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山のおじ様と海のおじ様

昨日の海の日は、以前からやってやろうと企んでいた【See To Summit 双石山】に行ってきました。
朝イチ、波チェックを兼ねて宮崎市で最もメジャーなサーフポイントへ。
案の定、梅雨波。では、追い込みRUNとなります。

海も山もあるから出来る遊び

少し小雨にも会いましたが、双石山までたどり着くと山の中は、思いのほか涼しく、木々の葉っぱのおかげで雨にもたいして濡れずキツいけど気持ちよく走れました。

ずーっとここて佇む山小屋

麓の駐車場で、この山の常連さんのおじ様に「こんな天気に好きだねー。」、「お互い様に」。と挨拶。
20㎞過ぎさ、すがに身体にキタころ海の香りが‼

ゴールが見えてきました🚗


何とか今回もSee to summitをやりきった自己満足のまま、次は、ウエットスーツに着替えてサーフボードの準備。ここでも、このポイントにいつも集っている海のおじ様に「しょぼ波だねー、入るの?」って、おじ様も今、海から上がってきてるでしょ(笑)。このたわいもない贅沢な時間。
そんな休日が終わり、本日から通常営業。
そして仕事をこなし、身体のメンテナンスと疲労回復のために温泉&サウナに。そこでの地元NHKのニュースで、【国内最大のサーフショップオープン】、【業界最大規模のサーフボードのサブスク】
これでは、地元のサーフショップはどうなるのでしょうか。
サーフィンとは、何処の海でもできるわけではありません。沖合を通過した低気圧や前線からのうねりが、天然に形成された奇跡の条件を兼ねた海岸に押し寄せた時のみ、人が乗れる波が割れます。そして、その手の海岸には昔からサーフカルチャーやローカルサーフカルチャ―たるものが存在しています。その文化や歴史を継承しているのは、そこに住む人です。

海を見守る青島神社


僕が、移住してきた時から家族同然に面倒を見てくれていたサーフショップは、メインの売り上げはサーフボードです。もともとサーフィンなんてほぼ道具を使わない趣味なので。地元のサーフショップはどこも同様と思います。大手量販店がサーフボードのサブスク?では、地元のサーフショップはどうすればよいのでしょうか。
この素晴らしいポイント達を守り、ローカリズムを継承してきた、おとなしいローカルの先輩たちの行く末は?
これは、宮崎県の山にも共通する話題です。【宮崎県の山?】と思われる方も多いでしょう。しかし、宮崎県には、ユネスコ・エコパーク及びユネスコ・ジオパークが存在します。

天孫降臨。まさしく聖地らしい見栄え。

勿論、そこには山での生活を営む人々と、そこでのアクティビティに精通している大先輩たちがいます。そして、地元でその方々とこの素晴らしい自然をうまく残し、安全に利用しようと呼びかけている地元のショップもあります。しかし、ここにも大型量販店が進出してきています。
資本主義の鉄則として、経済の自由があります。しかし、道具を買わずにレンタルで採算を合わせるお店、年中セールをしている量販店、ここに自然利用の恩恵を感じる気持ちやローカリズムを重んじることを顧客に伝えることができるのでしょうか。しかも行政のバックアップあり。正直、海の利用者であり山の利用者である僕からすれば、量販店よりトイレ問題道路問題を解消してから、誘致し人を受け入れる体制を作ってほしいものです。宮崎市のサーフポイント周辺にいくつのトイレがあり、いくつの便器がありますか?近くの小学校の方がよっぽと数が多いですよ。この状態で観光客を増やして大丈夫でしょうか。
【中国・韓国のインバウンドの起爆剤に】?
【宮崎県をサーフィンの聖地に】と?
聖地とは、量販店や行政が創るものではないと思います。というより僕たちからすれば、すでに宮崎の海は、聖域となっています。

波はいいときも悪いときもあります。

その地域に人生をかけて移住し、仲間と集い、先輩たちから継承し、子供たちに継承していく。
またまた、今回の投稿も暑苦しく、僕の持論を愚痴っていますが、環境資源とはそれを利用する人次第で、今まで残してきたものや文化が一瞬で様変わりしています。ここで暮らす僕たちが望んでいることは、現状を望んでいます。

オーバーツーリズムにならなければいいですが。

受け入れる準備ができないのであれば、どうか、この自然の中で暮らせる、素晴らしい環境を変えないでいただきたいものです。

平和な朝の海。

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