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自分のことをやる

私は若かりし頃、とにかく自分のことができなかった。


何かしようとするとき、


「自分のことを先にやり、後から人のことをやるのは悪いやつだ。」


そんな思い込みがあり、いつも自分のことを後回しにする癖があったからだ。


でも、決していい人というわけではなかった。


心の奥底に


「自分なんて、何かやる価値のない人間で、こんな私は人のために何かするくらいしかないのだ。」


そういう思いがあったからだ。


ある時、20代で習い事として通っていたダンス教室で、発表会があった。


いつものように、私は自分の準備がまだ終わっていないのに、人の手伝いをしようとかけずり回っていた。


その時、年嵩の生徒さんから厳しく怒られた。


「人のことやる前に、自分のことしなさい。あなたの準備が終わってないと、みんなに迷惑かける。


自分のことを先にやってはならないと思い込んで生きてきた私には、この一言は衝撃的だった。


以降、今度は逆にベクトルが振り切れて、自分のことをまずやって、人のお手伝いなどをするようになった。


振り切れ方が激しいのは私の0 100思考壁によるものだ。


最近は、その考え方にまたゆっくり変化が訪れようとしている。


優先順位は、その時その場の緊急度合いによるのだと。


極端な例えになるけど、目の前で川で溺れている人がいて、自分の準備を先にしていられないときは、すぐに援助を読んだり、ひとまずロープを投げたり。


一方で、自分のことをやらないと、かえって周囲に迷惑をかける場合は、まず自分のことをやる。


人生は微調整の連続だなと思う。


その時その場の最善は、その時の自分の経験値でしか導くことができないから、後から考えれば、もっとベストな選択はあったと思うことも多い。


でも、経験してみないと何がベストかなんて、分からないのだ。


まずはやってみよう。


やってみたら振り返ろう。


次やるときは、前回の振り返りを活かそう。


少しずつ少しずつ経験を深化させて、ゆっくりゆっくり進んでいく。


変容していく。


人は一度しかない人生で何度でも生まれ変わっていく。


だから良いのだ。


ふとそんなことを思いました。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました✨✨✨

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