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おっさん達に学ぶ、「マミートラック」からの脱出方法

いつ頃からか日本社会には「マミートラック」という言葉があります。
育児をしながら働く(主に)女性が、自分の意思とは関係なく出世コースから外れてしまう状態を指します。

本日は、4月に育休から復帰してがっつりマミートラックを走っている私がマミートラックからの脱出方法を意外にもおっさん達から教えてもらった件について書きます。


4月に仕事復帰した私の状況

私は23年4月から次女の育休に入り、今年の4月に外資系コンサルティングファームに管理職として仕事復帰しました。
長女が弱視なので夕方に自宅でトレーニング時間を取る必要があり、時短勤務を適用しての復帰となりました。
今は9-16時で働いています。

時短勤務に対する後ろめたさの解消方法についてはこちらの記事にも書いています。

ショックな出来事

復帰してすぐに中途採用の面接官をしました。
すると採用要件の中に『キレイな仕事しかしないやつは、採るべからず』というものがありました。
ん?キレイな仕事とは?と思い人事に聞いてみると、概ね以下の内容を指すようでした。

  • 社内業務(部門目標管理や、人材育成など)

  • 他の人が受注した案件の遂行

いわゆる、内向き(社内向き)な仕事です。
つまり、自ら足を動かして営業して仕事を取ってこないやつは採用するなということでした。

ショックでした。
なぜなら私は育休から復帰後、上記の「キレイな仕事」しかやってなかったからです。

私はスタートアップや大企業の新規事業のご担当者と関わる仕事に就いています。
営業の主戦場となるネットワークイベント(交流会)は朝や夕方にしかも東京近郊で開催されることが多く、9-16時勤務の私(大阪在住)は参加することができません。
その結果、上司とも相談し、部署の営業目標の設定といったミドルオフィス的な仕事や、他の人が獲得してきた案件の遂行を担当しているのです。

私の好きなおっさん3選

「キレイな仕事」や「内向きな仕事」など呼ばれ方は色々だと思いますが、育休から復帰後に今まで担当していた花形の仕事から外されてしまったという方は少なくないと思います。

私の場合は3年後にフリーランスとして独立することを目指しているため社内で出世コースから外れていることは問題ではありません。
しかし、やはり自分の仕事が社内で評価されていないように感じるのは辛いです。

そこで、自分自身を励ますために大好きなおっさん達を参考にしてみることにしました。

①鉛筆削りをする熱血系おっさん

漫画『サラリーマン金太郎』(本宮ひろ志)第1巻より引用

漫画『サラリーマン金太郎』の矢島金太郎氏です。
暴走族上がりながらも建設大手企業の社長になったり外資系投資銀行で億単位のお金を動かしたりとハイキャリアの金太郎氏ですが、彼のファーストキャリアはキラキラキャリアとはかけ離れた鉛筆削りです。
入社してからしばらくは永遠と鉛筆を削っていましたが、徐々にクオリティの上がるその鉛筆は、先々長い付き合いとなる親友のひとり・設計課の前田氏との出会いに繋がりました。

②ビラ配りをする愛くるしいおっさん

ドラマ『おっさんずラブ』(第4話)より引用

ドラマ『おっさんずラブ』のはるたんこと春田創一氏です。
はるたんはドラマの最終話で海外赴任という華々しいキャリアを手にしますが、元々彼が担当していたのは地元住民を顧客とした地道な営業です。
得意技は管理人からクレームを受けないビラ配り&・チラシのポスティングという超地味なものでしたが、真心こもった働きぶりは街中の人に見つかり、多くの人から「はるたくん」と慕われる営業マンになっていました。

③ランチタイムに命をかけるおっさん

漫画&ドラマ『孤独のグルメ』の井之頭五郎氏です。
五郎氏が心血をそそぐのは、なんと業務時間外のランチタイム
視聴者のほとんどは五郎氏の本業の詳細は知りませんが、その食べっぷりは多くの視聴者に見つかり、胃袋を刺激しました。

おっさん達から学ぶマミートラックからの脱出方法

金太郎、はるたん、五郎さんに共通することは、以下の2点です。
腐らず、目の前の仕事に没頭すること
②仕事を楽しむこと

『好きこそものの上手なれ』といいますが、没頭し楽しむと仕事の中にキラリと光るものが産まれます。
そしてその光を見つけてくれる人は、必ずどこかにいるのです。

マミートラックの出口は、花形業務を担当している周囲の人の背中を目で追っても見つかりません。
そうではなく、どんな仕事であっても没頭し全力で楽しんでいれば、周囲の人が勝手に自分を見つけてくれてマミートラックから引っ張り出してくれるのです。

まとめ

育休復帰後、「キレイな仕事」を任され2ヶ月ほど経ちました。
社内向けの仕事ではあるものの、大変なことも多く日々脇汗びっしょりで働いています。
全然「キレイ」な仕事なんかじゃない!と愚痴をこぼしたくなることもありますが、おっさん達を見習って今日もこの仕事に没頭して楽しんで働きます。

この記事が、マミートラックに苦しむ方にとっての一助になれると幸いです。



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