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元優等生現問題児〜(3)グレーアウト〜

翌日、何とか登校した私は、クラスメイトから問題児や社長出勤といじられた。いじられても、笑って応える私。どうして心は泣いているのに、ひょうきんに振る舞ってしまうのだろう。学校という組織に歯向かって学校を辞められるほどの勇気さえ持っているヤンキー生徒、成績優秀かつ品行方正な優等生、そのどちらにもなれない中途半端な自分が嫌いだった。もう、何も、したくない。

間もなくホールルームの時間となり担任の女性教師が入室してきた。突如静まり返った教室の中で、朝礼が始まる。

「今日お休みのAさんですが、スピーチコンテストに出席の為です。でも、Aさんはきちんと朝早くに登校し、今日やる小テストを受けてからコンテストに行きました。あなたも見習って、まずは二週間掃除当番をしなさい。」

彼女は私の顔を一瞥した後、目を見ることなく最後の言葉を言い放った。クラスメイトからの視線を気にしていない振りをして敢えて真っ直ぐに教師の目を見ようとしたが、彼女と目が合うことはなかった。彼女が教師として見たいものは生徒自身なのか、それとも数字(成績)なのか。どちらにせよ私はこのクラスのお荷物であることには変わりなかった。

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