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火山の創り出す景色

今日は、知人のお店のサークルメンバーの方に付き合っていただき以前から気になっていた場所へ下見に出かけてまいりました。航空写真で確認すると何でもない森ですが、知る人ぞ知る場所です(映画のロケ地)。

神話の観点から話すと、天孫降臨の際に猿田彦命(さるたひこのみこと)が神々を迎え入れるために築いたと言い伝えられ、それがこの場所の名前の由来ですだそうです。

地質学の観点から話すと、溝のできた年代は約2万5千年~6000年前と言われますが、地質図から現地は二子石の溶岩流であることがわかります。というのも二子石は、10年前から2万5千年前に活動しており、その際に急傾斜の山肌の深い溝を高温で流動性の高い溶岩が埋め尽くしたと思われます。上部から供給され続けた溶岩が、もともとの地形の溝を埋め尽くし、次第に向きを東へ向きを変えながらかまぼこ型に盛り上がり小高い丘ができました。最後に冷え固まりその小高い丘の背中から引き裂かれたように溝が構築されたと考えられています。

また、2万5千年前から6000年前に活動が活発であった高千穂峰の溶岩が荘内町方面へ流れ二子石の溶岩の上を覆ったことも地質図と年代から推測できます。

一般的には、下部の地層や火山堆積物が古い年代とされています。

  古い年代  →  新しい年代

地元のまだ見ぬ景色を求めてもっと山や、沢を歩きまくろうかなと感じた梅雨の晴れ間の午前中でした。次の地形図を眺めながらあれこれ検討中です。



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