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後悔に対する正しいアプローチ

人間誰しも後悔のひとつやふたつはある。しかし後悔とはとても曖昧な感情である。過去について詳細に考えれば考えるほど後悔という感情が湧き出るが、一方で同じ出来事でも、あの時そう思ったなら仕方ないかと思えば後悔していないとも言えることになる。後悔などしていないという言い張る人は、現状が上手くいっている人だ。あの時の自分があるから今の私がある。こういう理屈である。しかし、その後状況が悪くなると、どこかしらで後悔の感情は湧き出る。つまり考えや状況によってどちらにも揺れ動くのだ。そうであるならば後悔している出来事について理屈でねじ伏せる行為は無意味にすぎない。変に理屈で後悔をねじ伏せることができても、いつかその理屈が崩れた時、何倍もの後悔の感情で帰ってくる。

では後悔という感情に対してどうアプローチを取れば良いか。それはひとつしかない。それは考えないこと。思い出しそうになったら別の何かを考える、いかんいかんと考えないようにすることである。後悔の出来事について良い悪いの理屈をつけて、納得しようとするのではなく、鼻からもう考えない。考えても仕方ないと割り切るのだ。もう終わったことだし、考えても結論は出ないし、出たところで今後その考えは変わる。次に活かすための反省は必要でも、後悔という感情は人間の脳の本能的なクセであり、理性によって考えないようにする必要がある。もっというと、意識的に後悔を排除しても、脳の機能としてそれでも多少後悔は生まれるので、その程度でいい。意識して後悔について良し悪しを決めるのではなく、意識して考えないということをオススメする。

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