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バーニャカウダを食べた話

美味しいものを食べることは好き。
料理を作ることは好きではない。
別に嫌いでもない。
数ヶ月前まで大学生だった自分は、毎日外食ばかりで自炊をしたのは入学後最初の1週間くらいだった。

毎日のように外食をして、舌が肥えた私だが、食わず嫌いで、偏食家である。
「これが好き!」とハマったものは食べまくる(例えば、私のお気に入り牛丼チェーン店『すき家』ではチーズ牛丼しか頼まない。かなりタバスコを消費する。)し、逆に「美味しくなさそう」と思ってしまうとなかなか手をつけられない。

先日、卒業やコロナ禍の影響でなかなか会えなかった友人たちと久しぶりに再会した。そこで、人生初の【バーニャカウダ】をいただいた。
どうも変な色のディップソースが気に入らない。ニンニクの中にほのかに感じるアンチョビの香りも少しクサい。
ここで食べなければ次回食べるのはいつになるか自分でも分からない。意を決して食べてみた。

うまい

ウマイ

美味い

あの夜のバーニャカウダのことを思い出すと、何だか胸が苦しい、これが「恋」か。

…とまでは拗らせてないが、
「あ、案外やるじゃない…///」
と、ツンデレ気質の幼なじみみたいなセリフをバーニャカウダに言いたくなった。言わなかった。

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昨日の夕食は、バーニャカウダを自分で作ってみた。
最近はバーニャカウダ用のシーズニングもあって簡単に作れる。

ちなみに左下は、ポテトにマヨネーズとチーズとぶっかけてオーブンで焼いたもの。なかなか罪な味。イェア。

チーズマヨネーズをかけておけば、大抵のものは美味くなる。そう信じてる。


「先生、うどんにチーズとマヨネーズかけてもおいしくなりますか?」
美味くなるわけねえだろ。


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バーニャカウダの話題に戻る。
さて、食べよう。
そう思って、【ニンジン】をソースにディップして食べたときに事件が起こった。

かたっ

思わず声が出た。
固い。そして生臭い。咀嚼するたび、バキバキ、ボリボリとニンジンが叫ぶ

固い・生臭い・うるさい】の三拍子が揃って、
「わしゃウサギか!」と言いたい気分だった。
あれ、こんなに不味かったっけ…?

社会人になってようやく自炊を始めた自分にとって、料理の知識なんてあって無いようなもの。
野菜の下ごしらえは、ただカットしたのみ。
(さすがにじゃがいもはレンジでチンして柔らかくするくらいの知識はある。)
クックパッド見て、下ごしらえしておけば状況は変わったのかもしれない。

少ない具材ではあったものの、その中で個人的に1番気に入ったのは【キュウリ】だった。
丁度いい歯ごたえ、みずみずしさ、臭みのなさ。
相対的な栄養価の高さなんて関係ない。
ニンジンにも見習ってほしいものである。

…前言撤回。ニンジンは何も悪くない。
悪いのは料理スキルの無い私だ。

バーニャカウダを通じて、生野菜を食べるウサギの疑似体験ができるとは思いもしなかった。
それだけではなく、
食わず嫌いは勿体ないと再認識させてくれた
料理スキルを身につけたいと思わせてくれた
バーニャカウダに出会えたことに感謝。

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