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楽園

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にんじんまるのオリジナルストーリー
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#PEOPLE1

楽園 | 解説

楽園 | 解説

エピソード1から6まで「楽園」を読んで下さった方々へ

 この度はドドドド素人の、物語とも呼べない拙い文章を読んで下さり、ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです…。思いつきではじめたシリーズですが、「読んだよ」という声が少しですが、ありがたいことに耳に届いて、私はその度に、嬉し恥ずかし、でもやっぱり嬉しい、という感情でした。そして何より書いている私自身が楽しんでいたので、ほぼ自己満足で

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楽園 | ep.4 端緒

楽園 | ep.4 端緒

僕が彼女に抱いた好きという感情は、特別なものではなかった。

好きな食べ物に抱く"好き"みたいな、そんな感じ。

しかしそれは彼女に限ったことではなく、どの女の子に対してもそうだった。

だから他の女の子と同じだった。

いつもみたいに、好きだな、と思った。

長時間の格闘の末、盛大に振られた友人には悪いが、
好きになってしまったならしょうがない。

そう思って、僕はひとりで再びあの蕎麦屋に行った

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楽園 | ep.2 陰陽

楽園 | ep.2 陰陽

僕にとって、女の子と遊ぶことはいつの間にか容易いことになっていた。

けれどそれと同時に、
人に対する愛が少しずつ失われていくのにも、薄々気づいていた。

だからいつも通り、彼女にも特別な感情は湧かなかった。

他の女の子と同じだった。

彼女はそれに気づいていて、

あの日の夕方、
僕の家でテイクアウトしてきたハンバーグ弁当を向かい合って食べていた時に、ふと言った。

「君にとって私は、このグリ

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楽園 | ep.1 破壊

楽園 | ep.1 破壊

街の工具店に行った。

ハンマーを買った。

店に入るまでは、
ハンマーだけ買いに行くなんて、悪い事を企ててる人みたいで怪しまれそうだな
と思ったけれど、

店に入った途端、鋭利なノコギリや
大人のカピバラくらいの大きさの、用途の分からないトゲトゲした道具が目に入ってきたので、
ハンマーがちっぽけで安心した。

ハンマーをコトンとレジに置くと、
椅子に座って古新聞らしきものを読んでいたおじいさん店

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