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kkyamasita
2016年7月26日 06:33
日本海が、世界の海の縮図だということを以前書きました。世界の海が約2000年かけて循環しているのに対して、日本海では、100年から200年単位で循環しているそうです。 この循環があるおかげで底層域まで酸素が届き、多種多様の生き物が育み、豊かな海が形成されています。循環を生み出すのが、シベリア高気圧でした。大きなエネルギーをもったこの高気圧は、同時に冷気も持ち込みます。この冷気で冷やされた海で
2016年7月11日 06:48
海面が非常に低かった氷河期が過ぎ、気温が上昇しはじめます。インドがユーラシア大陸にぶつかった影響で、東側の陸地の一部が大陸から離れ、低い部分に海水が流れ込み日本海ができます。それと同時に日本列島が誕生します。 ユーラシア大陸から流れてきた人がそこに住みつき始めます。その頃には、日本海から供給される淡水によって森林が産み出されました。日本の森林率は66%だそうです。国土の3分の2が森林となって
2016年6月29日 06:46
地球上の大陸は、全ての大陸が繋がり、1つの大陸になって、また分裂していくことを繰り返しています。最近といっても約2億年前に全ての大陸がつながってできた超大陸「パンゲア」があったそうです。その「パンゲア」がまた、分裂し、現在のような大陸が散在する姿になったと考えられています。 約3000万年前、日本はまだ存在しておらず、ユーラシア大陸の一部だったと考えられています。今から約2000万年前、ユー
2016年6月23日 06:39
このシベリア高気圧がもたらす北西風は、日本海にもう一つ変化をもたらせます。ロシアに近い北側の海では、この北西風の冷気が表層の海水を冷やします。 表層の海水温度は、どんどん下がっていき、最後には、海水を氷結させます。凍った海水からは塩分が流出し、その周りにある海水の塩分濃度があがります。こうしてできた塩分が多く、温度の低い海水は、比重が重くなって、重力で、海の底へと沈んでいきます。十分な重さを
2016年6月21日 06:29
日本海というと、どうしても写真のような冬の激しい波しぶき、荒れている海を想像しがちです。しかし、1回目に書いたように、風呂桶のような構造をしている日本海は、海峡から入ってくる海水の量が少ないため、潮の満ち引きが少なく、穏やかな海のはずです。実際、冬以外は穏やかな日が多いようです。 それでは、どうして荒れている海を想像してしまうのでしょうか?やはり、冬の寒さと雪、そして、太平洋側まで影響を及ぼ
2016年6月17日 06:58
前回に引き続き、蒲生俊敬著『日本海』(ブルーバックス)を参考に日本海を見ていきます。 海水は、暖かいと密度が小さくなって軽くなります。逆に温度が低いと密度が上がり重たくなります。海では、軽い海水が、重い海水の上に浮かんでいる構造になっています。外部から力を強制的に受けなければ、この状態は変わりません。 今のお風呂は、きちんと水が循環する作りになっているので、感じることは少なくなりましたが
2016年6月13日 06:32
蒲生俊敬著『日本海』(ブルーバックス)を今読んでいます。太平洋側に住んでいる私たちにとって、日本海は近いようで遠い存在、そんなふうに思っていました。冬の荒れた日本海の波しぶき、淀んだ灰色の雲、そんな風景だけを思い浮かべてしまう、なんか暗いイメージの方が強い気がします。 しかし、食べ物でイメージするとカニであったり、ホタテ、そしてホタルイカやブリ、日本ならではの食材が次々と浮き上がってきます。