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転職~新しい人生に向けて、自分を再起動させよう~

私は6回転職をしています。

転職の成功とは、当たり前ですが、良い条件の会社の内定を勝ち取ることではなく、転職した先でいかに自己実現して報酬を上げていくか、ということになると思います。
もちろん報酬アップがすべてではありませんが、実際問題として、報酬アップがないとモチベーションが保てませんし、自分の市場価値アップのエビデンスにもつながらないので、そこはキチンと狙っていくべきだと思っています。

私はいまの会社に56歳で転職、部長職から3ヶ月目に執行役員、6ヶ月目に取締役まで昇進することが出来ました。過去の転職にも共通しますが、私の転職パターンは次のようなものだったように思います。

・前職よりもポジションも報酬も落とす
 (自分としては”過小評価”だなあという水準で入る)
・半年で期待を上回ることを実証する
・結果的に前職レベル以上を2年以内に回復させる

偉そうに書いていますが、失敗もありつつ大体最初はこのような形でした。但し、そのあと3年を過ぎる頃から調子が悪くなり、自ら退職を申し出たり、トップからクビを宣告されたりと苦しい轍を踏んできました。

ただ、最初のスタートが大事なことを言うまでもありません。簡単に図示するとこのようになります。


出所:「90日で成果を出す」マイケル・ワトキンス著(翔泳社)を参考


転職直後にまずやらなければいけないことは、
①集中的な学習
 転職先の市場、顧客、技術・サービスの強み、組織、風土など
②効果的な関係づくり
 上司、同僚など”表”の関係と、長老や事情通など”裏”の関係
の2つです。

いちばんやってはいけないのは、前職での実績をひっさげて張り切りすぎること。私も2社でそれをやってしまいきわめて短期間で会社を去った経験があります。

転職した直後の90日は次のようにすすめていくことが重要です。

自分が成すべき優先課題を知る
(しかも上司や同僚と握っている)
   ↓
協力してくれる人たちの輪ができる(部下や同僚、他部門)

   ↓
その組織にあった適切なアクションがとれる
   ↓
この人なら大丈夫かもという空気が社内にできて信用度が上がる
   ↓
最初の小さな成果が生まれる


こんな良い循環が出来れば、”過小評価”で入社しているだけに、評価にはレバレッジがかかってきます。

逆に”過大評価”で入社すると、ここまでやっても当たり前でしょとなり、逆のレバレッジがかかりやすいものです。

もうひとつ経験から重要なのは、最初の90日で実証しようとする成果の対象を絞り込むことです。

・転職先での任務の”最優先課題”であること
・数字で成果が見えること
・誰も得意な人がいないこと

例えば、人事制度全体の改革というような手の広げ方だと成果も見えませんし、大鉈を振るうようなやり方にしてしまいがちなので敵も生まれます。

ですので、例えば、
・採用のコストパフォーマンス向上
というような絞り方をしていけば、これまでのデータとの比較で成果を訴求しやすいですし、過去のやり方を大きく否定することにはならないので協力者も得やすいのではないでしょうか。

転職に限りませんが、人は何歳であれ変われます。60歳を過ぎた私ですら、まだまだ変わっていきたいし、変われると思っています。

2023年、転機の人たちへ。
つまらない過去はリセットし、未来に向けた成長をあきらめず、新しいミッションに立ち向かって、自分を”再起動”させようではありませんか!



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