ゲーミングヘッドセットをテレワークで使おう!Zoom, Skype, ビデオ会議に!
いま、テレワーク(リモートワーク)大ブーム到来で、秋葉原の中古ノートPCが飛ぶように売れているとか、webカメラが全然売ってないとか、そんな話を聞く中で、ヘッドセットのお悩みも聞こえてくるようになりました。
ヘッドホン所有50本超、イヤフォンはいくつだろう・・・のワタクシが、テレワークにおけるヘッドセット選びを解説します。
ゲーミングヘッドセットとは
ボイスチャットをしながらゲームをする目的に特化して作られた、マイク付きのヘッドフォンのことです。音は両耳でステレオで聞けます(敵の足音が右から・・・左から銃声が・・・)というもので、FPSというゲームジャンルで特にニーズが高まったように思います。(サラウンド、という商品もあるのですが、ここではカットします。)
ゲーム用=おもちゃ、と考えてしまったアナタ!実はゲーム用はなかなか高性能なんです。
音質:音楽用のヘッドホンに比べて劣るかというと、これが結構高音質だったりします。私も音楽鑑賞に使っているものもあるほどです。細かな音を聞き取ることがゲームの勝敗に関わるタイプのゲームもあるので、そういったニーズで進化しています。
マイク品質:これも近年とても良いのではないでしょうか。考えてみればeスポーツの大会会場など、観客が歓声を上げ、大音響の中でチーム仲間とボイスチャットをする。過酷な状況下で話者の声をしっかりと拾って相手に伝える、なるべく雑音を拾わないようにする、という性能についても、マイク性能が磨かれているゲーミング用製品が多く出てくることは不思議ではありません。
ヘッドホンの問題点
長時間装着する場合、耳たぶが痛くなる、という悩みがあります。
これはオンイヤー型(耳たぶを押さえつける大きさのイヤーパッド)ですとある程度避けられません。
アラウンドイヤー型(耳たぶより大きいイヤーパッドで、耳を覆うようにかぶせるもの)を選べば、耳たぶはセーフになります。
それほど長時間装着するわけではない、という場合はここはそこまで気にしなくていいかもしれません。
あとは「側圧」と言われる、押さえつける力が頭の形に合うかですが、できれば試着をしたいところです。ヨドバシカメラやeイヤホンといった専門店では試着が可能です。
ヘッドホンでなく、イヤホンは?
ゲーミング用、としているイヤホンは製品数が多くありません。あくまでゲーミング用はヘッドフォンが主流、というなかで、ビデオ会議用にヘッドホンではなくイヤホンを使う、ということを検討します。
いまはカナル型というものが主流ですね。外耳道にイヤーピースを突っ込む形の物です。低音が強調されて音楽を聴くうえでメリットがありますし遮音性があるので外界のノイズが聞こえにくい。ビデオ会議においても相手の声に集中しやすいでしょう。
もし耳穴に入れるタイプが苦手でなければ、ゲーミングヘッドセットよりもマイク付きの普通のスマホ用イヤホン製品が丁度良かったりします。
デメリットとしては、鼓膜に近くなってしまうことです。あとは耳穴の蒸れが気になる方。もし長時間使い続けるとすると、カナル型イヤホンよりもヘッドホンタイプの方がそのあたりは優しいかな、という気がします。
ヘッドホン2つのタイプ(開放型・密閉型)
開放型:外の音もある程度聞こえる。音漏れは盛大。何の音楽を聴いているかなど外に丸聞こえになる。
密閉型:外の音は聞こえにくい。音漏れもしにくい。
ゲーミングでも両タイプあります。
開放型は通気が良いので夏場はメリットあります。
冬場は密閉型が暖かいです。逆に夏は蒸れる可能性が高まります。
開放型でアラウンドイヤー、そして軽量、というものを見つけられたら、それがヘッドホンの中では一番長時間付けていられるのではないか、と思います。音楽的にもメリットがあり、オーディオ界では出す製品ほぼ全てが開放型という海外メーカーもあります。自然に広がる響きになります。
いっぽう、ソニーのMDR-CD900ST(スタジオで歌っている人がたいていつけている赤いラインのあるヘッドホン)に代表されるスタジオモニターは密閉型です。音漏れしたらそれをマイクが拾ってしまいますので。これはこれで濃密な音の良さがあります。
開放型・密閉型のメリットデメリット
開放型:宅配(来客)に気づきやすい
密閉型:宅配(来客)に気づきにくい
テレワーク時は、けっこうこれも重要かもしれません。実際大音量で音楽でも聴かない限りは、そこまで気づかないということもありませんが。
外の音も同時に聞いていたい場合は開放型。
PCの中の音だけに集中したいなら密閉型です。
プラグの形いろいろ(4極ミニプラグ・USB)
ゲーミングヘッドセットは接続端子の形状が大きく2種類あります。ワイヤレスタイプについてはざっくり割愛しまして、有線タイプのみのお話をします。
4極ミニプラグ:スマホのヘッドホンジャック(Lightning端子やUSB-Cからの変換をつけたものも含む)に挿すことが出来るものです。もちろんスマホでもイヤホンマイクとして使えます。ノートPCだとこの4極が直接挿せるものが多いかな?
デスクトップPCの方だと、ヘッドホン端子とマイク端子が別々になっている場合が多く、4極を繋げたい場合は変換が必要になります。(4極→3極+3極変換コードが付属している製品も多い)デスクトップPCは穴も多くて複雑なので、面倒な方はUSBタイプの方が簡単かもしれません。
USB:USBのあるパソコンならノート・デスクトップどちらにも挿して使えます。ただしスマホやタブレットには使えません。
具体的なオススメメーカー・製品
製品ひとつひとつ挙げることはできませんが定評のあるメーカーとしてはLogicool、Razer、ゼンハイザー、などなど。SteelSeriesはちょっとマニアックかな。台湾のKingstonにも良い製品があります。PCのサウンドボード界では非常に歴史の長いCreative社もゲーミングヘッドセットを出しています。
またゲーミングヘッドフォンはなぜか海外メーカーばかりだったのですが、最近は日本メーカーであるオーディオテクニカも参入しています。ちょっと値段はお高いですが。
そんな私はビデオ会議には実はゲーミング用は使っておらず(笑)、ソニー製のスマホ向けイヤホンマイク製品を使っています。カナル型ですが、小さくて軽くて、iPhoneにもiPadにもAndroidにもノートPCにも繋がるため、とても気に入っています。声も相手から聞こえにくいと言われたことはないので、マイク性能についても問題なく、さすがソニーの品質なのではないでしょうか?ちなみにMDR-EX155APという機種です。ソニーがいつゲーミングヘッドフォンに本格参入するか、個人的にはとても楽しみにしています。
まとめ
普通のスマホ用イヤフォンマイクでも十分ビデオ会議できます。が、少しでも高音質にしたい、ヘッドフォンタイプがいい、マイクの性能で困っている、この機会にちょっといいヘッドフォンを買ってみてもいい、discordを入れてPCゲームデビューもしたい、といった方は是非ゲーミングヘッドセットを試してみてはいかがでしょうか?
私程度がサポートなど頂こうというのはおこがましい限りで大変恐縮しきってしまうのですが、禁止まではしていません。万が一頂いてしまったサポートは謹んでヨーロピアンシュガーコーン(5個入り)と交換し次回執筆への栄養分とするか、きっと誰かの役に立てるように使います。