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ローカライズチームの交換日記

アニョハシムニッカ?
ヒョン・ジファ(現・地化)イムニダ。
韓国webtoonの韓-日のローカライズチームに所属してます。

チーム内では、エクセルを使って①~④のバトン渡しをしています。

①一次訳 →(キャラクターの設定もここ!)
  ここで良し悪しが決まるのでは!?
②監修 → 誤訳、日本語直し、写植さんへの指示とかとか
    ここでも良し悪しが決まるのでは!?
③写植 → 画のぼかし、吹き出しづくりも。
  いやいや、ここで決まるでしょう!?
④校正 → 読者目線で読んでみて、最終チェック。
  やっぱりここじゃね?

マンガって、
ありえないことが起こるからマンガじゃないですか。

「え?ここでコイツが?」
「は?とつぜん魔界の穴?」
「ちょっと?前の話数でこの人死んでなかった?」とか・・。

「えぇぇぇっ!」って展開があると、
仕事も忘れてひとりツッコミ入れてたりします。
(そういえば最近独り言も多くなってきた・・)


ついこの間も監修中に(←②のステップです)
野獣のような男がお姫さまをさらっていく展開に!

顔はイケメン。
体は羅王のような巨体。

みなさま想像OKですか?

そいつがお姫さまを抱っこして
高いお城のバルコニーから飛び降ります。

夜のバルコニーに突然現れるし、
抱っこするし、さらうし、飛び降りちゃうしで、

「えぇぇぇっ!飛び降りぃ?」
っとなったわけですよ。
右手のマウスも思わず止まりますわ。


ふと一次訳さんのメモ欄に目をやると

「この高さ、死ぬって・・」

と一言。

メモ欄なので、翻訳ではないですよ。
翻訳担当からのメモです。

なので監修担当のぼくも

➡「恐るべし○○さま」

と、一次訳さんのツッコミに続く形で応答。


さらにさらに…
お姫さまの顔を隠す布切れが「ヒラッ」と登場。

「おっと、ちょうどいいものがあるもんだ」
と感心してると

一次訳さんのメモに

「出店の布、取ってきた??」

と一言。

なので監修担当のぼくも

➡「え?どさくさに紛れてドロボー?」

と応答。



ひとりツッコミはどうやら
一次訳さんだけでなく
監修さんも、写植さんも、校正さんも、
みんなやってるらしく、
メモ欄にたまに載ってきます。

うれしいですね、交換日記みたいで♡
地味な作業の息抜きです。

まさかローカライズを通して
こんなにもツッコまれているなんて…
原作の韓国人作家さんはこれを知ったらなんと思うのか…?

韓国語を勉強している人が増えたので
「翻訳やりた~い!」って人も多いはず。

もし縁あってお仕事ご一緒する機会がありましたら、
その時はこのツッコミ、一緒にやりましょう。

日本人読者さんがいかに
「すららら~っ」とマンガの世界に入れるかを意識してるので、
翻訳というよりローカライズ(現地化)の言葉の方が好きな
ヒョン・ジファでした。

エクセルではなく
Photoshopに直接入力していくやり方もありますね。


どちらがどういいのか、
長所短所、もっといい方法がある人、
カルチョジュセヨ教えてください


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