『パルフェ』(2005)プレイ感想
1年前にクリアして書いた感想メモを自分で読み返していたら、われながら「こいつめっちゃ真剣にエロゲやってんな……」と感動しておもしろかったので、コピペしてnoteでも公開することにしました。
※やったのは『パルフェ ~chocolat second brew Re-order~』版です。初代パルフェでも、去年発売された完全リメイク版でもありません。
昨年『パルフェ リメイク』が発売されており、そちらならツールを使わずとも公式でwin10に対応しているわけだが、エロゲ界において長年評価されて、「名作」の名を冠されてきたのはあくまで本作ということで(まぁ本作もRe-orderなんだけど)、かたい意志を持ってこちらをプレイした。
※ネタバレ注意!!!!!
「感想まとめ」の最後の段落は特に、未プレイの人は読まないほうが良いです。(再び警告アリ)
最初のほうには、プレイ体験を著しく損ねる核心的なネタバレはあんまり無いと思います。
【感想まとめ】
・閉じた恋愛関係から、開かれた家族関係へ
エロゲ/ギャルゲではしばしば、「世界すべてを敵に回す恋」とか「世界から逃避して2人だけで閉じこもる関係」というような恋愛関係が描かれる。犯罪、逃避行、心中、撤退戦、自己犠牲etc.. わたしのごく個人的な好みとして、これらをあまり快く思っていない。なぜなら、これらは2人の関係の「純度」や「強度」、「想いの深さ」といったものを、ふたり以外の外部の他者や社会的関係を否定することで演出しようとするものであり、意地悪くいえば、わざわざ外の世界を否定しなければ大したものだとは思ってもらえない程度の関係である、ということの証左に他ならないからだ。他を下げることでしか褒められない作品は空疎であるように、"外" を対置して、閉じた関係の閉塞性を強調しなければ見栄えが良くならない恋愛関係もまた空疎であると思っている。
しかし、恋愛シミュレーションゲームたるギャルゲにおいて、主人公とヒロインのあいだの恋愛関係を、なるべく濃く甘美に描かなければいけないのもまた事実だ。濃く甘美に描くためのもっとも手っ取り早い方法が、犯罪をさせて逃避行させたり、心中させたり、世界を敵に回させたり、世界のために自己犠牲する葛藤をさせたりすることである。・・・だが、こうした過激で安易にキャッチーな道具を用いずとも、SFファンタジーや犯罪サスペンスやメタフィクション叙述トリックなどの奇天烈なことを起こさずとも、「平凡な日常」の範囲で──もっとも、美少女に囲まれて好かれるという最大のファンタジーは存在するのだが──ヒロインとの幸せな恋愛関係を描くことが出来たら、それこそが最強のギャルゲではないだろうか。
「パルフェ」は、そんなギャルゲの王道にして完成形のひとつともいえる作品だと思う。そして、平凡な日常というリアリズムを追求した結果として、都合よく2人だけの世界に閉じこもるのではなく、外へと、社会へと、「みんな」へと開かれた共同体を志向するストーリーになっている。
この主題は「お前の周りの世界は… お前が考えるよりも…ちょっとだけ優しいんだよ」という台詞に象徴されている。「周りの世界」は「考えるよりもちょっとだけ優しい」。これは決して「都合がいい」ものではない。むしろ、周りの世界を敵に回して閉じこもるきらいのあるギャルゲ文脈においては、「都合が悪い」とさえ言える。虐待やいじめや戦争など、周りの世界が「優しくない」ものであれば、それだけ閉塞的な恋愛関係を強調しやすい。2人で一緒に飛び降り自殺をするのでも、2人で海外に逃避するのでも、2人で身を破滅させるのでも、2人で世界を滅ぼすのでも、よりどりみどりだ。好きなように関係の強度を演出できる。実に都合がいい。・・・でも、もし、主人公たちの周りの世界が、主人公(そしてプレイヤー)が考えるよりも優しかったら、上記のような都合の良い展開はとれない。ギャルゲにおいては、「過酷な世界」「過酷な展開」を描くより、「優しい世界」「優しい展開」を描くほうがずっと過酷なのである。読み手を泣かせるより笑わせるほうがずっと難しい。本作は、そんな困難なこと──「開かれた幸福な空間」の実現──を、さまざまな角度から巧みにおこなっている。
・開かれた共同体のための設定/設計/デザイン
開かれた共同体を志向すること。なによりもまず、「喫茶店で働く物語」であることが、その主題を根本的に規定している。2人では大型ショッピングモール内の洋菓子喫茶店はやっていけない。キッチンのパティシエールに軽食担当にホールスタッフにショーケーススタッフ……こうした複数の従業員=複数のヒロインたちに囲まれた店内が本作の日常的な空間となっている。
一戸建ての店(ファミーユ本店)ではなく、大型ショッピングモール内の店であることもまた重要である。ショッピングモールとは1つの社会である。自分たちの店だけでなく、周辺の店──お向かいさんの店との交流もまた欠かせない。それが同業者ならなおさらである。
そして、なにより「店」であるからには、従業員だけで空間は完結してはいけない。「お客様」の存在こそが、開かれた空間にもっとも肝心な要素である。一期一会のお客様たち、常連客、そして、怪しい変装をした客や、元同僚もまた来店し、物語は進んでいく。こうしてプレイヤーは、外へと開かれた幸せな空間としての「ファミーユ=家族」で繰り広げられるラブコメにひたることになる。
また、本作の分岐が基本的にテキスト中の「選択肢」によってではなく、毎日どこへ行って誰と話すかによって決まる「マップ移動式」のシステムであることも、物語がクリックだけで進む閉塞的な道ではなく、開いた空間=社会のなかで起こっていると意識させる作りになっている。毎日の行動が「イベント」と名付けられているのも、日常的な幸福の空間を志向していることのあらわれであるとみなせる。
・複数の名前と社会的な関係
『パルフェ』を開かれた社会的空間についての物語にしているのは、以上のような空間設計(舞台設定&システム/UI設計)だけではない。あるキャラクターが別のキャラクターを呼ぶ「名前」に注目することは有意義だろう。
第一に、本作の主人公である高村仁(ひとし)……彼が各ヒロインから呼ばれる名前が、そのヒロインごとに異なっている。姉である恵麻は「仁(じん)くん」、かすりは「仁(ひとし)くん」、明日香は「てんちょ」および「せんせ」、玲愛は(最初は)「高村」、由飛は(最初は)「店長」、里伽子は「仁(ひとし)」と、徹底してバラバラだ。「主人公をどのように呼ぶか」だけで、ヒロインが同定できてしまうのである。つまり、本作において「名前」とは、その指示対象の人物(=高村仁)だけでなく、その名前を用いる人物(各ヒロイン)の情報をも含んだ、対人関係に直結する概念である。
さらにいえば、名前・呼び名とは、社会の存在を前提にして存在するものである。もし世界中にふたりしか人間がいなかったら、もはや名前はいらない。「お前」とか「あなた」「君」といった二人称だけがかろうじて生き残るか、もしくはそうした人称すら必要なくなり、「……ねぇ」とか「おい」などの呼びかけだけで事足りるだろう。(そもそも話しかける相手がお互いに1人しかいないのだから、「呼びかける」必要すらなくなる。言葉を発声した瞬間に、否応なしに相手への呼びかけになってしまうから)
したがって、主人公の「呼び名」がヒロインごとに異なり、複数の名前が乱立している状態そのものが、本作が開かれたきわめて社会的な空間を志向する物語であることを意味する。
各ヒロインの個別ルートでも、「名前」というテーマはそれぞれに掘り下げられる。もっともわかりやすいのは本作随一の年下属性キャラ:明日香だろう。明日香は時と場合によって「てんちょ」「せんせ」と、主人公を徹底して呼び分けるキャラクターである。彼女は、自分が彼をどう呼ぶべきかをきわめて意識的に峻別しており、それは複数の名前によって彼と自分の関係が規定されていることに自覚的だからだ。そして「どう呼ぶべきか」という義務はひるがえすと「自分が彼をどう呼ぶことができるか」という権利の問題を孕んでいることまで理解している。だからこそ、自分が望む呼び名で彼を呼べるようになるために必死で努力するし、自分が望む呼び名で呼べなくなることに誰よりも恐怖している。
由飛もまた、主人公の呼び方が「店長」から「仁」へと変わる様、呼び替えの儀式が明確に描かれるキャラクターだ。由飛が「仁」と呼ぶようになったことで、はじめは被り1つなかった呼称に重複が発生し、必然的に、「仁」と呼ぶもうひとり──里伽子との関係にも影響を与える。また由飛は、仁の名前だけでなく、由飛自身の名前にも秘密を隠しているキャラクターである。「自分をどう名乗るか」は、自分をその共同体のなかでどう位置付け(=アイデンティファイ)するか、という問題でもある。名前の詐称は、すなわち社会的な属性・関係の詐称を意味する。こうしてブリックモールという社会のなかの関係の秘密として物語に展開されることになる。
そして、名前=社会的な関係の重複と捻れがもっとも極まっているのは、恵麻とのあいだであろう。仁と恵麻のあいだには、あまりに多くの関係が絡み合いすぎている。恋人関係と家族関係の調停、という主題がもっとも露骨に表れているのも本ルートである。
・ヒロインをペアにして、それぞれのルートが裏表の補完関係にあるようなシナリオ構成
本作の攻略ヒロインは6人だが、このうち「由飛と玲愛」、そして「恵麻と里伽子」は個別ルートまでのフラグ・道筋をかなり共有している。「どちらを選ぶのか」というギャルゲ三角関係を局所的に発生させる構成とも言い換えられる。互いのシナリオが、もう片方のシナリオを補完したり、対照的な展開になっていたり、両方読むことで初めて隠された意味に気付けるような内容となっており、分岐ノベルゲームの醍醐味を味わうことが出来た。特に、恵麻ルート終盤の名言「2人で両手を取りあって、狭い世界を作ったりしない。片手は、みんなと、外と、繋がろうって思う」が、里伽子ルートを読むことでぜんぜん違った意味を帯びてくると気付いた衝撃は大きかった。「どちらかしか選べない」という残酷さが、主題(開かれた共同体)を象徴するこの台詞と化学反応して、さらに別の様相を見せる恐ろしさには、こんなことが出来るのかと驚嘆するほかなかった。
また、これは他のギャルゲでも一般的だが、NORMALエンドとTRUEエンドの対比・連関も見事だった。異なる展開にするだけでなく、あるヒロインのNORMALとTRUEは「同じ」世界線のストーリーを、"編集" によって「違う」ストーリーとして提示していて、ここでも「こんなことも出来るのか〜〜!」と感心した。「分岐」はかならずしも「IF」を意味せず、ちがった使い方も出来るんだと学べたのも大きな収穫だった。
・ルートの好きな順(基本TRUE√について)
里伽子>>>由飛>恵麻>>明日香>かすり=玲愛
・ヒロインの好きな順
里伽子>由飛>明日香>かすり>玲愛>恵麻
・各ヒロイン/ルートについて
詳しくは、以下に延々と続く「プレイ中のメモ書き」に譲るので、簡潔に書く。
プレイした順。
最初に読んだ明日香ルートは、歳下のロリ(寄り)のキャラがそんなに得意ではないからどうかな〜〜と思っていたが杞憂だった。ふつうに可愛いと思えた。「てんちょ」「せんせ」がズルい。あと胸もズルい。ファミーユの制服は完全に狙っている。シナリオはある意味ではすごくしょうもないことを重大視して悩んでいるとも思えるが、明日香ちゃんが年少キャラであることを踏まえると、大人にはわからない子供ならではの苦悩を描いた話として非常に秀逸だった。全体的に、のちにWA2の小春に受け継がれるものを感じたシナリオだった。
かすりさんは第一印象でいちばん好みのキャラだったが、そのマイペースでおちゃらけた表面の下にある、常識人で凡人で苦労人である面が見えてくるとかなり印象が変わった。正直に好みでいえば、初期のイメージのほうが好きではあるのだが、しかし凡人であると自覚しているからこそ普段ああした素行をとっていることを鑑みれば、よりキャラクターに奥行きが出ているし、シナリオも「天才」である師との関係を扱ったものとして普通に面白かった。あと、直前に読んだ明日香ルートと比較して、付き合う前に肉体関係を結んでしまう流れは、これぞ「大人」の関係だという感じで良かった。
由飛は逆に序盤での印象がかなりヤバい突飛なキャラクターで、どう受け止めるべきか戸惑っていたところがある。それが、ちょうどファミーユで由飛に接客してもらうお客様と同様に、段々とその天真爛漫さ・突拍子の無さを含めて好きになっていった。特に、個別ルートで告白してからの流れが素晴らしく、恋人になってから魅力がぐっと増したキャラクターだった。本人の性格・言動は天真爛漫で素直なまま特に変わっておらず一貫しているからこそ、形式的な関係が恋人へと変わることで見え方が変わってくるというか。そして、姉妹関係の清算を扱ったシナリオも素晴らしかった。普通にガチ泣きした。「幼馴染同士の女の子」である2人のヒロインに、あとから男主人公が参入してくる構図は他のエロゲでも見たことがあるが、このルートは最高点を更新してきた。
カトレア…玲愛は由飛とは対照的に、恋人になった後より、単なるライバル兼隣人であった頃のほうが好みだった。これは「ツンデレ」への好みを表したものだと捉えるべきだろうか。正直、ツンデレには好きでも嫌いでもない……という印象を抱いていた(レイよりアスカ派ではある)が、考えを改めるべきだろうか。「デレる」前から玲愛は十分に仁に対して優しく、ものすごく良い人物であった。特に「土下座」イベントと「深夜のチェイス」イベントが最高で、ライバルとしてお互いを認めあって敬意を払った上でバチバチにやり合う間柄のふたりがすごく良かった。あとベランダ越しに会話するのもズルい。
さっき気付いたが、仕事では「向い合せ」のライバル店員で、プライベートでは「隣り合わせ」の隣人であるという空間的な構図の対比は掘り下げられるかも。正面から互いの顔がもっとも見える構図と、互いの顔が見えない構図。一線を越えたのもベランダ越しだし。TRUEのシナリオはなかなかに「ええ……」と困惑するものではあったが、姉への愛憎の告白(これもベランダ越しだ)と、最後の例の名言は良かった。振り返れば、ファミーユ本店を再興するエンドが(たぶん)玲愛と恵麻の2つであるのはもう少し考えたい。
恵麻は、たぶん初めての実姉攻略ヒロインだったせいもあるのか、恋愛対象のキャラとしてはもっとも刺さらなかった。はたして姉属性が苦手なのか、それとも恵麻さんのキャラデザが合わなかっただけなのかは不明である。しかし、個人的な嗜好を棚に上げれば、このルートで描かれる仁と恵麻(と里伽子)の複雑な関係の乗り越えは文句無しに素晴らしかった。自らの愚かさを自覚した上で往き方を貫くところ、肝が座っているところは素直に格好いい。
【※核心的なネタバレ注意】
そして、本作をプレイした一番の動機である里伽子ルートは、当然最後にとっておいた。正直それまでの他ヒロインのルートで既に疑いようもない傑作であると思っていたのでハードルが爆上がりしていた。・・・で、蓋を開けてみれば、絶句するしかない完成度。わたしは天の邪鬼なので「よく出来た伏線回収」は逆に冷めてしまうこともある。正確には、「どんでん返しのためのどんでん返し」というか、「それがやりたかっただけでしょ」感というか、とにかくプレーヤーを驚かせるために作られたギミックには、制作者の狙いが透けて見えて、しょ〜もな!と思うこともある。アクロバティックな伏線回収のために、肝心のストーリーの整合性や強度、キャラクターの心情の掘り下げなどがおろそかになっていたら本末転倒じゃないかと思う。だがこのシナリオには文句なしに降参だった。ものすごく良く出来ているのだけれど、「良く出来ている」だけではなく、プレーヤーをびっくりさせるだけで終わっておらず、あくまでその衝撃が "すべて" 里伽子というヒロインの途方も無い魅力と、言語を絶するシナリオの深みに繋がっているのがすごい。NORMAL/BAD/TRUEで重複している部分をスキップせずに2周目,3周目を読んだばかりか、ゲーム開始時点から戻って見返しては、その周到さに衝撃を受け、そして里伽子の心情を想像しようとして愕然とさせられた。ノベルゲーム/ADVの基本要素のひとつである「立ち絵」。そしてエロゲの核心である「Hシーン」。もちろん「スチル」も。これらの基本的な要素を巧みに使って練り上げられたシナリオである。そして、「真相」が明らかになるときも、一発ネタではなく、徐々に、20連発くらいの事実をマシンガンのように小出しにしていってノックアウトする手法もおそろしい。主人公はまったく気付いていなかったが、恵麻はその半分くらいまでは気付いていた。プレーヤーも、部分的には察せても、すべてを見通すことはまず不可能であろうし、だからこそ、単なる大どんでん返し・アクロバティックな伏線回収に留まらない魅力と凄みがある。
この文章の最初の方でわたしは、ギャルゲでは過酷な展開のほうが都合が良い、と書いた。だから、記憶喪失とか自己犠牲とか闘病系のヒロインに対面すると、わたしのなかで危険信号が点滅する。「泣ける」シナリオを作るためのもっとも強力かつ安直な方法はヒロインを死なせることである。しかし、里伽子というヒロインの葛藤の本質は、このルートの核心は、真実を明るみに出してしまえば安直な展開になってしまうことへの恐れ、自分が都合よく消費しやすい「可哀想なヒロイン」になってしまうことへの恐れにある。真実を知った。じゃあ主人公がヒロインを(都合よく)救いましょう。はい終わり……というわけにはいかない。なぜなら主人公自身が糾弾されているからだ。だからこそ、本ルートのピーク=どん底はあんなにも凄まじい。
正直なところ、その後の展開に大満足はしていない。落とすだけ落としたにしては、随分あっさりと解決したではないか。しかし、それが本作らしさを貫いた結果であると好意的に解釈することは十分に可能だ。本作の基本のトーンはあくまでラブコメ…コメディである。なにしろ「幸せな空間」のための物語なのだから。そして、ヒロインに向き合うより先に周囲の外堀から埋めに行くのも、開かれた共同体をしっかり志向している。敢えていえば、終盤でファミーユの皆がもっとシナリオに関わってきてほしかったが、プロトタイプ制服での「最後」の行為をわざわざ配置したことを考えれば、彼女がファミーユからは離れることは必然として描かれている。(それでも、工夫してファミーユで働くことも出来るだろうに…という気持ちは拭えない)
「ファミーユ=家族」についての物語が、最終的に、また別の家族の再生産に着地する。これは、もはや「開かれた共同体」のうちわけが、ファミーユの周りの6名のヒロインだけに留まらず、これから生まれてくる、まだ名前もない存在をも包含したものとして拡大/進化した結果であるとも意味付けられるかもしれない。
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【プレイ中のメモ書き】
ディスクを挿入していないと起動はできないようだ(昔のエロゲにありがち)
〜〜ゲーム開始〜〜
キャラ紹介パート。ラブコメディだなぁ。演出が結構良い。
なるほど〜〜 ライバル店は、もともとアンティーク風をパクった元の店舗なのか。それはキツいな
主人公の仁くんは「じん」が本名だけど普段は「ひとし」と名乗っているってこと?
両親が亡くなったのと、兄が亡くなったのと、前のファミーユが失くなったのはぜんぶ別々の時期なのね
お〜〜 姉さんとのやり取り。のっけから面白い。
文章がうまいなぁ。小粋なフックも作れるし、真面目な会話シーンも書ける
グランドオープン直前の深夜のショッピングモール。良いシチュエーション
マウスカーソルがオリジナルの羽だとスクショに写り込んでしまっていたので、通常の矢印に戻した。
ここでオープニング! いい入りだ〜〜 (ここまで1時間10分くらい)
攻略できそうなヒロイン多くね?6人くらいいるぞ。まだ金髪の子が出てきてない。
今のところ、かすりさんと里伽子さんが好みっぽいかな〜〜
カトレアきたあ! あ、なるほど。ライバル店の店員のままでいく感じか。全員がファミーユの店員になるわけじゃないのね
里伽子は途中で加入するのか、最後までしないのか・・・・・・
お〜 場所を選んでイベントを進行していく系だ! サマポケ以来かな
マンションの角部屋、右隣にヒロインが越してくる……WA2やないかい!!!
いまのところ、ヒロインみんな個性豊かで可愛くて魅力的だし、音楽も美術も演出も文章もいいし、話は面白いしで、完璧なギャルゲーって感じだ。SFやファンタジー要素が一切ない日常のドタバタラブコメものとして非常に期待ができる。
(まぁ20歳で飲食店の店長をやって店員が可愛い女の子だらけという設定がファンタジーなんだけど……でも西洋風喫茶という設定は美少女に囲まれるのを少しは説明付けている)
喫茶ファミーユがお客様に幸せな空間を体験して貰えるように努めているのと同じように、パルフェというゲーム自体がプレイヤーにとって「幸せな場所」として機能することを目指していて、今のところそれを高い水準で満たしている。素晴らしい
あっこれ、一日につき1つのイベントしか選べないのか! つまりルート選択がもう始まっているということか。。。
じゃあ成り行きで明日香ちゃんから行くか〜〜
明日香ちゃんの「てんちょ」って呼び方可愛いな・・・
由飛くんなんだかギャルみたいになってない?いつの間にかめっちゃ馴れ馴れしくなってる
10/31 土下座
カトレアと仁の関係いいな……
他人に厳しく、自分にはもっと厳しいカトレア。だからこそ、自分のように高潔な人間に対して根本的なところで優しい。
仁も、さすが丸戸作品の主人公というべきか、プライドも、それより合理を取るしかないという気持ちも両方持って、自分の惨めさをよく自覚している。
この時点でもうこの2人は相当に理解し合っているじゃん
・・・うわ〜〜〜〜マジか・・・・カトレアさん優しすぎるし、それに対して仁があくまで「悔しい」を貫くのも良い。
こっちは涙こぼれちゃいましたよ。え、こんな序盤の、たった5分くらいのエピソードですでに泣かせてくることある?
11/3
うおおおお 王道にアツい展開。いいねええ
「ま〜姉ちゃん」←これ好き。かわいい
11/7 深夜のチェイス
カトレアのイベント、ぜんぶ完璧すぎないか? ヒロイン力が高すぎるし、ショートエピソードの構成力が高すぎる……
11/10
憧れのま〜姉ちゃんを奪ったから、自分の兄(一人)を恨んでいるのか
11/12
え〜マジか。姉さんに裏で助言してたの、里伽子だったのか……「あいつ」って兄かと思ってた(もう死んでるけど)
里伽子と仁、すでに一回付き合う感じまで行ってから一旦距離を置いているっぽいけど、何があったんだ・・・
熟年夫婦感がすごい。カトレアがあれだけヒロインらしいところを見せたあとで、余裕で正妻の風格を醸し出す里伽子・・・
卵を使った料理しか上手くないの草。仁も結構特徴があって面白いキャラクターだなぁ
まーじで1シーン、1エピソードごとに作り込むのが上手すぎる。
セクションに分けて選択していくこの形式、もっとも得意が発揮できるんじゃないか?
各ヒロインの仁の呼び方がそれぞれ異なる。主人公の多面性が、これからの分岐の先でさらに掘り下げられるのか?
ま〜姉ちゃん→仁(じん)くん
里伽子→仁(ひとし)
由飛→店長
かすり→仁(ひとし)くん
明日香→てんちょ/せんせ
11/15
えええええそれは衝撃ですねえ・・・・・・ 原作のパッケージに2人が載ってたのってそういう意味だったの?
恵麻姉ちゃんと仁の関係。互いに名字が入れ替わっているフクザツなもの
仁は、ま〜姉ちゃんを「家族」として自分と結びつけたい気持ちと、そうではなく初恋の人間として想いたい気持ちとのあいだで葛藤している。悩ましいのう
ファミーユのメンバー自体が「(疑似)家族」的なものを志向しているとも言っていたし、案外、家族・血縁関係と、擬似的な家族・・・あたりのフクザツなアレコレが、裏の重要テーマになってきそう。
さらには、カトレアと由飛もまた義姉妹として仁-恵麻と意図的に被らせてきてるし。
11/16 姉妹の秘密
あ〜〜ここでカトレアだけファミーユ(≒家族≒仲間)外の人間であることが早くも効いてくると示唆されるのか〜〜〜
お〜〜〜さっそく仁の呼び名の違いがヒロイン自身から言及された。
しかも「ただのファミーユの店長に聞いてほしくない」ってことはつまり、先ほどの「ファミーユ≒疑似家族の仲間」の図式が早速崩れかけているわけで・・・
お〜〜 自分が仁をどう呼ぶか決めようとしている流れで一転して仁"が"自分をどう呼ぶか提案してくる由飛……これは天才ですねえ!
うわ〜〜〜〜 なるほど〜〜〜 さっそくWA2の片鱗を見せてくる〜〜〜
しかも里伽子の件だけじゃなく、この場をベランダからカトレアが聞いているという事実・・・すでに四角関係じゃないか
完全に仁と同じような境遇なのね由飛は。すごいなぁ。主人公とヒロイン3人が4つ巴で鏡像関係になっている。あ〜図示したい
ピアノが専門で歌が趣味・・・どこかの冬馬さんと小木曽さんを合体させたような人間ですね・・・
粋なことをするのう この主人公は〜
ここ、ベランダにカトレアがいるCGを用意しても良かった気がするけど、敢えて「誰もいない」通常の背景のみを映すことでプレイヤーに「居る」ことを想像させられるとも取れる。
音響のみの演出も凝ってるなぁ。
握力が伏線だったの草。ピアノレッスンってそんなに握力鍛えられるんだ……
今のところ、メインヒロインみたいなキャラが4人も乱立してて怖いんですが。逆にかすりと明日香が可哀想。この2人にまでなにか設定を追加してきそうでこわいなあ
しかし由飛はなかなか掴みどころがないというか、底が見えないキャラクターだ・・・
喋り方やノリがギャルっぽいし、色々と腹の中に真意を隠し持っていそうかと思えば天真爛漫で純粋な子でしかないようにも見える。これは義妹のほうが人気出るのは分かる
現時点でのマイナス要素は、エロゲ特有の男性主人公がヒロインの頭を撫でるムーヴがところどころある、くらいしかない。
そんなに世の中の男は美少女の頭を撫でたいと思われているのか……
あと板橋店長のセクハラがさすがにキツいことくらい?
11/19 いいんちょ明日香
「それでも…あの娘は、自分の努力が無駄になったこと、もの凄く、喜んでましたよ…?」こういう逆説で攻めるのが丸戸節って感じがする。「だからこそ」構文
11/20 里伽え◯ん
粋なことしやがるなぁ……こういうとこあるよなぁ丸戸主人公は……
11/21 学園祭当日
そうか…明日香じしんが「てんちょ」になる学園祭の模擬店だからこそ、ファミーユに人一倍想い入れのある明日香が責任を感じてしまったのか。それを颯爽と救う「てんちょ」。男主人公がヒロインを格好良く救い出す展開でも嫌味がないんだよなぁ。仁だけでなく他のファミーユの皆も明日香の文化祭の成功を願って強力してくれた、というのも大きい。
また、仁が明日香の家庭教師として/バイト先の雇用主としてだけでなく、学校生活の先輩としてもアドバイスしているのが良い。いろんな立場で関係が作られていて、それを実にうまく使い分けている。
お、これは明日香ルート入ったか?
12/1
ホームパーティ兼経営方針会議。無賃労働でありアルバイトの域を超えている(と言及している)ので完全アウトだが、まぁそこはファミーユは現実的な店というよりも共同体に近いものだと見做せばいいだろう
え、共通BADルートあるの!?(しかもご丁寧に明記してくれてる……)
じゃあそちらから行くか・・・
クリスマスイブが決定的なルート分岐点になるのはWA2とも同じ。というかまぁありふれているか
・共通BADルート 両者完売
あ、3月末までまた続くのかと一瞬思ったけど普通にイブで終わった。BADというか、普通に王道の面白い流れだった。
ギャルゲ特有の「誰とも付き合わない=BADルート」という常識……
・明日香TRUEルート キス、わかんないから教えて 12:35〜16:05
こっちはイブの商戦を一気に端折ってしまうんだ。これはBADから見ておいて良かった
頭を撫でるだけじゃなくよく掴んでいたけれど、ここで拳ぐりぐりをキスに組み込んでくるのはうまい
問題集はさすがにクサいけど、明日香ちゃんが必死にやったのだと思えばかわいいものだ。
教え子に手を出すのは『かにしの』で地雷だと気付いたけれど、こっちはまぁ正式な教師じゃなくて家庭教師だし、仁も十分に躊躇して罪悪感と責任感を持っているし、まぁ許容できるかな。
仁は初めてなのか?里伽子と済ませている可能性も……ないかな……
めっちゃイチャラブしてる
ファミーユの皆には隠すのか。カミングアウトがルートの山場になりそう?他のルートでも同じなのだろうか。かすりさんとか早くバラしそうだけど。
てか個別入ったらぜんっぜんファミーユの場面ないのな。完全にヒロインとの2人のイチャイチャに振り切ってる。
なるほど〜〜〜 「せんぱい」と呼ぶために、まずは「てんちょ」と呼べる間柄を封印するわけか。
めっちゃ良いこと言うやんこの高校生(「高校生」ではない)・・・
これまでいっさいファミーユでの皆とのシーンをカットしてきたくせに、最後にはしっかりスパッと皆との友情も演出しちゃうんだもんなぁ
なんか一生もうファミーユには戻ってこないみたいな言い方してるけど1年経って無事に入学できたらバイト再開するつもりじゃないの?という無粋なツッコミは置いておく。
というか新しい店員入るってマジかよ
ぼく「由飛さん・・・」
明日香「由飛さん・・・」
冴えカノ劇場版でもあった、盛り上がるシーンで「そこまでの葛藤の軌跡」の回想を差し込んでくる手法だ!
こっちのはすごく成功してると思うんだけどなぁ。やっぱりノベルゲームとアニメの違い?
自室カーテン越しに漏れ出てくる光の差分で、夜通し泣いて話し合っていたのを婉曲的に表現するのうまい
どうせ一年後には戻ってくるのに、なんでそんなに一時解雇を嫌がるんだよとも思うけど、それだけ明日香にとってファミーユは「あって当たり前」の大切な場所だということだし、1年間を途方もなく長く感じてしまう若さも、受験勉強から逃げたい若さもよく出ていて良い。大人からすれば、他人からすれば大したことないように見えることを、もの凄く重大ごとだと受け止めて戸惑って悩んで……そういう健全な子供らしさを、うまくストーリーのなかで表現している。
里伽子ぉ〜〜〜〜
かすりさんも察してる。由飛は察してなさそう?
カトレアは隣だもんなぁwww ま〜姉ちゃんも気付いていないと。
でもこうして、一人ひとりと明日香との関係・物語をちゃんと描いてくれるところに、本作の思想を感じる。2人の恋人関係だけでは閉じない、みんなへと開かれた幸せな共同体。
「せんせ」「てんちょ」「あなた」「せんぱい」・・・こうした様々な仁への呼び名が存在することも、恋人としてだけではない、様々な社会・共同体・関係のなかでふたりが関わり合っていることを示している。上手くまとめたなぁ〜〜〜(自分が)
よく考えれば、ぜんぜんシリアスではないのに、ただひたすらに皆の優しさと愛が溢れていることによってこんなに感動できるシナリオになってるのすごない?? カミングアウトによって里伽子やお姉さんとの仲が悪くなったりもしてないし。
ささやかであるからこそ、よりいっそう幸せな涙が流せる完璧なシナリオ
たかが1年だけ、バイト1人が休むくらいで、まるで今生の別れのようにみんなで抱きしめあって泣きじゃくる。この光景のなんとささやかで尊いことか。子供にとっての1年は永遠に等しい。
即1年経ってて草 京ちゃんと翼ちゃんっていうのか新人は。
ってええええええ!?!?合格したのに入学しなかった!?!?
ってブラフかよおおおおおお この野郎〜〜〜〜丸戸史明ぃぃぃぃ〜〜〜〜 このパターンWA2でも何度か食らったぞ
「帝王大に受かったら拒否ることはあり得ない」という世間の常識と戦った、ということでいいのか。
春なのに手袋してて草
はい、まぁ最後はその締めでしょうね。それ以外考えられない。
エンディング!!! お手本のような完璧でささやかで幸せなシナリオだった!!!100点満点!!!
『つまんない恋』って曲名なのか・・・・『◯◯ない恋』で統一でもしてるの??
個別に明確に入ってからは3時間半ほど。その前の重要イベント回収も含めると4〜5時間くらい?
これを6人分だから、たしかに30時間くらいかかる計算になる。
明日香ちゃん、めちゃくちゃ好みのキャラってわけではないけど、そういうのが吹き飛ぶくらいに可愛くて良かった。胸も大きくて良かった。閉店後の勉強会で机に顔を付けて上目遣いしてくるCGと、あとその時の机の下の脚(白タイツ)のCGが特に良かったかな〜。シーンは計3回で、おそらく人数的に他もみんな1人3シーンで統一されてると思われ。
付き合っていることを結局カミングアウトする前に終わった。あのノリだと姉さんもしぶしぶ認めるとは思うが。「開かれた関係」ということは、たとえ自分の想い人が取られても、優しく呑み込んで歓迎してしまう、ということだ。
てかかすりさんが明日香の面接したんだ…。初対面シーンがしっかり描かれないのは珍しいな。あくまでファミーユ再開の「1人目」であることのほうが強調されていた。仁と明日香はべつに幼馴染でも特に因縁があるわけでもなく、ただし家庭教師など、社会的な間柄は重層的である。その点がうまく扱われていたシナリオだった。
仁を繊細に呼び分ける明日香だからこそ、たとえ1年間でも「てんちょ」と呼べなくなることにあんなにショックを受けたということだし。その繊細さも年下属性と絡み合って彼女を魅力的に仕上げていた。
閉じた恋人関係と開いた仲間関係。その2つをどっち付かずにせずに、まずは恋人関係を掘り下げてから、締めるにあたって仲間関係に舵を切り、回想と現在時制を交互に配置する手法によって2つを両立させたままにフィニッシュ。見事でした。
そんなに評判を効かないルートでさえこの出来って・・・このあとが楽しみでしかない
とりあえず次はあんま本筋に関係なさそうなヒロイン2人目のかすりさんルートをやろう。
・かすりルートを目指してイベントを選ぶ
10/19から
かすりさんは恵麻姉さんの洋菓子に惚れてファミーユに来たのか。そこの繋がり
かすりさんってヘラヘラ系で天才キャラっぽいけど実際はむしろ恵麻姉さん(天才)を補佐するオールラウンダーにして、意外とツッコミ役の常識人なんだよな。どこかの同級生天才女優とは違って。
11/17
高村家の両親(仁を養子として引き取った家、恵麻の実家)の、娘に対するマリハラ(マリッジ・ハラスメント)がキツいな〜〜〜「開封済み」とか・・・
てか、兄の一人は恵麻と結婚時に28歳って、仁と10歳以上離れてないか?
えええ……恵麻まで…お互いに初恋だったのか。しかも許嫁。そうか、養子に来て姉弟になると結婚出来なくなるのか。
えー、子供の頃ってむしろ年上の異性の親戚に憧れない?子供にとっての3歳下ってかなり大きいと思うんだけど。だったら8歳歳上の大人びた異性に惹かれるかなぁ自分なら。(仁と一人は11歳差の兄弟なのね)
恵麻姉ちゃん、普通に王道の幼馴染だしヒロイン力高いはずなんだけど、フクザツな家庭事情によって姉属性が強いのであんまりそういう風に見えない・・・けどこの人の裸のCGから物語が始まったのだし、十分にメインヒロインの風格はある。
明日香に続いて、恵麻もまた、仁にとって様々な名前(レッテル)の付いた間柄で何重にも結び付けられている関係の人間だ。
「人の繋がりの重層性(と、それに伴う社会に開かれた関係)」がこの作品の主題な気がするなぁ。
11/20
あーかすりさんが恵麻姉さんの洋菓子に憧れたのは、もともと小さい頃から実の姉が和菓子作りで発揮する天才を追いかけていたから、その反動であり延長でもあるってことか。
12/23
あ〜これは・・・思ったよりずっとコメディ調で進みそう?>かすり√
仁が別の女と付き合っていると知ったときの恵麻姉さんの反応を少し垣間見ることが出来た。すごくギャグ調だけど。
これは付き合ってることをカミングアウトするとかそういう問題ではなく、付き合う前から皆のなかでそういうことになってしまう展開か〜〜
和菓子と洋菓子。2人の天才/姉は似た者同士・・・
クリスマス商戦どこ吹く風で草
12/24
・かすりTRUEルート 本当に勝ったのは…
2人の天才にとってかすりさんは妹で、仁にとっては姉貴分。ここでも、開かれた交友関係による属性の多元化が進んでいる
恵麻さんは、仁との複雑かつ重たい関係を考慮するならば、ギャグ調で悲鳴をあげるのではなくもっとシリアスに哀しむべきなんだろうけど、まぁそこらへんはマルチエンド式のラブコメとして仕方ない部分かなぁ。
クリームまみれになったかすりさんに仁がドキドキしてるのって、半分くらいは実はクリーム(卵製品)の魅力によるもの?
「今日はまだ許嫁なんだよね?」…恵麻姉さんにかぶせてきている。かすりさんが意図しないところで。
行為中に仁をクリームで誘導してて草
早い段階で立て続けにシーンを2つ済ませた。ここからややシリアスになるのか。
かすりさん普通に処女だったオチではないの? お互いに相手の元恋人の影を勝手に見て苦しんでいる構図
明日香ちゃん√と比べて2人とも成人だから、まどろっこしい手続き無しのセフレ的な微妙な関係になっているのがまた良い
里伽子との間にマジで何があったんだよ・・・ccでの雪菜と春希の関係とも違うし……
すれ違い・・・メロドラマやなぁ・・・
パティシエールとしての苦難と、仁との恋愛関係での苦難がごちゃごちゃになっている。
ファミーユに欠かせない人間として仁(と恵麻)に認められたいのと、恋人として仁に認められたいのと。
お〜 めっちゃすんなりファミーユ辞めてキュリオへ移籍した。また1つ社会的な属性/肩書が増えた。
たった1週間、キュリオ本店の橘女史のもとで修行しただけで飛躍的に腕を上げたのか・・・
これはwww お子様連れもいる真昼のショッピングモールで「私の処女を奪っておいて」とかダメでしょwww
どこの未成年の主張だよってくらい青臭くこっ恥ずかしい告白合戦だけど、こうして衆人環視・・・ファミーユの「皆」の前だけじゃなく、ブリックモールに来ていた(ファミーユも全く知らない人も多く混じっている)赤の他人たちの前で私的な会話を繰り広げているこの場面はとても象徴的だよなぁ。恋愛関係が2人のあいだで閉じずに共同体へ開かれていく。それも、傍から見ればあまりにも馬鹿らしく微笑ましい様子が温かく受け入れられていく様を通して。
結局仁がかすりさんの初めての人だったとか(最初のシーンで血が見えてたからバレバレだったし)、電話先の相手はぜんぶ父親だったとか、マジでしょうもなさすぎるんだけど、しょうもない微笑ましいこととしてそのままに提供されているから受け入れられる。
これでパティシエ着とメイド服の両方でのHシーンをコンプリート
卵ガチ勢なのにこういう無駄遣いが許せるんだ・・・ 卵<恋人
さらっと本店が復興してる・・・
お〜〜 仁と一体化(物理)したかすりさんもまた「店長」の名が付与されて、名実ともに仁と同等になった
かすりルートの最後がカトレアと瑞奈によって締められるのも、まさにオープンな恋愛関係って感じで良いね
かすりルートおわり!!!!!
そんなに作り込まれていないシンプルでしょうもないシナリオだったけど、それが好意的に受け取れてしまうほどには魅力的だった。ただ、かすりさんの見た目や第一印象ほどには好きになれなかったかな・・・ヘラヘラしてるように見えて繊細な凡人。それはそれでリアルで良いんだけど、やっぱりヘラヘラしてるキャラにはずっとヘラヘラしててほしいかな〜〜
3時間半で終わった。明日香√よりも1時間も短いけど、こっちの読むスピードというより分量自体がやっぱり少なかったのだろうか。
明日香ルートと違って、成人同士だからこそ、ちゃんと告白による両思いの確認手続きをせずに身体の関係が先にきてしまい、それが故に少しこじれる……という大人同士のドラマだったのは良かった。そのわりに不和の解決が未成年の主張式だけど。
・恵麻姉さんルートを目指してイベント選択
11/12
姉さんも仁と里伽子の関係は認めてるんだ
12/22 本当の四周忌
恵麻が一人兄さんと付き合い出したキッカケも、ふたりの仁への愛だったのか……つら・・・どんなNTRだよ
ええ・・・一人兄ちゃん結構ヤバイやつでは。家に異性の「友達」を大勢連れ込んでは、飽きたら断絶するとか・・・しかも恵麻さんとの婚約を知人に自慢しまくるとか・・・
めっちゃブラコン。そんなやつ現実にはいないだろうけど、「おはなし」としてはかなりアリ。仁が辛くなるように全てが仕組まれているので。
うわ〜〜きつ・・・ 結婚当時よりも今のほうがずっと元夫を愛しているなんて・・・そういうことがあるのか・・・
3年前の兄の死と、1年前のファミーユ火災という2つのイベントが、恵麻の一人へと感情にうまくドラマを作っている。思い出が焼けたときのほうが亡くなったときよりショックだというのも、逆にリアルだ。
食卓で顔を突き合わせてではなく、台所から互いに顔が見えない状態でプロポーズの言葉を教えようとするのもリアルだ・・・
一人のコンプレックス。恵麻が本当は仁をいちばん愛していることを知っている、ということか? 自分では恵麻の1番大切な人にはなれないと知りつつ、どんなプロポーズをしたんだろう。
・恵麻NORMALルート
げっ、やっぱりTRUEだけじゃなくてノーマルエンドも各ヒロインに用意されてたんだ。あとでかすりさんと明日香ちゃんのも回収しないと・・・
小さな方便を積み重ねて、仲の良すぎる「きょうだい」を続けるエンド。同居はする。大学中退するのは意外
12/18
クリスマスを楽しみにしてる子供ww 恵麻さんのケーキを作るのも食べるのも大好きな子供っぽいところ好きだな
あれっ!? 恵麻TRUEに行けない。恵麻イベント全部選んだつもりなのに恵麻NORMALになる。なぜだ。攻略順があるのか?それとも他のヒロインのイベントもフラグに関係する?
……攻略サイトを見たところ、「恵麻と里伽子」は続けて攻略したほうが良いっぽい。里伽子は最後にとっておきたいし……「カトレア/由飛」を先にやるか〜〜
でもその前にかすり/明日香のNORMALを回収しよう
11/10 里伽子
なんでや! 里伽子の眼鏡姿も可愛いやろ!
「あの一件」ねえ・・・
・かすりNORMALルート
お、こっちは最初のHシーンまでTRUEと共通なんだ。
恵麻さんがこんなあっさり許すのは流石に違和感がある。
恋人のような友達のような有耶無耶な関係エンドね、なるほど。TRUEとの対比としては悪くない。
え、明日香はNORMALルートないんだ!? そんな差が・・・
まぁ下手な分岐エンドをわざわざ作るよりはよほど良い
では由飛ルートを目指す
11/6 虫除け
他の男子の前では眼鏡かけてて、仁が来たらすかさず外す里伽子かわいい
自分に会いに大学まで来てくれたのを喜んでる里伽子もかわいい
公認の仲だったけど、実態は付き合ってなかったってことか? でも相当に仲がよく理解し合ってるのは確実だし…… イチャイチャを一切せずに、パートナーとして付き合ってた感じ?
・由飛NORMALルート
イブのクソ忙しい日に貴重なフロアスタッフを一人割いてまでピアノ弾かせるのか・・・共通BADルート以外はたいしてイブの地獄のような一日を描く気がないな。まぁ何度も同じの見せられても飽きるからね
歌ってるCG差分を使いまわしてピアノ弾かせてる・・・
由飛、最初はかなりぶっ飛んでるな〜とびっくりしたけど、すごく良いキャラだな。こういうキャラってあんまり見たことがない。「元気キャラ」「天然キャラ」「ドジっ子キャラ」「箱入り娘キャラ」など、色んな属性を併せ持っているけれど、それらのどのテンプレにも当てはまらない、絶妙な位置を貫いて、この作品のメインヒロインの風格を出している。仁にタメ口で話すのが良いんだよな。年下だっけ?
え、「あの日の」って……里伽子にも告白だか迫るかして振られたってこと?
マジかよ・・・NORMALだからなんだろうけど、それにしてもまさか普通にメインヒロインに告白して振られる展開とは・・・
エロゲの男主人公って絶対に振られない、勝率100%の存在だと思ってた。
主人公を振ってくれるヒロイン、大好きだ・・・これで由飛のことがますます好きになった。
あれ、これもしかして、TRUEも同じ展開か?
え、仁めっちゃええやん・・・自分の必死の告白・好意を、よりによって本人から「勘違い」と言われた腹いせに、仕返しとしてまったく同じことをやり返す。「由飛の言葉を使った、かなりみっともない、意地」でいいじゃん! お〜〜仁のことがもっと好きになった。これはやるなぁ〜〜。
里伽子にも「ごめん、考えたこともなかった」と言って振られたのか・・・
まぁ仕事の同僚、しかも雇い主が従業員に向かって職場で仕事終わりに告白するってのもかなりアウトではあるよなぁ。その点では仁が明らかに悪く、振られたって仕方ない。エロゲ世界ではセーフでも、現実世界ではアウトだもんな。
由飛ますます好きになってきた。マジで仁を色恋方面で見てなかったってことだよな。社会人としてはめちゃくちゃまともだ。
つまり、これはエロゲ脳・恋愛脳の仁と、リアル脳・社会人脳の由飛のあいだで告白という「儀式」の扱いに齟齬が起きている状態だと捉えられる。
一度振られた(と認識している)ので「落ち込みたい」仁 vs 絶対に自分は振ってなんかいないんだと理解してもらいたい由飛・・・
ここの仁はある意味では「振られた自分」に酔いしれたいのだよな。なのに、「振ってなんかいない!」としつこく食い下がってくる由飛のせいで、おちおち酔いしれられないことにいらついている。由飛いいぞいいぞ〜〜そんな男のナルシズムなんか徹底的に破壊してしまえ〜〜〜〜!!!
合意のないキスは普通にレイプなんだよなぁ・・・
由飛、見たことないタイプの「面倒くさいヒロイン」だ・・・雪菜みたいな感じではなく、あくまで天真爛漫で自分本位で突っ切る。決して湿っぽくならない。あっけらかんとして、そのままに振り回してくる。
やばい。キラーフレーズしか吐かない女だ。最高
詩じゃん
「人間くさい女神」言い得て妙だ。 ・・・このすばのアクア様とは違う意味で
由飛の「桃色」って表現、一周回ってめちゃくちゃエロいな
男主人公のことを気遣って、処女喪失でも痛みを必死に我慢する(都合の良い)ヒロインが多いけど、由飛は思いっきり「痛いっ」と言ってくれるから信頼できる。そういうところが良い。めっちゃ正直。思ったことは口に出しちゃう
避妊意識の低さ(というか知識の欠如?)は問題大アリだけど・・・
なるほど〜〜 ピアノを部屋からも撤去し、弾くことがなくなった。これは音大辞めたってことかな。
少しの未知/不穏要素を残しつつ、恋愛面ではシーン1つで円満にエンド
・由飛TRUE
おお、こっちだとカトレアがファミーユに! 花鳥姉妹の関係もめっちゃ良いんだよな〜〜 天才と凡人の義姉妹という王道
音楽にまつわるので、姉妹要素を抜きにすればのぞみぞに近いか? でも天才側が天真爛漫で、凡人側もツンデレ真面目優等生というなかなかの属性が強い姉妹・・・
姉妹の関係の修復をがっつりシナリオでやるにしても、姉妹それぞれにルートを用意しているので、そこの配分どうなってるんだ? 展開を共有してるのか、別の展開なのか・・・・
そこに、仁とのイチャイチャ恋愛も入れなきゃいけないわけだから・・・大変そうだ。どう捌くのだろう
姉妹2人で仁を取り合ってるやないかい。しかも片方とは既に一線も二線も超えてるし
由飛は一度告白を振った騒動があったからいいとして、カトレアっていつの間にこんなに仁にデレるようになったんだ?
まさかカトレアとの前にキュリオのメイド服でやるとは・・・
てかマジで構造どうなってるんだ。なぜそこだけ着脱できる
由飛、地味にかずさよりピアノの実力上なのか……
天才的なキリギリス、最高じゃないか
てか留年して1年生ってことは仁より1年歳下なのか。19歳?
差し出されたコピー用紙を口でくわえる里伽子かわいすぎか?
謙遜しない由飛、いいな・・・
キュリオの裏方に男陣いたのか・・・ここにきて衝撃の事実(ホントか?)
危ない状態になっていても、恋人2人の関係にこもらずにファミーユに連れてきて皆と交流させるなかで快方へ向かわせようとするのが特徴的だよなぁ
それでいて、夜はきっちり2人抱き合って過ごすという絶妙なバランス
「話したくないみたい」は草 この状況でギャグ入れてくるのすげ〜〜
あ〜〜なるほど。これはうまいミスリード
・・・・すげぇ・・・・ 完璧や・・・ 質の高いイチャラブヘテロ純愛モノを読んでいたと思ったら、いつの間にか超精度度の(義)姉妹百合を読まされていた・・・・・ [プリンセス・プリンシパル]にこんな回あったような。連弾回
「頑張れる人だけ頑張ればいい」という思想もすごいし、仁も、玲愛も、関わり方が完璧。幼馴染ヒロイン+男主人公の構図、ぬきたしヒナミ√や[穢翼のユースティア4章で見たけど、これは最高峰の出来じゃないか。
妹への愛、恋人への愛。「二人とも大好き」という台詞がこんなにもピッタリ当てはまるのは、このシナリオの、この由飛というキャラクターしかいないと思わされる。
玲愛の演奏に由飛と立ち会うときに、仁が高熱で声を出せない、というのもなかなか象徴的。仁も頑張りすぎてて最後にはガタがきているのをちゃんと描くのも良い。
当人にとっては忘れてさえいた「傷」が、傍で見ていたいちばん近い他人にとっては深く深く消えない「傷」となって今も彼女を苦しめていた……と。こうした「傷」(サリエンシー)概念は、[暇と退屈の倫理学]の増補部分を思い出す。
3シーン目めっちゃ長いな・・・5回もあったぞ。1ヶ月も溜め込んでればそうなるか。前2人のヒロインより明らかに優遇されている
おわった〜〜〜めっちゃ良かった〜〜 由飛こんなに魅力的なキャラクターだとは思わなかった。すごい。さすがメインヒロイン。
しかし、由飛よりも仁のほうが現実にいてほしいな・・・頑張れない自分を献身的に看病してくれる人〜〜〜
これ玲愛のほうはホントどうなってるんだろう。一連の出来事の大筋は一緒で、恋愛部分だけすり替わるのか?
・玲愛NORMALルート
まさかのイブ営業全カット
玲愛から来るとは。好感度いつの間にMAXになってたんだ
あ〜やっぱり里伽子としたことあるんだ・・・少なくともキス1回は・・・
21:15 おわり シーン1回。こっちでも普通に付き合うんだな。ってことはTRUEはまた何かの問題が起こるってことか
・玲愛TRUEルート
あ、イブの営業シナリオが由飛ルートと同じだ(由飛のピアノリサイタル、ファミーユ新人の玲愛)
で、さっきのNORMALのキス→1回目で、また由飛ルートの姉妹ファミレス和解に戻った。
つまり、やっぱり由飛TRUEと姉妹関係のプロットは共有してて、それに玲愛との恋愛関係が入るわけか。
由飛には仁からキスしたけど、玲愛のときは玲愛からだった。
「痛い」と正直に言う由飛との違いが良い。「それが…どうしたってのよ…」か〜
めちゃくちゃ避妊意識が低いな仁は・・・ こういうとこはエロゲの悪しき文化よなぁ〜 ゲームのなかでくらい好きにさせろってことだろうけど。
19歳なのにチーフなのあり得ないだろと思ってたけど、アルバイトから換算すれば5年以上なのか。なるほど
なるほど〜〜これは普通に玲愛側につくなぁ。恋人と仕事のどっちが大事かって話じゃなくて、個人的な事情を仕事に影響させるのは、仕事に対してだけでなく、恋愛に対しても納得がいかなくなる、ってことよな。真面目な玲愛らしい判断だと思う。仁は遠距離恋愛くらいでそんな落ち込まんでも……しかも、自分が浮気する可能性をちらつかせて引き留めようとするとか最悪では?
てか、こっちでは由飛の留年危機騒動はいっさい扱わないんだな。バレてイタリアに連れて行かれるのだろうか……
うわぁ〜〜〜なるほど〜〜〜〜 このルートでは、そういう姉妹の関係の使い方をするのか・・・・すげえ・・・・・
これヤバいな・・・姉妹ヒロインのそれぞれで全く別のシナリオを作って、その両方でこの姉妹の根本的な感情の交錯を見事に扱ってる。
え、まじかよ・・・・・・玲愛と一緒に仁にまんまと騙されたし、仁と一緒に里伽子にまんまと騙されてもいる・・・
でも、やはり、玲愛と仁の閉じた恋愛関係ではなく、他の皆を頼るところがこの作品らしくて良かった。
実際にあんなに皆から騙されたら人間不信になりそうだけど。
めっちゃ象徴的な台詞1
めっちゃ象徴的な台詞2
おわり!!!!!!
お〜〜〜。なかなか良い終わり方(セクシズムではある)
なぜ玲愛を引き止めて一緒に生きていくにあたって、ファミーユ本店を再興しなければならなかったのだろう。
本店の因縁的には恵麻姉ちゃんルートとかで本店再興エンドならわかるんだけど、まったく因縁がないどころか、存在すら知らなかった玲愛と一緒に新しく立て直す理由。・・・おそらく、因縁がなかったからだろうな。
「帰ろう、俺たちの家に」という台詞が何度も出てきたが、ここでの〈家〉は、新しく作り直して1から始めることにこそ意味がある。
そもそも玲愛はヒロインのなかで1人だけファミーユの仲間=家族ではなく、〈敵〉ことライバル店キュリオのチーフとして物語を牽引してきた。だからこそ、玲愛を単にファミーユのブリックモール店に迎え入れて、他の皆と一緒に働かせるのでは不十分で、玲愛を生涯愛する大切なパートナーとするためには2人だけの〈家〉を作って迎え入れる必要があった。
しかし、ここで絶妙なのは、だからといって決してその〈家〉は2人だけのものにはならず、必ず外へと開かれていくところだ。ちょうど、ファミーユのブリックモール店がそうであったように。そんな、これから従業員も新しく雇って、お客様を呼び入れていく〈家〉に、最初の最初だけ存在する2人だけの時間──「お帰りなさいませ」と呼びかけ、応答する空間で、この物語が締めくくられる。・・・よし、なんとかまとまったな!(汗
姉妹の関係の清算をクライマックスに置いた由飛ルートとは異なり、玲愛ルートではあくまで仁と玲愛の恋愛上の困難をクライマックスに置きながらも、その解決の過程で全面的に姉や他の仲間を頼る構成となっていた。
玲愛ルートを振り返ってみると、由飛と玲愛が対面して和解するシーンは終盤にはいっさい用意されていない。「天才」の姉に対する嫉妬と執着と憧れが混じった複雑な思いを玲愛が打ちあける相手は、姉自身ではなく仁だ。(しかもベランダ越しで、顔は仁にも見せていない)
由飛も、仁のためのペテン作戦の汚れ役を買って出ることで、愛する妹への割り切れない想いを、割り切れないままに吐露するが、その相手は里伽子だ。由飛は最終的に「一勝一敗だから」「お姉ちゃん、なんだから」となんとか納得したふりをする。
最終的に玲愛と由飛と仁で抱き合って泣きながら和解して眠る由飛ルートとはまったく対照的な結末である。
かといって、雪菜ENDとかずさENDのような極端な対照度ともまた違う、どちらも外へと開かれた関係を志向しながらも、姉妹関係の清算には異なる終着点を2つ用意している、絶妙な内容だ。
・・・正直言うと、カトレア自体は、デレて付き合う前の仁との関係のほうが好きだったかな・・・
別にツンデレが嫌いとは言わないし、恋人の玲愛もめっちゃ可愛いことは確かなんだけど、恋人関係になるヒロインとしてはお姉さんのほうが魅力的だったかな〜〜。
出会って間もない頃の、土下座のあとにコーヒー1杯差し入れてくれたり、夜の帰路で心配して戻ってくれたりするカトレアがめっちゃ好きだったんだよなぁ〜〜〜。なんというか、恋人のような特別な人に対する優しさではなく、もっと普遍的な彼女の人間に対する優しさ・気遣いがあらわれていて・・・
とはいえ、個別ルートのシナリオも、ベランダで姉への嫉妬と不安な想いを玲愛が打ち明けるシーンがすごく良かったし、最後の「お前の周りの世界は…お前が考えるよりも…ちょっとだけ優しいんだよ」も名言だったから満足はしている。
・恵麻TRUEルートに向けて
10/31 由飛
あーこっち選ぶと玲愛に土下座しないのか
里伽子のかすれ気味の声くせになるなぁ。滑舌悪いしあんまり上手くないとは思うんだがそれがいい
12/7 恵麻&里伽子
ヤバ〜〜 恵麻姉さんと里伽子の関係もなかなか・・・ 恵麻さんは里伽子なら仁の相手として認めているんだな。2人が離別した理由を具体的には知らないっぽいけど。
家族主義への批判的な眼差しもあるのか? まぁこれはあくまで前振りで、里伽子ルートでも最終的には家族主義に落ち着きそうな気がするけど・・・
しかしこれは恵麻ルートであって、そのなかでこう里伽子に言わせるってことは、恵麻ルートでもこれ(家族主義)を乗り越えるのか? 姉弟間で結ばれることが家族を乗り越えるってことだったらウケる
12/10 里伽子
里伽子と仁に何があったのか、推測するかぎり、ccイブの雪菜イベントみたいな感じか?
12/21 里伽子
これ里伽子の言い分を額面通りに受け取るなら、仁を大事な友人としては見れるけど、どうしても恋人としては見れない。異性間の友情関係の成立に賭けているってことになる。そこを、一度拒否されてもしつこく恋愛関係を諦めない仁はほとんどセクハラに足を踏み入れている……のだけれど、これは男に都合の良いギャルゲなので、おそらく里伽子の隠している想いはそういうことではない。はず。・・・しかしなんだろう。逆に怖くなってきた。めっちゃ期待してしょうもないものだったらどうしよう
・恵麻, 里伽子TRUEルート
12/24 22:30
え、ここまで共通なんかい。里伽子にイブの夜の約束を取り付けている状態からどうやって恵麻姉さんルートにいくんだ?またイブに振られて別の女へ逃げ込むパターンか?
お〜〜〜〜 そういう選択肢ですか。身構えてたよりずっと分かりやすい。まだ修羅場ってないし。
・恵麻TRUEルート
>帰る
24時までは待ってるって言ったのに、22時に帰るのアウトすぎる
これ絶対、仁が帰ったあとに里伽子が待ち合わせ場所にくるやつだよね
でもそうか、ま〜姉ちゃんルートは、「別の女に振られた(というか諦めた)」結果としてしか実現しないのか。
・・・まぁ姉弟だし未亡人だしで、それくらいの落とし所が妥当なのかもしれんなぁ
恵麻姉さん側も、自分はあくまで「負ける」と、里伽子は絶対に自分の弟を見捨てないと信じていたうえでの「大逆転勝利」(しかも、おそらくその予想=信仰は外れていない)だから、複雑な心境だよなぁ。本当なら自分が勝てるはずがない、こうして幸せなイブを過ごしていることは何かの間違いだと察しながら、それでも満願成就を喜びたい気持ちと折り合いをつけなければいけないのだから。
里伽子BADルートとしての恵麻TRUEルート・・・ 恵麻NORMALルートがTRUEからは切り離されていたのもこの構造のせいか
えーー 「ま〜姉ちゃん」呼びも、恵麻自身が仁に覚えさせたものだという衝撃の事実
自分が使う相手の呼び名をその相手自身によって(知らないうちに)規定されている。
夫を亡くしている恵麻が、亡くしてからのほうがずっとずっと愛が深まったと仁の前で告白する恵麻がこれを言うのか・・・ しかも他でもない "リカちゃん" の口癖「もういない人より、今一緒にいる人のことを大事にするべき」をなぞるような形の台詞を。
ところで、前から思ってたけど、シリアスな展開に入ったことを表すためにBGMを止める典型的な演出を本作も使ってるのだけれど、ターニングポイントとなる台詞の開始と同時にBGMが止むのではなく、微妙にラグがあるのがめちゃくちゃ重要だと思う。フェードアウトというか。すぐにBGMが消えたら、プレイヤーが台詞を読んで内容を理解する前に、シリアス入りというメタ情報だけを先に認識してしまう。それでは勿体ない。台詞を読んで、「あっ、これは……!」と閃光が走ったまさにその瞬間にBGMがパタリと止んで、気付きが確信に変わる──という流れをもう何度も本作では経験している。この止めるまでの「間」が完璧
姉弟関係と同僚関係と……そして恋人関係が交錯している。それぞれの社会的属性(レッテル)を、お互いが手札として、レトリックとして利用し合い、否定し合ってる。まさにゲームのような緊迫感
今気づいた。恵麻の「仁(じん)」という呼び名は、小さい頃に彼女が仁(ひとし)の名前を "間違えて" 呼んだことに由来する。仁(ひとし)という名前は、おそらく彼の両親──10年前に亡くなった杉澤家の人間──が付けたものだろうが、仁(じん)という名前は恵麻が付けたものだ。そして、彼女が仁から呼ばれる「ま〜姉ちゃん」という呼び名もまた、恵麻が呼ばせたもの。すなわち、恵麻は、仁を呼ぶ名と仁に呼ばれる名の両方を、自分自身で名付けてコントロールしていることになる。
恵麻は小さい頃から仁との外面的/社会的な関係を思うようにコントロールできないことばかりだった。3歳歳下の親戚のかわいい男の子。どうやら自分の許嫁らしいと聞かされていたのもあって、少女心ながら愛しかったその男の子は、彼の両親の事故死によって、恋人ではなく姉弟となった。許嫁の関係は立ち消え、恋人として結ばれる可能性もまた潰えた。さらには、追い打ちをかけるように、その男の子を諦めきれずに愛し続けた結果、彼の兄と結婚することになった。親類関係に、社会に翻弄され、自分の幼い頃からの最愛のひととの間は、いつの間にか絡まってどうにもならないものになっていた。
しかし、それでもまだ、彼女はその男の子を仁(じん)と呼び続けた。その男の子は、気分が昂じると自分のことをま〜姉ちゃんと呼び続けてくれた。どれだけ関係がこじれても、同僚であり姉妹であり、夫の弟でもあるという難しい間柄になっても、お互いがお互いを呼ぶ名前だけは、彼女自身が規定したものであった。良い名付け≠許嫁。そんな駄洒落も言ってしまいたくなる。
そうだろうなとは思ってたけど、やっぱり未亡人処女なのね。エロゲの未亡人ヒロインの多くがそうだろうけど
家族の位牌を別の部屋に予め移しておくの生々しくて良い
あれ、イブの夜の里伽子は映さないのか。予想が外れた
ま〜姉ちゃん、いちいち潔くてかっこいいな
田舎の両親の家父長制・差別主義がリアルでキツいな・・・
東京?から西の海なし県……岐阜か長野?
禁煙のための、玲愛とのベランダ越しの会話いいね。やっぱり玲愛と仁はこれくらいの距離感のときがいちばん好き
えーまじか。里伽子が仁と恋人になるのを拒むのは、仁と恵麻の関係が念頭にあるからなのか?
え・・・なんで・・・・・? 里伽子って仁と大学入学してから出会ったんだよね? 実は小さい頃に…パターンやめてよ?
どの個別ルートでも基本的に、終盤のシリアス展開とは「ファミーユに来れなくなること」である。2人だけの関係に暗雲が立ち込めるだけならまだしも、ファミーユという開かれた共同体の場からも外れてしまうことを「みんな」は危惧し、「みんな」で何とかして解決しようとする。
大学受験のためにファミーユを一時的に辞めざるを得なくなった明日香ちゃん。師である恵麻を越えるためにファミーユを辞めてキュリオに移ったかすりさん。退学の危機でバイトどころではなくなり、更にはピアノのトラウマから憔悴状態になった由飛。キュリオの店員である玲愛も、仁と姉の関係に疑心暗鬼になり憔悴して仕事どころではなくなった。そして、同じく里伽子と弟の関係に疑心暗鬼になり、ファミーユに来れなくなった恵麻姉さん・・・。
果たして、唯一、ファミーユでもキュリオでもなく、そもそも働いてもいない里伽子のルートはどうなるのだろう。
「公私混同」ではない。混同できるほど、もともと分離した公と私があったのではない。ファミーユは「公」ではなく、その名前の通り、家族に近い共同体だ。仁と各ヒロインとの恋愛関係は完全な「私」ではなく、社会的なしがらみやファミーユの皆との関係が介在している。
恵麻がファミーユから、仁から逃げてきた仙台の雪山のペンションの一室での、仁と恵麻の「本気のぶつかり合い」でも、2人だけのやりとりではなく、夫=兄=裁判長が立ち会わなければいけない。徹底的に2人だけの秘匿な関係を忌避し、第三者の目を介在させる。
恵麻姉ちゃん、里伽子に会って糾弾してたんだ。いいな。三角関係で、ヒロイン同士がちゃんとぶつかり合うのは良い。
くそお〜〜〜〜 恵麻は単なるヤバいブラコンだし、仁は何やかんや言って皆から愛されている都合の良い男主人公にしてシスコンなんだけど、どうして丸戸さんは、こういうどうしようもなく愚かな人間たちの愚かな生き様を、愚かなままに、愚かさを愚かなほどに強調することによって、なぜか素敵な感じに見せることができるんだ・・・・・・ 文章がうめぇよう・・・・・・ これはほとんど詐欺だ・・・・・・怪しい壺売りだ・・・・・・買ってしまう・・・・
おお! ヒロインがヒロインに土下座するスチルだ!!! (恵麻姉ちゃんのどんなHシーンのCGよりエロいな・・・)
里伽子からしたら、こんなことされるほうがたまったもんじゃないよなぁ
本作の「開かれた関係」というテーマを効果的に描くために、「閉じた関係(=狭い世界)」を志向しやすい背徳的な関係──姉弟関係を設定したのだとよくわかる。
まじか!!!!! これで終わったwww ルートの攻略ヒロインが別の攻略ヒロインに土下座してるスチルのままエンディング突入するシナリオある???
いやぁーーーーすげえ・・・・・・ まさに里伽子と同じ気持ち。こんなの絶対認めるものかと思ってたけど、馬鹿馬鹿しくなって、降参した。「わたしたち家族に…加わって」だもんなぁ・・・・・・すごすぎる。「これからも友達でいて」とかじゃないんだよ。こんな三角関係の決着の仕方ある??? WA2雪菜ENDよりもすごいことやってるぞこれ。
17:50
エンディング後あった。なるほど〜〜〜〜 里伽子の顔が見えない、恵麻の土下座スチルでEND入りして、仁の顔が恵麻の腕と胸に羽交い締めされて見えず、恵麻よりも里伽子のほうが手前で大きく映ったスチルで本当に幕を閉じる・・・・・・完璧では?
最後の「異議あ〜り」以降の展開も、まさに自分がWA2雪菜ENDで僅かに(しかし確かに)抱いていたモヤモヤを吹き飛ばすかのような、それでいて、ドロドロ展開には戻らずに本作のラブ・コメディを決して手放さない締め方。
結婚とは、2人の関係を社会的に認めてもらうための社会的な手続きだ。そんな婚約を済ませた2人のあいだに、それでも里伽子が「やっと同じスタートラインに立てた。待っててくれてありがとう恵麻さん」と述べるのは、2人の里伽子への関わり方、彼女らなりの責任の取り方を考えれば完全に正しい。
ギャルゲーとしてヒロイン=恵麻さんのことを美少女キャラクターとしてはほぼまったく見れなかった(黒タイツがエロいな〜くらい)が、里伽子を含めた三角関係、そして姉弟間の背徳的な恋愛関係を扱ったシナリオとしてはほぼ百点満点だった。
なので、ここからは、自分の好みに基づく恵麻さん評をすこし書く。
ま〜姉ちゃん、小さい頃の写真に写っていた、おそらく中学生の頃のほうがぜんぜん好き。ショートが良い。
あと、自分は実姉ヒロインを恋愛対象として見れるか、という部分も、嫌悪感まではないけど、そこまで積極的に好みの属性ではないかもな・・・・・・と、本作を通じて思った。あとは単純にキャラデザの問題かな〜〜。あんまり好みの顔ではない・・・ショートカットのほうが良かったし・・・。あと、私服セーターの首まわりについてる丸い毛玉のようなデザインがどうしてもダサく思えた。ファッションに超疎い自分がまさかこんな苦言を呈するとは思ってもいなかったが。
歳上属性が苦手ってのもあるのかなぁ・・・・・でも歳下キャラもそんなに得意ではないし、それよりは歳上のほうがいけると思ってたのだけど。ま〜姉ちゃんは、どうしてもブラコン姉として、仁よりも歳上であることを強調しまくるキャラだったから、それに若干胸焼けしたのはあるかも。実姉ヒロインが本当に苦手なのかは、本作だけではわからん。やっぱりねこにゃん氏のキャラデザ面が大きい気がする。この絵柄と、恵麻というキャラクターの性格設定と、諸々の組み合わせが自分には合わなかった。のだと思う。
16:00-
・里伽子BAD
・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。
これは、すごい・・・・ 伏線の回収が上手いというより、伏線を貼るのが上手い。
『車輪の国、向日葵の少女』を思い出すけど、あんなにアクロバティックでもないし、「伏線回収のための伏線回収」感、とりあえず派手な仕掛けをやって驚かせたかっただけ感がないし、ネタばらししてハイ終わり、というわけでもないのがとてつもない。シナリオに完璧に結びついていて、その回収、真実が明らかになることによって、里伽子というヒロインの見方が一気に変わる。里伽子と仁の関係が一気に変わる・・・・・・・ そして、「じゃあ仁はどうするのか?」という難しい問い/責任が残される。回収して終わりじゃない。シナリオはまだ終わらない。終わってはいけない。
しかも、最初、まーた病身系ヒロインかよ!!!と、それによって一気に「可哀想な◯◯」へと、守って救ってあげるべき(都合の良い)対象へとヒロインを追いやるプロットかよと落胆しそうになったが、それは早計だった。
なぜなら、真相の開示によって里伽子は主人公に守ってもらう可哀想な地位を獲得したのではなく、むしろ、仁を憎んでいることが発覚したからだ。主人公から遠ざかってしまう。ものすごく可哀想なのだけれど、同時に、主人公は自責の念に駆られざるを得ない。だから、単に守ってやることはできない。これどうするんだ?
・・・まぁ、自分の家と店が焼けて恵麻さんがどれだけショックを受けているか、仁からのケアを必要としているかは里伽子だってよ〜〜〜く分かっていただろう。だから、仁があのあと一週間、姉さんに付きっきりになることは仕方のないことだと、里伽子だって思う気持ちはあるはずだ。それでも、自身の現状(はじめて、支えてほしかった日)と、その現状に陥った原因たる自身の行動、および仁への想い……などの諸々がぐちゃぐちゃになって、どうしようもなくなってしまった。「どうしようもない」と里伽子は誰よりも冷静に認識できるからこそ、崩れざるを得なかった。
しかも、真に里伽子を苦しめたのは、あの1週間の電話拒否ではなく、その後に続いていた、これまでプレイヤーもずっと見せられてきた「日常」である。仁に気付かれたくなくて必死に隠して、それでも、気付いてくれないことに安堵と絶望を感じて……これらがすべて、プレイヤーの前で行われていたこと。我々も、仁も、里伽子の本当の想いに気付けなかったことが、ここで一気に重くのしかかる。
「好きだから、好きだから、大好きだからっ! 仁が、憎いよぉっ!」と叫ぶ里伽子が真に救いようがないのは、そう叫ぶことによって仁がどれだけ絶望するかを彼女はいちばんよく分かっているからだ。(「里伽子ならわかってくれるだろ?」)
そして、仁をつらい目にあわせたくなかったからこそ、ここまで必死に隠してきたということ。それを言ってしまったら、自分が「可哀想なヒロイン」になってしまう。大好きな、大好きな仁と、もう以前のような関係ではいられなくなる。
これまでの、別ルートで仁が別のヒロインと結ばれるのを見てきた里伽子が、悲しそうながらも、どこか安心していた理由はこういうことだったのか。仁と距離を置けば、仁が自分の真実を知ることはなくなり、彼を苦しませなくて済む。・・・自分さえ、自分が仁への想いを諦めればいいだけ。気付いてくれなかったことを憎む想いと一緒に。
(唯一恵麻TRUEだけは最後にファミーユ本店で一緒に働くことになるが、あれも隠し通すつもりだったのか? いや、隠すためにこれまでファミーユで働かなかったのだから、3年のあいだにかなり治ったということか?→最後のスチルを見るかぎり、治ってる!!!つまり3年待てば良かったということか。まさか「やっと同じスタートラインに並べた」って、そういうことだったのか・・・・・・・あ!!!!そういえば恵麻さんと左手で握手してた!!!!!!ってことはやっぱり治ってたの確定だ・・・・・伏線の貼り方が上手すぎる・・・・・・・)
眼鏡を見られたくないのにコンタクトは使わない理由も、Hシーンでの両手縛りも、「ブレスレット」というモチーフの使い方も上手すぎて引くレベル。「空気が読めない」プレゼント、一生彼女を縛り続ける鎖・・・・・・
ここまでくると、恵麻TRUE終盤の「2人で両手を取りあって、狭い世界を作ったりしない。片手は、みんなと、外と、繋がろうって思う」という恵麻の台詞がまったく違った意味を持ち始める。この台詞が言えるのは、両手の自由が効く人間だけだ。
片手/両手という概念が突如として重要になってきて、本作のテーマの根本的な再考を促す。恋人と結ばれながらも開かれた社会を志向できるのは「持てる者」だけではないのか? 片手しか使えず、公私のどちらかとしか手を取れない人間はいったいどうすればいいのか?
・・・本当に、これからどうすればいいのか?
・・・そうなんだよなぁ・・・・・この件が救いようがないのは、仁が恵麻姉さんに打ち明けることもできないという点にもある。言ったら姉をまた傷つけてしまう。責任を負わせてしまう。自分ひとりで負っている責任を。だから里伽子という恋人に捨てられたあとの仁はこうして、ひとりで閉じこもらざるを得ない。ファミーユという開かれた共同体を捨てて。
一生外せないと言いつつ、3年後には治って外せるようにはなるっぽいんだよな。まぁ外さないと思うし、そもそも仁は知らないのだけれど。
そもそも里伽子は、恵麻と違って、仁と小さい頃からの付き合いではないし、玲愛ー由飛のように本作の要である「家族」が関わっているわけでもない。そしてファミーユブリックモール店で働く仲間でもない。でも、半年前の〈家〉の喪失の裏に隠されていたもう1つの真実が明るみに出ることによって、里伽子は仁(と恵麻)の家族関係に決定的に関わっていることになる。あの3つの位牌によって。そして、それは「ついで」であって、「本命」はあくまで仁との恋人関係を象徴するものだったという塩梅も死ぬほど上手い。
・・・思ったんだけど、ふつう、働いていた店が焼けてしまった1週間後に、一緒に働いていた友人に告白する? 仁が里伽子に告白したのって、火事の1週間後だっけ? もう少し後だったかな。・・・でも、火事の前に初めてキスをして、で、いよいよ告白するつもりの時期に火事が起きて告白を1週間延期したとか言ってたよな。
というか、『車輪の国』のあのどんでん返しと、ある意味で真逆なのか。あっちは、基本的に「立ち絵がある前方しか見えない」というノベルゲーム/ADVを逆手に取ったギミックだが、本作は対照的に「立ち絵がずっと見えている」ことを逆手に取った。見えているものと見えていないもの。見えているつもりだったものと、見えていないふりをしていたもの。
あと、このどんでん返しは、主人公とプレイヤーが乖離していないのもポイント高い。車輪とか、あとサクラノ詩とかでは「主人公は知っているけどプレイヤーに開示していない情報」を後半で明かすことで驚かせるギミックを使っているけれど、このタイプは主人公がそれまで意図的にモノローグ等で隠していたことになり、その理屈付けが難しい。車輪のアレは、いちおうはその理屈も用意してはあるけど、でも内心の独白でも一切語らないのは流石に厳しい。つまり、プレイヤーと主人公が乖離するタイプのギミックは、なぜそれまで主人公は語らなかったのか、の理由付けが難しく、したがって、「ただプレイヤーを驚かせるためのギミック」に近づいてしまい、物語のリアリティが低下してしまう側面がある。
ノベルゲームのギミック・伏線回収を、プレイヤーと主人公の乖離or合致で分類してみたら面白そう。ユースティア4章の聖女の祈りの秘密なんかも、本作と同じ、プレイヤー=主人公タイプの(主人公もプレイヤーも驚くタイプの)展開だった。
・11/17 里伽子
未回収のイベントを先に埋める。
・・・もしかして、里伽子の立ち絵に違和感を覚えさせないために、玲愛とか、他のキャラまで腕を組んで里伽子と近いポーズを取らせてるのか???
・里伽子の伏線をなるべく確認したいので、最初から一通り里伽子のところだけ見返す
11/20 りかえもん
ここで仁の家で、PCの調子を調べるのを断ってるのも、真相を隠すためだったのか・・・・・・
ファミーユの収支の計算は里伽子の自宅でやってきたってことよな。仁の前でPCを使うことはできない。仁の前で食事をしたくないのと同様の理由で。
12/1 クリスマス商戦作戦会議@杉澤家
ほんとに周到に伏線貼ってたんやな・・・・・・
ってそうか・・・・!!! 里伽子が位牌に線香をあげない理由、『ここにいないひとよりも、目の前にいるひとの方が大事』という主義は単なる建前で、本当は、その位牌を燃えている店から救い出したのが自分だから(その時のことを思い出してしまうから)・・・・・・と見せかけて、本当の本当は、手を合わせられないからなのか……!!!
じゃないんだよ!!!!! 仁や他の皆が良いように勝手に勘違いしているってことか・・・・・・
11/9 里伽子 いっつも2番目
このイベントで、仁が講義中にあらわれて、慌てて板書してたノートを閉じたのも、利き手じゃないほうで書いたノートを見られなくなかったから?
仁が去ったあとに机を蹴飛ばしたの・・・は流石に関係ないか。でも腕で机を叩くんじゃないのだよなぁ
というか、ここでも電話で恵麻さんを優先されている。電話で恵麻さんに負ける。里伽子と恵麻の因縁はこういうところにあらわれていたのだなぁ・・・・・・
でも、仁が知らないところで恵麻と里伽子はこっそり話しているんだよな。ケーキ半額を恵麻に提案したのも里伽子だし、それを恵麻も里伽子も決して仁には言わない。ここらへんの様子は、今後、TRUEで明らかになるのだろうか?
11/12 里伽子の軽食アドバイス
・・・この里伽子が仁に見られていないうちに眼鏡かけて軽食をかきこんでるスチル、すげぇよなぁ〜〜〜
眼鏡を見られたくない、というミスリードがすごい。ここで、以前はずっとコンタクトだったと語られてる。眼鏡が嫌ならなぜコンタクトにしないのか、という謎が残されていたんだなぁ〜〜〜 スチルで膝の上に置かれた左手が描かれてるし。
というか、里伽子はミスリードとして眼鏡を掛けたのだろうか。ド近眼でも頑張れば食事くらいできると思うけど、万が一、食べてるところを仁に見られたときに、「眼鏡を見られたくなかったから」だと思わせるために掛けたのかなぁ。
最後に里伽子が黄金チャーハンを作らせたのも「伏線かと思ったのに…」と仁に言わせているのも憎い。このときもう1つの伏線が周到にミスリードの下に貼られているとはつゆ知らず・・・・・・
12/21 里伽子 ちっともあきらめとらんじゃないか
うわ〜〜〜 バーで仁の右側に座って飲んでいた里伽子の手を右手で握ろうとした・・・ってことは、とうぜん里伽子の左手だ。
「無造作に置かれた」ねぇ・・
里伽子の左手は、カウンターの下に、隠されてしまった。
ここってどうやってカウンターの下に移動させてるんだ? 動かせるの? 右手で持って移した…ら怪しまれるだろうし
「手の届かないところ」ねぇ・・・
23:40〜
・里伽子NORMALルート
え、こっちだとイブの夜に恵麻姉さんに誘われないんだ。里伽子と仁の復縁を全力で応援している
待っている間の回想。キスと告白。前者ではしていた右手のブレスレットを、後者では付けていない。
両者のあいだにあった出来事は、ファミーユの火災
というか、里伽子の腕組み立ち絵って、ちょうどメッセージウィンドウに左手が隠れるようになってるのか!!! ここまで計算していたかはわからないけど、立ち絵とメッセージウィンドウの重なり具合まで伏線に使っているのはすごい・・・・・・
右腕は隠されずに見えるので、回想でブレスレットを付けているときはちゃんと見えるようになっているし。
里伽子、秘密を打ち明けて、自分がこれまでのように仁の役には立てないことを仁に知られて離れられるのを恐れているのもあるだろうけど、同時に、自分に仁を「頼らせてくれない」ことに悩んでいるように思える。仁は恵麻姉さんの世話は積極的に焼くけど、自分の世話は焼いてくれない。・・・自分が仁の世話をやく関係でこれまでやってきているから。仁からは「面倒見てくれる女」としてしか見られていないから。「面倒見させてくれる女」にもなりたいのに。
でも、打ち明けたあとの慟哭では、「対等か、自分が少し上に立っていたい。もうそれは無理だから別れよう」と言っていた。これは本心ではないのか? 左手に包帯を巻いていた頃、仁に介護してもらっていた里伽子は本当に幸せそうだった。だから、包帯をいつまでもとらなかった。
仁に面倒みてほしい。恵麻のように、自分も仁に甘えたい。そんな願望と、自分はむしろ仁の面倒を見てあげることでしか仁に愛してもらえないのだ、という諦めのあいだで葛藤している。
これは、例の電話での拒絶のことだよな。
・・・ってか、ここで仁にケーキを食べさせてもらうのも、甘えていると見せかけて、自分では上手く食べれないからか!!!
そして、仁が食べさせてくれと懇願してきたのをすげなく断るのも、本当は・・・・・・・
イブの夜のやり取り、2周目だと、里伽子の心境を仁はまったく汲み取れておらず、自分の告白を成功させることだけに必死で、汲み取ろうともしておらず、2人は何もかもすれ違っているのがありありと分かって悲しい。告白されて里伽子が泣き出すのも、「ずっと好きだ」という言葉に険しく反応して「嘘だっ!」と返すのも。ぜんぶ仁は流して、自分のペースで進めようとしている。彼の身になってみれば当然のことで、客観的に罪なことではないのがまたやるせない。どうしようもないふたり。
火災が6/18で、里伽子の誕生日が7/20か。
ブレスレット〜〜〜〜 プレゼントが何かわかった瞬間に息を飲んでる・・・・里伽子の顔がくしゃくしゃにゆがむ・・・・その理由を仁は何もわかっていない・・・・・
スカーフで縛ってもらうために、両手を前で交差させる様子って、右手で左手を持ち上げ支える形なんだろうか?
キスのスチル見たら、やっぱり右手が下だ!!! 両手が動かないよう一緒に縛ってもらえば、「両手」を動かせるもんなぁ・・・
「あんたがあたしに勝てるわけない」ってどういう意味だ?? 2周目でもわからん
脚を仁の身体に巻きつけるのも、脚じゃないと抱きしめられないから・・・
射精後に離れないのも、自分からは自然に離れられないから・・・
仁と密接な関係になってしまうことに葛藤して苦しみながら受け入れている。
ええっ! こっから新規だ。最初のHシーンだけBAD/TRUEと共通なんだ。
結婚してる・・・ってことはもう治ってるのか。明らかに左腕で赤ちゃんを抱いている。
夏海夏海・・・そんなハンバート・ハンバートみたいな
なるほどなぁ
0:40
おわった。・・・「つらく長く厳しい戦い」と言ってたから、仁もさすがに知ってるのだよね。
というか、これNORMALというより、TRUEルートの波乱万丈パートをすっ飛ばして、乗り越えたあとの幸せだけを見せてる感じだよな。TRUE/BADのネタバレを回避しつつ、別の世界線を作っていない。こういう分岐パターンもあるのか。
では、その「つらく長く厳しい戦い」を読みますか・・・・
0:45-
・里伽子TRUEルート
最初のHシーン後から読み返し。
・・・そうか!!!「缶コーヒーなんて飲まない。ファミーユのブレンドしか飲まない」のも、缶コーヒーを開けられないからか・・・
自分より恵麻を優先されることがトラウマになってる。
あ〜〜「俺の胸に顔を埋める」のも、抱きしめられないからそうするしかないのか・・・・・・
里伽子は仁のことを包み隠さず知っているけど、逆はまったくそうではない・・・ことに、仁はまったく気付いていないことに、里伽子は苦しんでいる・・・気付かれないように自ら必死で色々と画策しながら・・・・
いや、仁は「永遠にわかんないかもしれない」と言ってしまっている。
大晦日から3日連続で仁の家に泊まることを回避したのは、包帯の「準備」が出来ていない状態ではさすがに怪しまれると思ったからか。料理してくれって言われてるし。
「まあ、元々、里伽子は抵抗なんかしないけど」・・・・・・
「なんか…身体だけでも、気持ちいい、かも…」にたいして「心は、もう、満たされてたのかな?」と思っているところ、2周目だと逆に笑える・・・哀しい・・・・・・
行為中に、仁が思う存分気持ちよくなってくれているかを気にかけ、少しでも至らなかったら「ごめんなさい」と責任を感じるのも、仁を自分で繋ぎ止められるか不安で不安で仕方なかったからか・・・・里伽子はまったく楽しんでおらず、不安に押しつぶされそうになりながら必死で仁に奉仕してる。だから里伽子はまったく絶頂に達していなかったのか。なんて哀しい、そしてある意味でリアルな描写なんだ。
お互いの心がすれ違いながらのシーンといえばCARNIVALの最後とかもそう
挿入していた状態から離れる(引き抜く)ときも、捨てられる恐怖で震えている。そして「放心」。本当はこわくて絶望で固まっていたのだろう。これでは足りないと思ったから、すぐに口淫を申し出る・・・・・
こないだ貰ったブレスレットを行為中も外さないのも、外せないから・・・
里伽子の料理を「あ〜ん」して食わせる仁
ここですでに仁は、頼りがいのある「女性」から頼られがいのある「女の子」になった里伽子を「可愛すぎる」と感じている。
これを知ったら里伽子はどう思うだろうか? 自分も恵麻さんのようになれたと、もう「里伽子ならわかってくれるだろ?」と突き放されないと喜ぶだろうか? それとも、そんな自分では仁にとって価値はないと苦しむだろうか?
・・・要するに、この状況を快方に向かわせるには、里伽子自身が、「仁にとって自分は頼りになる存在でなければならない」という思い込みを捨てて、仁を頼ってもいいのだと心から安心して思えるようになることが大事だろう。それが、恵麻さんと仁の関係を見せつけられたトラウマによって難しくなってるのだけれど。
恋人になってから里伽子がファミーユに毎日顔を出すのも、仁が自分の見ていないところで恵麻さんと一緒にいるのがこわくて仕方ないからか。
かすりさんが料理の腕をあげたことに対して「これなら、恵麻さんのシフトも余裕できるかも」と里伽子が言うのも、キッチンで仁と恵麻さんを二人っきりにしておきたくないから……?
仁の「里伽子なら、わかってくれるって。どれだけの付き合いだと思ってるんだ」に対して恵麻姉さんが「…大した時間じゃないわよ」と零すのはなかなか含みがある。自分のほうが遥かに仁と付き合い長いことを示そうとしているトーンでもない。
ああ・・・・・・
仁が里伽子に向けるのは、条件付きの愛。それに対して、仁が恵麻に向けるのは「家族だから」という、ある種究極的に無条件の愛。生まれたときから親戚で、自分ではどうにもならない事情から家族になった恵麻と仁。
里伽子と仁のあいだにそういうものはない。普通に、大学入学で知り合った仲。運命的の糸でも、家族の絆に結ばれているのでもない。だから里伽子は、あの一件から、「自分は役に立っていないと仁に愛されない」のだと、そんな強迫観念を持ってしまった。
恵麻さんは、半年前に里伽子が仁を振った理由の半分くらいは理解しているんだな。自分のもとに仁を1週間も引き止めたせいだと。でも、真相はそれだけではない。「店の火事」が関わっていることは正しいけど、それは恵麻さんが想像しているのとはまた違う。
恵麻も、里伽子の苦しみを半分くらいはわかった上で、自分と仁のあいだの家族関係まで否定したくはないと、「ごめん…リカちゃん…」とこぼす。恵麻さんも悩んでいるんだなぁ
「足まで駄目になるぞ」は何度見ても大失言すぎる
あ〜そうか・・・仁がいただきますを亡き家族に言うのを、里伽子は聞いていた。だから「とりあえず、仁ならどうするかって、考えたら、さ」で3人の位牌を助けにいくことに繋がるのか・・・
左手とブレスレットの事実を打ち明けても、まだ里伽子は、恵麻さんに付きっきりで電話越しに拒絶されたことまでは、どうしても言いたくないと思っている。そこを越えてしまうと「最低の別れ方」が待っていると、仁への憎しみがバレてしまうとわかっているから。最後まで里伽子は、仁にかっこつけて、都合の良い優しい人間でいようとしていた。
動揺してて最初ファミーユに電話かけちゃうの好き
いやぁ・・・・これほんと絶妙なんだよな・・・・
そりゃあ仁は里伽子の怪我を知らないんだから、ショックで寝込んでる姉さんに1週間付きっきりになるのもまったくもって当然で、じゃあもし里伽子が正直にすぐ怪我を打ち明けていたらどっちを優先していたのか…は誰にもわからないけれど、打ち明けようとかけた電話で「里伽子ならわかってくれるだろ?」と言われて意地を張って頷いてしまって……どちらかといえば、意地を張ってしまった里伽子に責任がある気がするけど、それは外から客観視しての判断だから、当人たちにはまったく違った意味合いを持ってて・・・
ここらへんの、真相の開示の順番、畳み掛けが何度見ても完璧すぎる
包帯の下の左手に火傷痕はない→そもそも火傷なんてしていない→左手に感覚がない→左利きのはずなのに、だいぶ前から右手で食事していたし、仁の前で食事するのを避けてもいた→左手の怪我の理由を仁に教えたら、関係が終わってしまうから言い出せなかった→告白されるのをずっと待っていた。2年かかったけどキスされて嬉しかった→仁のことが出会った頃から好きだった。もっと仁の役に立ちたいと思っていた→半年前の火災で仁の家族の位牌を救出したのは里伽子だった。そこで左手を怪我していた→しかも、位牌は「ついで」で、本命は仁から貰って肌身離さず付けていたブレスレットだった。仁が業務中は外すようにと言ったから、ファミーユに忘れていったものだった→位牌を「ついで」で持ち出そうとしたのは、まだ亡き家族が忘れられていない仁のためを想ってだった→怪我を仁に打ち明けられなかったんじゃなく、打ち明けようとしていた→なのに、仁は恵麻さんに付きっきりで、やっとかけた電話越しに「里伽子ならわかってくれるだろ?」と言われてすぐ切られてしまった→それからも怪我のサインはいくらでもあったのに仁は気付かず、そのたびに「ほっとして、落胆して…そして、絶望して」いた→その積み重ねで、大好きだからこそ、仁のことを憎くも思うようになっていた→だからもう別れるしかない
26:40
ここからBADではないTRUEルートの新規パート
まさかの里伽子の実家浜松で草
「里伽子は里伽子のもの」
「可哀想な里伽子」を仁が救うのではなく、あくまで「情けない仁」に里伽子が手を差し伸べる形であると徹底して演出する。うまい戦略。レトリックこそ勝負所だとよくわかっている。
折れないためのもう3本の矢。そこはファミーユの皆じゃないのか・・・
そのために3人子供を作りたいって、道具としてしか見てなくてグロテスクだが、まあ出生行為は例外なくそうだから目を瞑ろう
なるほど?? NORMALルートを「想像の世界」としてTRUEから意味付けをしてきた。そういうやり方があるのか
「あたしはもう、そんなに強くなくなった……」と泣く里伽子、『ハルカの国 大正星霜編』を思い出す……
めちゃくちゃ頼りになるキャラとして描写しておいてからの……という展開。
あーそうか、服の買い物への誘いを断ってたのも、ゆったりした服をいつも着ていたのも伏線だったのか
別に片腕が使えないくらいなら、特別な仕事を与えてファミーユに戻ってきてもらうこと出来ると思うけどなぁ
このスチル、左腕上がってない? ミス? 腕を上げることはできるのか? 手を使えないだけで
NORMALとほぼ同じ流れでEND。皆との後日談が無かったのは意外
おわり!!!
最後の最後で無線マウスの電池切れて危なかった。
思ったよりあっさり解決した。仁の立ち直りが早く、そしてすぐさま里伽子が離れないよう外堀を埋めにかかるのが見事だった。里伽子が絶望しているのに、こっちまで絶望している暇はないとでも言うように。周りの人にまず働きかけるのもパルフェらしい。
とにかく真相の開示による絶望のどん底に突き落とされ具合が半端なくて、そこがシナリオのピーク(どん底だけど)ではあるのだが、あのようなシリアスなトーンはやはり本作らしくはなく、だからこそ、その後も仁がシリアスを引きずらずに、すぐにラブコメ調に戻ってあっさり解決した、ということで納得はできる。
しかし、「2人では折れてしまうかもしれない」というときに、支える人として、ファミーユの皆ではなく、これから生む子供に言及したのは意外だった。最後の最後では、ファミーユという開かれた共同体ではなく、恋人の延長としての結婚-家族関係を志向するのか・・・。まぁ、「家族を一番大事にする」からこそ里伽子にプロポーズするとかは見え透いた展開ではあったが、結婚は閉じた恋人関係から社会的な家族関係へと開くための手続きであるというのは一貫して表現されていたし、出産で終わるのも、2人きりではなく、2人の幸せの先には「皆」がどんどん増えていく未来が待っている、という意味では良かった。
それに、最後のHシーンが、里伽子の作ったプロトタイプ制服で、ある種、里伽子のファミーユからの卒業の儀式みたいな面もあったことを考えると、あのあとで一切ファミーユのみんなが登場せずに終わったのも納得できるかもしれない。もう少し考える。
里伽子を助けるために復学すると決めた(というか休学を取り止めた)仁が、ファミーユでの店長業を捨てずに学生生活と両立した点は、共同体を手放していないとして評価できる。
[22_0110]
・おまけ短編
1
これ前作「ショコラ」のキャラか。「大介」が主人公?
キュリオはブリックモール店が3号店らしいから、前作の最後のほうで2号店を開店する流れになったのかな。それとも前作の主な舞台が2号店?
2
ファミーユがファミリーのフランス語だっていうの、察してはいたけどおまけで初めて明言されるのか・・・
里伽子の新規スチルありがたい。美人すぎる
3
里伽子の新規スチルありがたいpart2
里伽子、仁に褒めてもらえた香水を大切に使ってるの可愛い。眼鏡といい、仁本人は何気なく言ったつもりのことで一喜一憂して重大事だと捉える性格。
深夜のブリックモールで初めて由飛に会ったときに歌ってたのが『つまんない恋』で、由飛作詞作曲という設定なんだ
一人ひとりの「つまんない恋」への向き合い方がいい
他のエロゲ・ノベルゲームの感想メモはこちら
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