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地方で生きてま@えひめ

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2010年に東京から愛媛に越してきて、すっかりゆるい暮しに慣れてきた筆者の、四国や愛媛での暮しや文化、風景、もろもろ思うことをしたためます。本館は http://giantech…
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#愛媛県

管理している湿地ビオトープで「親子で生き物観察会2024年秋」を開催しました

2年前から始めた湿地ビオトープで初の観察会愛媛県で保全管理している湿地ビオトープで、10/14に観察会を実施しました。 これまで保全の一環の調査や、個別で問い合わせがあった方をお招きしたことはありましたが、一般参加の観察会は初めてです。この日は、4家族14名が、湿地に直接入ってもらい、思い思いにガサガサして生き物を捕まえて、それらを講師の方に観察してもらいました。 講師には、武智さん(動物とくにトンボや水生昆虫)、福岡さん(植物とくに水草)のお二人を迎えて、見つけたビオト

ビオトープの命の源、水管理について

絶賛2024/10/14に実施するビオトープの観察会に向けて準備を進めています。 今回はその中でも、重要視したビオトープの水管理について触れてみます。 水管理が大変なビオトープ 休耕田を使ったビオトープは水についてはさほど心配がないと思われがちですが、私たちが管理しているビオトープがある場所は、標高400メートルにあり傾斜地に面しています。そのため平野部の水田と違って水は横を通る沢から直接引いています。 沢から用水路が引けてるといいのですが、この水田はちょっと複雑な作

普通種の減少、共に生きること、ケアテイカーとウェルビーイング

https://www.nacsj.or.jp/media/2024/10/42010/ 日本自然保護協会の里地調査の報告書が公表されました。 この結果にちょっと驚きました。 この結果の衝撃は相当なものでした。スズメのような普通種すらどんどん減っているという現実なのです。希少種はもともと少ないのでいてくれるだけでありがたいし、保全しようとうする動機づけも得やすいです。一方、普通種は沢山いるのが普通であり、「いる」ことに満足してしまいがちですが、普通種は単にいるだけでなく

【親子で生き物観察会〜2024年秋】のご案内

生き物観察会を実施します!私たちのビオトープの初となる一般向け観察会を2024/10/14に実施します。 最初は10/12を予定していたのですが、松山市内の小学校は10/12(土)が運動会がほとんどです。そのため日程を変更しました。 申し込みは今月いっぱい、9/30締め切りになります。 観察会について今回は、講師を動物(武智礼央さん)、植物(福岡豪さん)両分野でお呼びして、見つけた生き物について解説してもらいます。色々聞いちゃいましょう! 今回は、湿地ビオトープを中心に

2024年前半(〜7月)のビオトープの様子

今年に入っての活動について投稿できてなかったので、3年目に入ったビオトープの様子を、これまでの7月までの整備や調査の様子を投稿します。 除草+湿地内の島づくり今年は、春に部分的に除草をして開放水面を増やす工夫をしました。全体の割合からしたら大したことはありませんが、除草した草をビオトープ内に積み上げておくことで、湿地内に島ができるようになり、そこがカエルなどの逃げ場になっているようです。 今年のビオトープの変化3年目の今年は、これまでと比べて大きな変化がありました。 目

福岡正信さんの『いろは革命歌』をもらった

馴染の鍼灸整骨院にいって施術してもらっている時に、先生が自然農法の福岡正信さんの農場に子どもの頃から遊びに行っていたと聞いて驚いた。40年ぐらいになるらしい。福岡さんの身体のメンテもされていたそうだ。 福岡さんの農場がある伊予市は、自分が住んでいる松山市の隣なので行こうと思ったらいつでも行けるんだけど、行ったことがなかった。今はお孫さんの福岡大樹さんが農園を継いでいるそうだ。 15年前くらいに福岡さんの『自然農法 わら一本の革命』を読んだときの衝撃は忘れられない。 先生

2023.10.07 2年目の稲刈り

昨年のリベンジ?2年目の収穫へ 無農薬田んぼ、2年目の稲刈りをしました。昨年は、イノシシの襲撃にあい収量が激減し、なんとか刈った稲も稲架掛けがイノシシに倒されて全滅でした。 今年は昨年よりもたくさん収穫できました。これはイノシシ避けの柵を設置したのが大きかったです。 Wさん以外は不慣れなので、束ねるのも最初は一苦労でしたが、やっていくうちに段々と慣れてきました。 予定より2日早まったので、まだ田んぼがぬかるんでいて、長靴がハマって足が取られることもありましたが、なんと

2023.08.06 ビオトープへのお客様来訪と新顔の発見

ざっくり概要初めて県外からのお客様を迎えた湿地ビオトープ。2年目の夏を迎え、水量も水草も豊富な環境で生き物観察をしました。そして待望の◯◯◯◯ゲンゴロウを発見!! 水昆LOVE小学生来たる 8月に入り、愛媛も暑い日が続いていますが、ビオトープに初の県外のお客様をお連れしました。なんと、埼玉からお越しの hinata さん親子です! hinataさんは、水生昆虫をはじめとした生き物が大好きで、お父様の実家である徳島に帰省してから、愛媛大学の昆虫展に参加するためにいらしたそう

2023.05のビオトープ整備もろもろ

しばらく更新できてませんが、アップできていなかった5月の活動を簡単にまとめました! ビオトープ深水エリア作成重機を入れての深水エリアをなんとかつくりました。ただ、田んぼの構造上最大水深は20〜30cm程度になりました。今後の水草や生き物の変化が楽しみです。 稲籾の播種ビオトープの整備が一段落したので(まだ積み上げた土砂の処理が残っていますが)、次は田んぼの作業に移りました。 まずは稲の苗を作るために、稲籾の播種を行いました。昨年同様、田んぼの上の湿地にバラ撒いて苗を作る

2023.04.30 お初のカエルさんとの出会い

新しいカエルさん登場4/30のビオトープ整備作業中に、次男が「大きなアマガエルを見つけた」と教えてくれました。 もしやと思って見てみると、どうもシュレーゲルアオガエルのようです。アガエルよりも大きく、口先が尖っています。 近くには、泡の卵塊らしきものもいくつか見つかりましたので、周辺複数個体生息しているようです。シュレーゲルアオガエルは土の中や畔などに泡に包まれた卵塊を産みます。 このビオトープでこれまで確認できたカエルとしては、アマガエル、ツチガエル、ニホンアカガエル

ビオトープ大整備作業の大詰め日記(2023/3~4)

今年のテーマは、より多様・安定した環境づくりしばらく、投稿が空いていましたが、ビオトープの整備活動は佳境に入っています。 昨年から初めた、休耕田の湿地ビオトープ化は、2年目を迎えました。 昨年は、草刈りをして、とりあえず水をいれて、放置してどのような生き物が訪れるかを確認しました。絶滅危惧種であるクロゲンゴロウ、ガムシのような大型水生昆虫、イモリやニホンアカガエルのような両生類、ハラビロトンボなどのトンボ類が繁殖しているのが確認できました。 今年は、ビオトープに残ってい

2022.11.03 ビオトープに専門家をご招待

今日は、Twitter上で知り合った、愛媛で活動されている れおのむしのおとさんと、Gooさんに来てもらって、ビオトープを見学してもらいました。 ビオトープへご案内お二人はそれぞれ昆虫(特にトンボ)と、植物(水草)の専門家であり、愛媛県レッドデータブック改訂委員会の委員もされています。そんな専門家の観点からビオトープの様子を色々見ていただきました。 私たちは「ビオトープ」と名目上呼んでいますが、今年の実態は休耕田だったセイタカアワダチソウが繁茂した場所を、春に草刈りをして

2022.09.23 ちょこっと稲刈り&生き物調査

9/23 の活動の一ヶ月以上遅れての投稿です。(もう11月…) ちょこっと稲刈り9/23に田んぼの稲刈りを行いました。 といっても、イノシシにだいぶやられてちょっとしか残ってなかったのですが。。。穂がついていたものを刈って、結わえて、稲架掛けまでしました。 本当に少しですが、最初の一年はイノシシにやられて散々でした(^^; イノシシの凄さは、↓の使っていない田んぼを見るとわかります。 まるでトラクターで耕したようになっていますが、これ全部イノシシトラクターです(笑)ほ

2022.09.04 生き物調査

だいぶ前になってしまいますが、ビオトープの生き物調査をしてきました。 ガムシの成虫が多く確認できました。 大型のおたまじゃくしも確認できました。ツチガエルかな? ギンヤンマのヤゴも数多くいました。種類はクロスジギンヤンマのようです。 ヒメゲンゴロウだと思っていたゲンゴロウは今見ると模様が少し違うかもしれません。マルガタに似ているけど。。。と思って調べたらウスイロシマゲンゴロウでした。 ビオトープは相変わらず凄い草だらけです。。。 来年はもう少し水面が見えるようにしないとなぁ。