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どこでも研究できる環境を構築する:カバンの中身

研究者や大学教員は,常に研究室にこもっているわけではありません.非常勤講師として本務校とは別の大学に授業をしに行くことがあったり,学会で出張したり,なにかしらの調査に出たりすることもあります.(2020年は,このような活動も下火になりましたが……)

大学教員がさまざまな仕事に追われ,研究時間が少なくなってきていることはよく知られています.大学教員である私も例外ではありません.どのような場所でも,研究に触れられる環境が求められています.

今回のnoteでは,ふだん私が持ち歩いているカバンとその中身を紹介します.試行錯誤を続けた結果,研究者として,大学教員としての一つの最適解に落ち着いたのではないか,と個人的には思っています.

カバン:ひらくPCバッグ nano

まずはカバンです.私は普段,superconsumerの「ひらくPCバッグ nano」を使っています.

「ひらくPCバッグ」シリーズはminiとnanoを持っていて,それぞれ試しました.のちに紹介するノートPC,Surface Goを出先のメインPCとして使うようになってから,ピッタリ入るnanoを愛用しています.

「ひらくPCバッグ」は,開いた状態で自立するバッグです.カフェや出先の机であっても,カバンを置いて開くだけで仕事する準備ができる点が,非常に気に入っています.

nanoはA5サイズ以下のモノを収納することに非常に優れています.前面に大き目のポケットが1つ,開いた内側に一つチャック付きのポケットがあります.開くとポケットがいくつか――両脇に2つ,手前に1つ,奥に1つ――あります.

カバン正面

カバン内側

それぞれに,usbケーブルやメモ帳などを入れて使用しています.これらの小物はおいおい紹介します.nanoの後ろには,伸びる部分もついてA4の書類も入れられる仕様になっています.

外側のポケット:サイフとイヤホン

外側ポケットに入れているモノ

外側のポケットにはよく使うモノを入れています.具体的には,サイフとワイヤレスイヤホン,ノイズキャンセリングイヤホンとusb-c-イヤホンジャック変換コネクタです.

●サイフ:「小さいサイフ」
サイフは同じくsuperclassicから出ている「小さい財布」です.カードが4~5枚とお札・小銭も入る優れもので,小さいカバンにピッタリです.

WF-SP700
イヤホンはノイズキャンセリング機能があるものを優先しています.どのような環境でも,集中して作業できるようにするためです.

一つは,完全ワイヤレスイヤホンのSony WF-SP700です.だいぶ前に買ったもので,すでに新型機種も出ていますが,まだ動くので使っています.

MDR-EX31BN
WF-SP700は完全ワイヤレスで快適なのですが,電池持ちがよくありません.そこでもう一つ,電池持ちのよいBluetoothイヤホン Sony MDR-EX31BN を用意しています.これも古い機種ですが,安価でノイズキャンセリングもついていて,電池持ちもよいので使っています.

●USB-C to イヤホンジャック変換コネクタ
最後に,すべてのイヤホンの電池が切れたときに使うusb-cからイヤホンジャック変換コネクタを用意しています.

内ポケット:充電関連

内ポケットに入れているモノ

カバンを開けて一番手前のチャック付きポケットには,充電関連のものを入れています.

●充電器:AUKEY ACアダプター
スマホやイヤホンのための充電器として,AUKEYの充電器を使っています.すでにメーカーでは完売になっていますが,コンパクトでパワフルなのでありがたい充電器です.

●USBケーブル
ケーブルはUSB-A to C×1,USB-A to micro-B×1,USB-C to C×1の3本を入れています.特に,C to Cケーブルは映像出力も兼ねているので,できるだけ良いものをと思い,GIZMODOで紹介されていたケーブルを使っています.

●イヤホンケーブル
最後に,イヤホン類の充電が切れたときに使う普通のイヤホンを入れています.SonyのBluetoothイヤホンについている有線イヤホンは,極の数が違うので,通常のイヤホンジャックには使えません.なので,普通のイヤホンも用意しています.

奥ポケット:PCと読むためのガジェット

●ノートPC:Surface Go
奥のポケットには3つのモノが入っています.まずは,このひらくPCバッグ nanoにぴったり収まっているSurface Goです.最近だとGo 2が出ていますが,基本性能は似ています.重い作業はできませんが,論文執筆や資料作成には十分です.

外出時や出張時はこのSurface Goを使っています.USB-Cコネクタがあるので,ここから映像出力もできます.大学で授業を行うために,スライドをつなぐときにはUSB-Cハブや,後で紹介するGenki Dockをつないで投影しています.

●読むガジェット:Sony デジタルペーパーDPT-CP1とKindle Oasis
論文や書籍を読むために以前紹介したデジタルペーパーとKindle Oasisを入れています.デジタルペーパーは論文にメモを入れて読むために,Kindleは電子書籍を読むために入れています.KIndle Oasisは電車やお風呂場でも読める機器として重宝しています.

中央:PC周辺機器とアナログなモノ

中央と両ポケットには,PCの周辺機器とアナログなモノが入っています.まずはアナログなものから見ていきましょう.

●3色ペン
筆記用具は3色ボールペンを使用しています.ペンはよくなくしてしまうので,コンビニですぐに調達できるものを使用しています.いまカバンの中に入っているのは,ゼブラの3色ボールペンです.

●ノート:カ.クリエ
ノートはA4三つ折りサイズになるカ.クリエを使っています.コンパクトなサイズとA4の書類を折ってはさめる点が気に入っています.思いついたことや,整理したいことがあるときには,このノートに書き込みます.

●本
電子書籍になっていない本やまだ読んでない本を一冊入れておき,暇なときに読みます.本にはたいていブックカバーをつけて読みます.

●消毒液
この時期には外せませんね.私はコンパクトなビオレの消毒スプレーを入れています.

●スマホスタンド
たしか百円均一で買ったスマホスタンドです.コンパクトで安定性が高いので使っています.

●マウス:ロジクール M590
マウスは出先でも静かに作業ができるよう,静音性を重視しています.コスパのよいロジクールのM590を使用しています.BluetoothとUSBレシーバーと入力を切り替えられるので,いろんな機器に接続しやすいのもうれしい仕様です.

●Surface ペンとペン入れ
Surfaceペンはアマゾンのプライムセールの時に買ったペンを使用しています.Microsoft公式のペンは研究室に置いて使い分けています.

Surfaceペンとデジタルペーパーのペンを入れるために,ペン入れを用意しています.ペン先が守られることと,別のカバンへの入れ替えが容易になるためです.

●GENKI Dock
GENKI DockはUSB-C,HDMI,USB-A端子を持ち,単体でSwitchドックと同じ機能を果たします.また,パソコンとUSB-Cケーブルで接続することで,給電しながらHDMIケーブルを通して映像出力が可能になります.2020年5月にクラウドファンディングから届き,まだ出先では映像出力まで使用していませんが,単純にコンパクトなACアダプターとして十分に役割を果たしています.

●USB-Cハブ
ただし,GENKI Dockがうまくいかない可能性を考慮して,USB-Cドックも入れています.USB-A端子が複数ほしい場合にもこちらを使います.


以上が私のカバンの構成です.出先で作業,仕事,研究をしていくうちに,この構成に落ち着きました.今後も見直していくことになりそうです.この記事が,みなさんの参考になれば幸いです.

次の記事を書くためのコーヒー代をおごっていただけると助かります.