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【教育】来賓あいさつ

以前、「ある国のスタートアップ企業。日本企業の視察依頼を断っている.。」というニュースを読みました。

先進的な技術を開発する企業が多いので、世界各国の企業の視察や提携などが多くなっている中で、日本企業の多くは、視察と称した観光(?)ととらえられてしまっているようです。
記事内容では、見学後、質疑応答<通訳を通すので時間が2倍かかる>してから記念写真を撮って帰国するが、その後はほとんど連絡がない。と書かれていました。まあ、同様なことで政治家の視察も叩かれているわけですから、日本人特有の習性(=悪習)なのでしょうか。

その悪習の1つに来賓のあいさつがあります。

 国際的なロボット大会で、アメリカの高官がアメリカの大会でしたスピーチを知人が紹介してくれました。

要約すると「米国経済は現在世界でも最も力強く、世界をリードしている。そして、その源泉は『新しいアイデア』『発明(Invention)』『創造性』である。現在、世界中の人が利便性を享受しているインターネット、コンピュータソフトウェア、半導体、そして自動車もすべて米国が作り上げ世界に紹介したものだ。そして、世界の他のだれも成しえなかったこうした新しい技術を作り上げたことが今の米国の強さの秘訣なのだ。これから何年か先に社会で活躍する皆さんは、やがて多くの人々と競争することになる。そして、その多くの人々は皆さんの顧客にもなりえる人たちだ。どうしたらこの競争に勝ち残り、米国が強い米国のままでいられるか?それは『新しいアイデア』『発明(Invention)』『創造性』を皆さんが持ち続けることができるかどうかにつきる。」でした。

一方、 日本のあるロボット大会での日本政府高官や政治家の挨拶は「日本の技術力を上げるために・・・」「日頃の練習の成果を発揮できるよう・・・」「チームワークを大切に・・・」など相変わらずの具体論なしの精神論が続きました。

 アメリカの高官のスピーチのような、子ども達の背筋がピーンと伸びる力強さは私には届きませんでした。

 日本でSTEAM教育を行うロボット教室やプログラミング教室が増えて、学校での指導が始まっても、「新しいアイデア」「発明(Invention)」「創造性」を求めても、それを発表できる場や発表内容を企業が買ってくれる多くの場を設けなければ子ども達のやる気も失せるでしょう。

高度成長期からの「受験ファースト」を何とかしなければ、グローバルサウスの国々にキャッチアップされ始めていることさえも気がつきません。