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ある場面の創作もどき

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ノートに掲載した創作もどきをまとめてあります。
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2014年6月の記事一覧

里山での日常(仮タイトル)一

里山での日常(仮タイトル)一

まだ、タイトルも展開も決まっていないのですが、里山を中心にしたコミュニティーを作って、そこでの生活を中心に描いていきたいと思っています。
登場人物ごとに、話を紡いでいきます。まずは小野和正の登場です。

小野和正(おのかずまさ)22歳 その一

あの時まで小野和正は、霜柱を見たことがなかった。東京の郊外で育った和正は、普段から土がむき出しになった道を歩くことはまずなく、道といえば当然舗装され

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里山の日常(仮タイトル)二

里山の日常(仮タイトル)二

 すみまんせん。まだ、導入部分なので設定が明確に決まっていません。おそらく、この文章は、その内修正が入ると思います。

若葉なつ20歳 その一

 朝、日の出とともに外に出る。農産物販売を手伝うようになって生活のリズムが変わった。夜は十時に床につく。風呂にはいると昼間の疲れがどっと押し寄せ、まぶたが吸い付くように降りてきて意識がもうろうとしてくる。学生だった頃のように、携帯電話に夢中になることもな

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横浜を歩いていたら……

横浜を歩いていたら……

 横浜を歩いていたら、ビルの隙間からもの迫力ある入道雲が顔をのぞかせていました。

 今にも夕立が襲ってきそうな灰色の雲が入道雲の下に控えています。

 太陽はまだ顔を出していて夏の日差しとまでは行きませんがもうすぐ夏だぞと訴えかけるように輝いていました。

 木陰のあちこちでのんびりと人々がくつろいでいます。ちょうど昼食時ということあり、自然の中でほっと一息ついているのかもしれません。

 花壇

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自然と生まれてくる共通認識のようなもの

自然と生まれてくる共通認識のようなもの

 今回は、自然と生まれてくる共通認識のような感覚を居酒屋での雑談の中で描いてみました。もう少し掘り下げるべきかもしれません。

上原里美(うえはらさとみ)42才

 「四十を過ぎちゃったから真剣に何かにうち込みたいと思うんだけど、何やっても長続きしないのよねえ」
 と里美がつぶやく。里美はバブル全盛のころに青春時代を過ごし、そのとき知り合った現在の夫と結婚したが、子どもに恵まれず、もてあました時間

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鏡に映った自分は本当の自分だろうか?

鏡に映った自分は本当の自分だろうか?

 この冬、体重が4キロも増えた。お腹周りを触ってみるとお饅頭のような脂肪がしっかりとお腹の上に鎮座している。ズボンが窮屈になったわけではない。ベルトの穴もずれていない。朝、鏡に自分の姿を写してみたが、ものすごく太ったようには見えない。確かに腰回りがでぶっと垂れ下がっているような気がする。でも、それほど大きな変化があるようには思えない。しかし、体重は確実に4キロも増えているのだ。

 体重計がおかし

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