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犬に噛まれた時、その場ですること【元動物のお医者さんがお伝えするお役立ち情報】

近所の公園での出来事

近所に、子どもと一緒によく行く公園があります。

我が家はペットを飼えない住居です。

そのため、公園で犬を見たり、顔見知りの飼い主さんには犬を触らせてもらうことは、子どもたちの貴重な体験になっています。

普段は平和な公園で、事件が

近所の公園に息子とお散歩にいったときのお話です。

保育士さんが数人集まってなにか話し合っていました。

いつもと違う雰囲気を感じ、離れた場所から様子をうかがっていると

どうやら保育士さんの一人が犬に噛まれたようなです。

その後、飼い主さんと何か話しているようでしたが、詳しい状況はわかりませんでした。

身近な出来事


話は変わりますが、

20年以上前に私の母も、道路ですれ違ったときに、見知らぬ犬に噛まれて、大きなアザをつくって帰ってきたことがあります。

突然の出来事で、母は飼い主さんの連絡先を聞かぬまま話は終わってしまったようです。

飼い主さんに連絡先を聞く

もし、見知らぬ犬に噛まれたら、そばにいる飼い主さんに連絡先を聞くことをオススメします。

まずは応急処置が優先なのですが、治療費のことなどは後で連絡を取り合うことになるでしょう。

飼い主さんは、後述する事故発生届(じこはっせいとどけ)という書類を、保健所などに提出する義務があります。

飼い主さんにとっても後で連絡を取れることが重要なのです。

飼い主さんとの話し合いがうまくいかないとき

飼い主さんが誠実な対応をしてくれると信じたいですが、

気が動転してると、話し合いがスムーズにいかないこともあると思います。

そんなときは、その場で警察に連絡するという選択肢があります。

車の事故と近い状況なので、警察という第三者に現場で立ち合ってもらうと、トラブルを防げることもあると思います。

警察に相談しづらいときは、その場で保健所に対応の仕方を聞いてみるのも一つです。

応急処置をする

犬にかまれたら、公園などの水道水で傷口をこすらずに洗い流せると良いです。

犬の口の中には雑菌がいるので、傷口についた雑菌を洗い流すことが目的です。

医療機関を受診する

犬に噛まれてしばらくしてから、傷口が腫れてくる可能性があります。

専門家にしか分からないこともあるので、医療機関を受診した方が安心です。

思ったより傷が深いこともあるので、形成外科など外科系で診てもらうといいでしょう。

医療機関を受診するときは、事前に電話で犬に噛まれたことを伝えてください。診察可能かどうかを聞いてから受診することがオススメです。

治療費について

犬に噛まれた場合、車の事故と同じで、医療費は自己負担になると聞きます。

そのため、治療費の負担については、飼い主さんとよく話し合いましょう。

その場で、治療費の話しができなかったときのために、飼い主さんの連絡先を聞いておくことが必要です。

仕事中に訪問先で犬に噛まれたときも、職場に連絡して指示を仰いでください。

このような場合は、労災の適応になると聞いたことがあります。医療機関の窓口では医療費が自己負担になる可能性があるので、職場に確認しましょう。

そして、訪問先での事故では、そばに飼い主さんがいないこともあるので、噛まれたことを飼い主さんに伝えましょう。

一人で解決できないときは、その場で保健所などに相談してみると良いです。

事後だと、飼い主さんが状況を把握できないこともあるので、その場で相談することがポイントです。

飼い主さんにお願いしたい

飼い犬が人を噛んだら、保健所などに連絡しましょう。

同じこと起こらないように、事故発生届を提出する義務が飼い主さんにはあります。

どんな理由であっても犬に噛まれ人は、とても恐い思いをしています。

噛まれた人は、飼い主さんが保健所に連絡していると知れば、安心するでしょう。

また、子どもが犬の行動を制御できる年齢になるまでは、大人と一緒に犬の散歩をしてほしいです。

『子供が犬の散歩していている最中に人を噛んだ』という話を聞いたことがあるからです。

犬が放浪していたら

リードをつけてない犬を見かけたら、まずは自分が安全な状況に身をおき、保健所か警察に連絡を。

都会では保護された犬は、保健所や警察経由で飼い主さんの元に戻るケースがほとんどです。

人と犬の安全のために連絡することがオススメです。

子どもたちに伝えたい


公園に行くと、子どもたちには「ワンちゃんがびっくりするから急に触っちゃいけないよ。大きな声も苦手だよ。飼い主さんに聞いてから犬に触ろうね。」と伝えています。

動物とは適度な距離感で、上手に付き合ってほしいです。

顔見知りの飼い主さんで犬の性格を教えてもらえると安心しますね。

飼い主さんは犬の性格がよくわかっているので、「臆病だから、近づかないでね。」と教えてくれるかもしれません。

飼い主さんが近くにいて、犬を制御できている状態か確認し、「犬のどこを触っていいか」飼い主さんに聞くようにしています。

犬の習性

犬自身も見知らぬ人が近づいてくると、とても恐い思いをするのです。

どんなに見た目がかわいいワンちゃんでも、飼い主さんとコミュニケーションを取り、犬に触っていいか、まずは確認をしてみてくださいね。

リードをつけていない犬や柱に繋がれている犬は要注意です。

飼い主さんがそばにいないときは、犬も警戒しており、攻撃的になっていることがあります。

この記事を書いた理由、想い

『公園などではリードをつけることや、人を噛んだら届け出をだすこと』を飼い主さんは意外と知らないと感じています。

また、動物が好きな方には、ぜひ犬の習性を知って、上手に付き合ってほしいです。

元動物のお医者さんの目線で暮らしを眺めると、事故を完全に防ぐことはできなくても、減らすためにできることがあるなぁと思います。


最後までご覧くださり、嬉しいです。





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