取り組む事はしない。

これは、退院してから切に思うことで

それでいいし、それがいいと思っている。

きっと、ちょっと前なら無理して

「大丈夫です。やれます!」と言っていたとは思うけど

ここからはできるだけ素直に。

危ない橋は渡らずに

自ら危険に飛び込まないような選択をするのでございます。

なので

出来るだけ小さい負荷でお手伝いができる

っていう旨を伝えた。

その返答に度肝を抜かれた訳だ。

相方さんの言った一言がとてつもなく面白かった。

「あ、そうでしたよね!んじゃあ全ての負荷を私にかけてもらっていいので、出来る範囲でやり易いように運びましょう。」

いつか私も言ってみたい
「全ての負荷を私にかけて貰っていいのでいっしょにやりましょう。」

カッコいい(笑)

この発言は、今まで生きてきて1回も聞いたこともない発言だったからとても面白くて笑ってしまった。

「全ての負荷を私にかけてもらっていいので机を動かします!」

すごく面白かった。

それと同時に

その人の人柄とか、表情っていうのはとても優しくて、

逆にできる範囲では一生懸命やろうと思った。

「全ての負荷を私にかけてもらっていいので」この言葉は自分の人生で言うことは正直ない。

勿論、状況による訳だけど

切り捨てられないような考え方が嬉しかった。

「じゃあ自分でどうにかします」とか
「他の人にやってもらうか」など

よくも悪くもそういう判断になることは多いと思う。

何かをするにあたって自分が主である必要はないし

頑張りすぎる必要もなくて

目的の課題を遂行するために自分のできる範囲で協力する。

そういう状況にしてくれたその人に感謝している。


「できないところもある。反面、自分のできるところは一生懸命楽しくやろう」

という風に思えたのがとても良かった。

その人はラーメンを頼めば、大盛りの丼を一緒に頼むような大食漢。

すごく面白くていい時間だった。

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