ダブルスの組み方・基本〜戦型別おすすめの組み合わせ
卓球のダブルスでは、どうやってパートナーを決めるといいのでしょうか!?
「とりあえずペアを組んでみた」という状況の人や、「組み方がわからない」「合っているのか不安」と思う人は多いです。
シングルスと違ってダブルスでは、個々の実力が高くても勝てるとは限りません。お互いの長所を活かし合えることが、重要です。
今回は、そんな卓球のダブルスの組み方や、おすすめの戦型の組み合わせなどについて解説させていただきます。
(1)ダブルスの組み方・基本は右右 もしくは右左
卓球のダブルスの組み方の基本について、解説させていただきます。
ダブルスは、基本的には右利き同士でペアを組むものです。左利きの選手がいる場合には、右利きと左利きで組むと有利です。
右利き同士では下図のように、くるくると回って交互に打ちます。
それに対し、右利きと左利きのペアでは、下図のように「ハの字」で動きます。
移動距離が少なく、互いの視界を遮らずに済むことが、大きなアドバンテージです。なので、左利きは重宝されます。
左利きが2人以上いる場合は、左利き同士で組むこともできますが、おすすめしません。なぜなら、右利き同士と同様に、くるくるまわって打つことになるからです。
これによる動きにくさがメリットを上回るので、右利きと左利きのペアを2つ以上組んだほうが価値があります。
(2)ダブルスの組み方・戦型別の オススメ
ダブルスでは、互いの長所を引き出し合える組み合わせにすることが大事です。
戦型別のダブルスの組み方で、おすすめのものが以下の4つです。
▣同じ戦型同士
▣ドライブ主戦型と前陣/異質速攻型
▣ドライブ主戦型とカットマン
▣前陣/異質速攻型と粒高攻守
それぞれについて、解説させていただきます。
❶同じ戦型同士
おすすめのダブルスの組み方の1つに、攻撃と攻撃・カットマンとカットマンなど、同じ戦型同士のペアがあります。
これは、もっとも理にかなった組み方です。同じ戦型なので、ラリーのリズムや展開が整いやすいです。
また、パートナーの気持ちも理解しやすいので、一体感も強くなります。
このように、同じ戦型同士のペアが、おすすめのダブルスの組み方の1つです。
❷ドライブ主戦型と前陣・異質速攻型
おすすめのダブルスの組み方の1つに、ドライブ主戦型と前陣・異質速攻型のペアがあります。
この組み方では、ドライブ主戦型の安定した攻守と、前陣・異質速攻型の攻撃性をかけ合わせて戦うことができます。常に攻撃できる体制にありながら、安定感も備えていて、互いの長所を引き立て合える組み合わせです。
例えば、ドライブ主戦型が3球目攻撃をして、その次のボールを前陣・異質速攻型が早い打点で打ちます。これにより、相手ペアを追い詰め、再度ドライブ主戦型が決定打を打ちます。こうして速いテンポの中にも、緩急のあるラリーが展開できます。
前陣・異質速攻型が繰り出すナックルや変化球も混ざるので、相手ペアを揺さぶりながら、効果的な攻撃ができることも大きなメリットです。
このように、ドライブ主戦型と前陣・異質速攻型のペアが、おすすめのダブルスの組み方の1つです。
❸ドライブ主戦型とカットマン
おすすめのダブルスの組み方の1つに、ドライブ主戦型とカットマンのペアがあります。
両者ともに高い技術が必要ですが、安定感のある頼もしいプレーが期待できます。
カットマンのカットで相手ペアを揺さぶり、チャンスボールをドライブ主戦型が強打する寸法です。攻守の役割がハッキリしているので、迷いなく試合を進められます。
しかし、先に相手ペアにカットを狙い撃ちされると辛いです。
なので、この組み方をするときは、実力レベルにあまり差がないほうがいいです。ドライブ主戦型・カットマンともに、シングルスでも十分な実力がある場合に有効です。
このように、ドライブ主戦型とカットマンのペアが、おすすめのダブルスの組み方の1つです。
❹前陣・異質速攻型と粒高攻守
おすすめのダブルスの組み方の1つに、前陣・異質速攻型と粒高攻守のペアがあります。
この組み合わせでは、粒高攻守の変化球を活かしたラリー展開ができます。変化球で相手を揺さぶり、チャンスボールはすかさず攻撃して、得点につなげます。
前陣・異質速攻型の攻撃力が買われ、互いの特徴を活かしてプレーできます。リズムがぴったり合えば、かなり手強い組み合わせとなります。
このように、前陣・異質速攻型と粒高攻守のペアが、おすすめのダブルスの組み方の1つです。
(3)ダブルスの組み方・相性に ついて
ダブルスを組む上で気になる相性のチェックは、以下の2つの観点で行いましょう。
▣技術面
▣性格
それぞれについて、解説させていただきます。
❶技術面
まずは、技術面での相性のチェック方法について、解説させていただきます。
実際にダブルスを組んで、練習をしてみましょう。このときにチェックするのは、次の2つです。
♦3球目攻撃をしやすいサーブを出して くれるか
まずは、パートナーが、3球目攻撃をしやすいサーブを出してくれるか否かです。
ダブルスでは、サーブを出した本人ではなく、パートナーが3球目を打ちます。なので、パートナーが望むものを出すのが定石です。
ここで例えば、あなたが短いサーブをリクエストしているのに、パートナーが長いサーブしか出せないのなら、アウトです。
もちろん、反対の立場でも同じです。パートナーが望むサーブを、あなたが出せないのなら終了です。サーブ練習をしてから、再考しましょう。
♦3球目が打ちやすいか
次に、3球目が打ちやすいか否かです。攻撃的に打てるかどうかは別として、球質を判断してください。
その日のうちに「なんかやりにくい」「しっくりこない」という気持ちが改善されないなら、無理にダブルスを組むことはありません。
これは実力レベルではなく、感覚の問題です。自分よりも上手な人でも、やりにくい人はいます。3球目が問題なく打ててラリーができるなら、リズムや動きも合うことがほとんどです。
以上が、技術面での相性のチェック方法です。
❷性格
次は、性格の相性について、解説させていただきます。
性格は違うタイプのほうが、相性がいいことが多いです。
あまりに同じような性格だと、ピリピリした雰囲気になったり、ピンチのときに仲間割れをしたりします。
私は実際にそうなったことがあり、その後お互いに一切のコミュニケーションを取りませんでした。もちろん、その試合は負けました。
試合となると、相手の悪い所も沢山見えます。そして、自分の不甲斐ない部分も出ます。そういった状況でも、互いに許し合い、励まし合えることが大事です。
意外と多いのが、普段強気な人ほど、リードされると弱気になるケースです。そんなときに、大人しいパートナーに、諭されたり元気づけられたりしています。
性格は違うタイプでも、同じタイプでも、助け合いながら戦えるかどうかを見極めましょう。
以上が、性格の相性についてです。
♣まとめ
この記事では、卓球のダブルスの組み方や、おすすめの戦型の組み合わせなどについて解説させていただきましたがいかがだったでしょうか!?
ダブルスの組み方では、戦型やプレースタイル、そして性格の相性も大事です。
互いの長所を伸ばし、欠点をカバーし合えるパートナーとともに、上を目指しましょう!!
次回は、ダブルスの戦術、試合での攻め方と必勝法・勝つ方法を紹介させていただきたいと思います。
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