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【教育】誰が決めた、教えた理系・文系なんだろう

ある時、小5の女子が返却された算数のテストの得点が芳しくなく、「私は文系だから・・・」という言葉を発したので驚きました。

小5で理系・文系など知る由もなく、結局は親が「あなたは理系が駄目なんだから・・・」などと子どもに刷り込んでいるとしか思えませんでした。

また、ある母親との面談時には、「うちの主人は文系ですから・・・」という発言もあり、これではその父親も立つ瀬がありません。

便宜上、「理系」・「文系」とわけるのはいいのですが、得意・不得意というわけ方はいかがなものでしょうか。

数学が好きな人は、必ず理科が好きなのでしょうか。現代国語が好きなら古典も英文学も好きなのでしょうか。
それに、数学は幾何・代数、理科は大きく4分野に分かれます。
全部好き・嫌いはないはずです。

「理系・文系」は、非常にわかりやすいようで、実際は乱暴な言葉です。

私は自分の小2から高3までの通信簿を保存しています。(小1は、親が紛失したのだと思います。)

その記録には、一所懸命勉強した時期や遊びに傾いた時期が克明に記号や数字で現れているのと同時に、科目を好きにさせてくれた先生、嫌いにさせた先生の顔が浮かびます。

これは、私にとって大切な学習の履歴書です。
通信簿を何度見直しても、好きだった、あるいは得意だった科目がずっとそのまま続いたわけでもありませんし、理系・文系の傾向も出ていません。

成績のことを理系・文系で片付けるのは今日でおしまいにしたいものです。