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宮崎県の山紹介

趣味で続けてきた「宮崎県の山」もいよいよ最終座。今回は、大崩山山系にあるクライマーの目標の大スラブのある鉾岳・鬼の目山に挑戦です。山渓社の本には、2座で5時間のコースタイムになっていますが分けてふっくり登るか、まとめて登なら朝一からの余裕のある工程を組んだ方がいいでしょう。

12.鉾岳(1277m)
体力   ★★★☆☆
装備   ★★★☆☆ 
水    ★★☆☆☆
絶景   ★★★★☆
交通機関 ★★★☆☆(公共無し、トイレ無し、駐車場有り)
道迷い  ★★★☆☆


https://yamap.com/activities/6665517 #ヤマップ

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この山域は、非常に魅力あるそれぞれのピークがあります。人気のある山の大崩山、鉾岳。魅力ある鹿川渓谷、藤河内渓谷。どちらもそうとうな高低差を確認できます。上記の地質図から読み取れることが、白亜紀後期にできた砂岩の山(相当固い地質)、鬼の目山に新たしく火山によりできた大崩山からの火成活動(新第三期)で圧縮・隆起により鉾岳が出来ました。ようは固いものに柔らかいものがぶつかり、よれた状態で冷え固まり現在の形になったと思われます。

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まず、鉾岳・鬼の目山ともに鹿川キャンプ場駐車場からのスタートとなります。最初は、杉林の中を進んでいき次第に傾斜がきつくなり水の音が聞こえてくると、最初の徒渉箇所が出てきます。

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世界中でもここにだけ自生するツチビノキ

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徒渉箇所を2回ほど過ぎると、鉾岳と鬼の目山の分岐点が出てきます。この辺りは昔のトロッコ跡となっとり先人たちの岩掘削が確認できます。

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鉾岳は、分岐を左へ。再度、徒渉を行い最後の登りを登り切り、最初は鉾岳のピークのある雄岳へ。

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その後、再度徒渉箇所から岩峰の雌岳へ。ここは人気の撮影ポイントですが滑落の恐れのある個所なので慎重な行動を。

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12.鬼の目山(1491m)
体力   ★★★★☆
装備   ★★☆☆☆ 
水    ★★☆☆☆
絶景   ★★★☆☆
交通機関 ★★★☆☆(公共無し、トイレ無し、駐車場有り)
道迷い  ★★★★☆


https://yamap.com/activities/6704841 #ヤマップ


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鉾岳の2回の徒渉後の分岐を右側へ。先ほどの徒渉箇所の上流に向かって登っていきます。

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登山道がくずれていますが今回は登りは沢コースを選択。目印はほぼない状態でYAMAPのGPSを活用し沢を詰めていきます。最後は、杉林の急登を登りきるときなりブナ林に。山頂はもう少し。

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今年は、スズだけの枯れる季節とのことで延岡の街までスッキリ確認。こんなに景色がいいと思っていなかったので感動です。この鬼の目山で「宮崎県の山」制覇です。

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山頂からは延岡の町並み振り返ると大崩山山系が間近です。

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迷いましたがここまで来たら見ておきたい鬼の目杉。ただし、山頂からの道は案内板、目印はほぼありません。感覚です。しかも、山頂から往復1時間は見ていた方がいいでしょうね。また、けっこうな断崖絶壁にあるので天気の良いときのみ近くまで行けるでしょう。

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宮崎県の山は、観光スポットになておりアプローチや登山道の整備が行き届いている箇所もありますが、駐車場もなく舗装道でもない箇所があります。ガイドブックや山岳地図の所要時間より余裕のある行動をすることをお勧めします。楽しみ方を知れば、有名な山でなくとも地元の山の魅力を知ることができます。僕の宮崎県の山での一つの楽しみがいろいろないりくんだ地形・地質。また、山深い山に登っても意外に海が見えます。この山、この木たちは何百年・何千年も街や海を見下ろしていたのだろうと思うと人の小ささを感じますね。最後に宮崎県内の山々を整備されている自治体、地域の方々に感謝です。




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