アサーティブなコミュニケーションで大事なことは、相手を理解しようとすること

20代の時、アサーティブについての講義を受けたことがあります。その時習ったことは、アサーティブとは、伝わるように伝えること、ということでした。

元はアメリカの公民権運動などが発祥とのことで、人とのコミュニケーションにおいて、伝え方を変えることで、きちんと自己主張するというやり方をならい、当時自己主張せず、ギリギリまで耐えて、ドッカンと怒りを爆発させるコミュニケーションスタイルだった私は、夢中になって講義のメモを取った記憶があります。

あれから10数年ぶりに当時のメモを読み返していた時、当時はさほど気にならなかった一言に、自分自身がはっとしました。

アサーティブとは、自分を理解してもらおうとすること、そして、相手を理解しようとすること。当時は、自分のことを分かってもらおうという気持ちで夢中になってメモしていたのですが、今読み返すと、そうか〜、伝わるように伝えるためには、相手を理解することが大切なんだなぁと素直に思いました。

結局、究極のコミュニケーションとは、自分自身も相手も尊重して、対等に真摯に向かい合うことに尽きるのかなと思います。

当時のメモを読み返して、その時は理解しきれていなかった''相手を理解した"上で、アサーティブなコミュニケーションを心がけて過ごしてみたら、今までとは違った結果にたどり着きそうです。

2004年に書いたメモを参考にはっておきます。↓

2004/06/11
件名: いきいき職場通信 Vol.4「伝わるように伝える」

みなさんは、常日頃から自分の思いや、気持ちなどを相手に届くように伝えられていますか?

私にとって目の前にいる人と気持ちよくコミュニケーションをとることは、時にとても難しいなぁといつも感じます。

私などは、普段うまく回っているときはいいのですが、怒りや、不快な感情をなんらか抱いた場合、その場で言わないで、ぎりぎりまで我慢して、最後に大爆発を起こす悪癖があって、自分のみならず、周囲の人に迷惑をかけてしまうこともしばしばです。

こんなとき、『相手にも自分にも心地よく、伝えたいことを伝わるように伝える』ことができたらどんなによいだろうと思っていた丁度そんなとき、産業カウンセラー講座の月に一回おこなわれる公開講座で『アサーティブネス』講座という講義を受講しました。

今回は、予告をまたもや無視して、アサーティブネスについて少し触れさせていただきます。

アサーティブという言葉を今まで聞いたことのなかった私は、なんだかオウム真理教の宗教用語のようだなぁと感じました。「簡単にいうと、『心地よい自己表現』といった意味。歴史的にはアメリカで60年代におきた公民権運動の中から生まれ、自分を表現すること、そして他者との対等なコミュニケーションをとるための手法として発達してきた。」ということだそうです。

長年身につけてきた普段のコミュニケーションタイプを3つに分類し、自分のパターンに気づき、それを変えていくトレーニングを行います。

3つのタイプとは

①ドッカン攻撃的:人にくってかかるタイプ

②オロロ受身的:「私さえ我慢すれば」と自己犠牲でふみにじられて黙っているタイプ

③ネッチー作為的:攻撃性を隠して相手をコントロールするタイプ

皆さんはどれに当てはまりますか?

私の場合は①と②のタイプを交互にやっているな、と講義の時に感じました。これは、オロロ受身的タイプによくあるんだそうです。アサーティブトレーニングを受け、自分が今まで、どれほど足ふきマットのように虐げられてきたか、気づいたオロロ型は、突然大爆発を起こし、ドッカン攻撃型になるんだそうです。
「15年前のあの日、あなたは、こういった。あの時も!あの時も!」と過去、自分を抑えて言えなかった事をネチネチと相手に詰め寄り、ひとしきり攻撃がすむと、「やっぱり私が我慢すればいいのね」と卑屈なオロロ受身的に戻る。(苦笑)

さて、これを変えていくトレーニングで具体的になにをするかの前の「アサーティブには、人と向き合いコミュニケーションを取るときの大事な柱があります。「誠実」「率直」「対等」「自己責任」の4つの柱です。アサーティブとは、この柱を自分の中にしっかり持った上で人と向き合う姿勢のことを意味します。」という前提があります。

これを踏まえた上で具体的方法として

「何を伝えるのか」

事実:これまでどんな事実があったのか。現在どんな問題があるのか。具体的・客観的・簡潔に述べる。

               ↓

感情:上の事実に対して自分はどのように感じてきたのか。今何を感じているのか。気持ちの言葉を伝える。例:悲しかった。寂しかった。

               ↓

要求提案:的をしぼった現実的かつ具体的な提案をする。自分を認めた上で、誠実に率直に、対等に伝える。

               ↓

結果:「うれしい」「助かる」「仕事がしやすくなる」など簡潔に。自分と相手の主張がくいちがう場合は、第3案を提示する。

重要なのは、自分が理解されたいのなら、「相手のことを理解しよう」ということだそうです。

アサーティブについて簡単に触れましたが、これは講義の中の一部分です。
実際にはトレーニングを受けたり、日頃から頭に意識しながら、徐々に自分の主張の仕方を変えていくことになります。

今読み返しても、本当にごく当たり前のことを言っているなぁという感じなのです日常生活で頭にとめて人と関わるのと、まったく知らないで、関わるのではずいぶん変わってくるんだろうなぁという気がしました。
参考までにアサーティブジャパンのホームページのアドレスを掲載しておきます。
https://www.assertive.org/

#日記 #エッセイ #毎日更新 #メンタルヘルス

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