やっぱり伊坂幸太郎の話は面白いなー 伊坂幸太郎著『ホワイトラビット』を読んで
伊坂幸太郎著『ホワイトラビット』を読んだ。
とても面白かった。イッキに読み終わる感じは、やはり伊坂幸太郎好きだなと感じた。
この本を読んで感じたことをネタバレなしに書いていこうと思います。
なぜかオリオン座に詳しくなってしまいます
オリオン座は、この物語でかなり大切な星座だ。オリオン座のウンチクを話したがるオリオオリオと言う登場人物がなんて言っても面白い。オリオン座という星座が少し好きになった。しかもウンチクも何度も出てくるので覚えてしまった(笑)
夜に空を見上げてオリオン座を探すのも悪くないのかもしれない
全てを疑っていたはずが気づけば作者の手のひらの中
小説の帯に全てを疑えとかいてある。その通りに、疑いながら「どうなってるのか暴いてやる」という気持ちで読んだがどうやら作者の手のひらで転がされていただけようだった。
作中で何度も引用される『レ・ミゼラブル』の小説の様に先回りした語りが所々にあらわれる。(『レ・ミゼラブル』は読んだことない)その語りが本当に凄い。「はは〜ん。こいつまさかこうなのか」と思った次の文章では、「読者は勘付いていると思うが」が先回りされていることが多かった。まるで、疑いながら読んでいた読者の思考がその語りによってレールの上を滑るように話が進んでいく。滑る速度が上がるにつれて物語が熱くなってくる。そして、読破後に感じるのは繋がった感触と気持ちよさ。
とにかく読んでよかった。楽しかった。
個人的には、ある登場人物の話から『因幡の白兎の伝説』が語られる。対して大事な語りではなかったが古事記に出てくる話で「知ってる!」と知識が繋がる感じもしてさらに気持ちが良かった。
やはり伊坂幸太郎の小説は、面白い
是非読んで欲しいです!おすすめですよ!!!
ちなみにAXも買ったので読んでいこうと思う。
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