たおやかで本もの。・・・出会った。
もしかしたら、ぼくはたいした仕事ができないかもしれない、とも思う。けれど、そもそも世間に認められたくて、仕事をするのではない。だれかを打ち負かすために、仕事をするのでもない。自分が全力を注ぐことができる仕事を自分で設計し、それに専念する。重要なのは、自分の能力を過大評価しないことだろう。かといって、見くびらないこと。だれかになろうとしないこと。これまで培ってきた経験の延長線上で、すべてを考えるということ。(本文より)
先日、ある方から紹介していただいた本のオビに書かれた文章。そして、また「あとがき」から読み始めた。そうなんです!装丁もまた惹かれました。サイズ・・・実際手にした時の悦びを、ここで書いてしまうのはやめましょう。
私は、いくつもの会社で働きました。楽しみや感動もたくさんあります。だけれど、辛いこともたくさんありました。ほんとうは辞める日を想像して務め始めたのではありませんでした。今、私ができることに少し私にしかできないことを足して作品を創っています。とても幸せです。不安がないわけではありませんがやめたいと思ったことがこの10年ありませんでした。
この本との出会いは、そんな今の私が読みたい一冊にまちがいありません。
「古くてあたらしい仕事」
島田潤一郎 著
古くてあたらしい仕事
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