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【企画参加】君をいつでもおんぶできる

「お母さん、おんぶぅ」


もうすぐ7歳になる娘の口癖だ。


「しょうがないなぁ」


なんて。口ではブツブツ言いながら、
にんまりと娘をおんぶする。


寒い冬、体温の高い娘を背負うと、
背中に湯たんぽを
しょっているみたいに暖かい。


でも、体温のぬくもりだけじゃない。


もっともっと心の深いところからくる
ジワジワとした
ぬくもりに本当は気づいている。


※※※


我が家は
食えない画家の夫、世帯主の私、
もう直ぐ7歳になる娘。


3人家族だ。


最初から一人っ子を望んでいたわけじゃない。


「一人っ子でいい」


「一人っ子がいい」


そう思えるまでに、
随分と時間がかかった。


長い長い時間を経て
最近、心の底から
「この3人でいることは奇跡なんだ」


「奇跡の連続で今ここにいるんだ」


そう思えるようになった。


何より、一人っ子だから
「おんぶして」という娘のリクエストに
いつでも専属で応えることができる。


※※※


以前、「義母と娘のブルース」という
ドラマを観ていて
刺さった言葉があった。


綾瀬はるかさん演じる義母が
義理の娘に
「私は自分がして欲しかったことを
して、自分を育て直していた
浅ましい女なんです」


確かそんなニュアンスの
台詞だったと思う。


それに対して
上白石萌歌さん演じる娘が
「お母さん、それって愛だよ」


そう返すのだ。


幼い頃から3人兄弟の長女として
産まれた私は、
「早く大人になって、ここから
独り立ちしないと。
お父さんとお母さんは弟と
妹に譲ってあげないと」


そう思い込んで育った。


でも、心の中ではいつも、
「弟や妹みたいに
おんぶしてほしい。
手をつないでほしい。
私を見てほしい、
愛してほしい


そんな風に思っていた。


ずっしりと重みを増してきた
娘を背負って
ゆっくりゆっくり
歩く。


背中で
おんぶして欲しかった
幼い頃の私も一緒に
ニコニコ笑っている。


「自分で自分を育て直している」


「お母さん、それって愛だよ」


もっともっと心の深いところからくる
ジワジワとした
ぬくもり。


これって
もしかしたら
愛なのかもしれない。


※※※


おはようございます✨✨✨


今朝は、久しぶりに企画に参加させていただきました。


リコさんのこちらの企画です。


募集は、2月20日~3月31日23:59までだそうです。


リコさん、素敵な企画をありがとうございます✨✨✨


※※※


私は決して最初から一人っ子を望んでいたわけではありません。


随分長い間、もう一人欲しかったと思っていました。


頭の中では「奇跡的に子供を授かった」


そう思おう。


何度も何度も言い聞かせました。しかし、なかなか心の底から受け入れることができませんでした。


どんな葛藤も悲しみも、一番の薬は時間の経過なのかなぁと思ったりもします。


どんなに人からアドバイスをもらっても、自分で自分に言い聞かせても、


自分の心が納得しないと、いつまでたっても心は晴れないんだと思います。


時間の経過、そして、いろんな出会いを通して、今、この3人でいることができる奇跡に心から感謝しています。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました✨✨✨



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