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地方で生きてま@えひめ

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2010年に東京から愛媛に越してきて、すっかりゆるい暮しに慣れてきた筆者の、四国や愛媛での暮しや文化、風景、もろもろ思うことをしたためます。本館は http://giantech… もっと読む
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パタンセオリー翻訳プロジェクトの魅力と想いを書いてみた

クラファン70%を達成!4月7日から始まったパタンセオリー翻訳プロジェクトのクラウドファンディングですが、開始2週間で、ようやく70%まできました。応援してくれた皆さんに感謝します! パタンセオリーってどんな本?パタンセオリーは、一言でいうと、建築家・思想家であるクリストファー・アレグザンダー氏の生涯かけて探求してきた「美しい建築」を生み出す理論を元にして、新しい創造の理論、機械論的世界観から生命的世界観へのパラダイムシフトを提案する本です。 アレグザンダー氏の著作で最も

15年ぶりに盈進学園 東野高等学校を訪問して感じたあれこれ

概要15年ぶりに訪れた、クリストファー・アレグザンダーの関わった最大建築である盈進学園 東野高等学校は、その形を少しづつ変えながらも、その魅力を今も提示していた。特に気になった「池」を中心に、アレグザンダーが目指した深い感情に基づくセンタリングプロセス(構造保全変容)についての思いをしたためた。 15年ぶりの東野高校AsianPLoP2024のツアーで、15年ぶりに盈進学園 東野高等学校(盈進キャンパス)を訪問した。前回訪れたのは2009年なので、約15年ぶりとなる。

ゴミアシナガサシガメ狂想曲〜空き家で見つけた虫がレアだった

空き家で見つけた虫はレアだった 昨年(2023年)10月に空き家の内見の時に見つけた見慣れない虫の写真や動画を撮影しておいた。それをなんとなくTwitter/Xに投稿したら、実は専門家が探そうとしてもなかなか見つけることができない絶滅危惧種だということがわかった。 なかなかない貴重な体験だったので時間は少し経ったが記録しておくことにする。 空き家に入り玄関の引き戸を閉めようとすると、そこに見たことのない虫がいるのに気付いた。足は長いが何かぼんやりとした姿に、普段から見慣れ

物語から自分を見つける〜レゾナント体験と自己探求

イントロダクション物語は単なる娯楽以上のものです。アニメ、ドラマ、小説などの物語は、私たちが自己認識を深めるための鏡となり得ます。 この記事では、特定の物語が私の内面にどのように響き、自己探求の旅へと導いてくれたかを探っていきます。筆者の具体的な鑑賞体験をもとに、感動というポジティブな体験、嫌悪・不快感というネガティブな体験を通じて、筆者が物語のどこに共鳴・共振し、自分の内なる痛みや願望に気づき、洞察に役立ったかを解説します。 これらの体験をもとに、物語が自己の深い部分で

『さかなのこ』を見て気づいた、好きなことの向き合い方〜親として、自分として

『さかなのこ』をみたhttps://sakananoko.jp/ 遅ればせながら『さかなのこ』を見た。想像していた以上に、さかなくんの「魚一筋」の人生を描いていた。性別を感じさせない、のんさんの演技も素晴らしかった。 子供の頃に生き物が好きな人は、たいていは「歩く図鑑」と呼ばれ、生態に詳しくなり、生物部に入り、大学で専門課程を学び、と言うレールが引かれていると思いがちだ。しかし、さかなくんはその道ではなく、まったく独自の道を進んでいたのが印象的だった。 魚が好きすぎて、

『ザ・メンタルモデル・ワークブック』の読書会を1年8ヶ月かかって全ワークをやってみた感想

はじめにもう2ヶ月以上前にになってしまったけど、『ザ・メンタルモデル・ワークブック』の読書会を終えての感想をアップすることにします。 ワークブックをやり終えた『ザ・メンタルモデル・ワークブック』の読書会が8/22で12章全体を終えることができました。 第1回は2021/12/16でした。最初は月1回でやって、12回で完了なんて思ってましたが、全然終わらずになんと1年8ヶ月もかかってしまいました。 どうやってきたか当初は90分という枠の中で、リーディング(音読)+ワークを

XP祭り2023で登壇し、懇親会で感じた「変わらない価値」

XP祭りで登壇、東京にいたんだけど…昨年、基調講演をさせていただいたXP祭りですが、今年は普通にプロポーザル出して話してきました。 その週の木金は別件で東京だったので、そのまま土曜で登壇すればいいと思っていたのですが、直前で「登壇はオンラインだけ」ということを知って愕然としましたw 仕方ないので、実家から登壇して、夜は懇親会のために街に出るというパターンを実施してきました。 基調講演について今年の基調講演は、市谷さんでした。資料作りながらなので、しっかりは聞いてはいなか

2023.10.07 2年目の稲刈り

昨年のリベンジ?2年目の収穫へ 無農薬田んぼ、2年目の稲刈りをしました。昨年は、イノシシの襲撃にあい収量が激減し、なんとか刈った稲も稲架掛けがイノシシに倒されて全滅でした。 今年は昨年よりもたくさん収穫できました。これはイノシシ避けの柵を設置したのが大きかったです。 Wさん以外は不慣れなので、束ねるのも最初は一苦労でしたが、やっていくうちに段々と慣れてきました。 予定より2日早まったので、まだ田んぼがぬかるんでいて、長靴がハマって足が取られることもありましたが、なんと

変化の動機、その違い

変化には二種類ある。 「仕方ないから変わる」 「自らが求めて変わる」 前者は「変わらなければならない」という外圧。 後者は「変わりたい」という内側からの意志。 同じ「変化」でも、はじまりの意識で全く異なるものになる。 人の動機性とは、その動機がどの意識から生まれるか、どのくらい深い内側から生まれているのかによって、その度合やエネルギーが変わる。 前者は浅く、表面的 後者は深く、本質的 この違いをしっかり見極めよう。 例えば、生活が苦しくなってきて、なんとかしなき

雷と豊作、窒素固定について

以前から、雷は空気中の窒素を、放電によって硝酸塩として地表に送り込む機能があると聞いていた。植物が窒素固定する話は有名だが、それだけでなく放電によって大気の窒素を地表に固定するという。 https://www.bsikagaku.jp/f-knowledge/knowledge11.pdf しかし、以下の記事によると、窒素固定だけでなく、プラズマ照射自体が、作物(稲)の生育にプラスの影響を与えるそうだ。 もしそうだとすると、現在行われている避雷針のような単に地中に雷を逃

2023.08.06 ビオトープへのお客様来訪と新顔の発見

ざっくり概要初めて県外からのお客様を迎えた湿地ビオトープ。2年目の夏を迎え、水量も水草も豊富な環境で生き物観察をしました。そして待望の◯◯◯◯ゲンゴロウを発見!! 水昆LOVE小学生来たる 8月に入り、愛媛も暑い日が続いていますが、ビオトープに初の県外のお客様をお連れしました。なんと、埼玉からお越しの hinata さん親子です! hinataさんは、水生昆虫をはじめとした生き物が大好きで、お父様の実家である徳島に帰省してから、愛媛大学の昆虫展に参加するためにいらしたそう

スクフェス大阪2023 四国トラックの感想とまとめ

スクフェス大阪で四国トラックやりました!先週の土曜に、スクフェス大阪で四国トラックを主催し、そこで『不快ヲ抱擁セヨ』を話してきました。同時に四国トラックの主催もAgile459で行ったので、その感想も合わせて書きます。 不快ヲ抱擁セヨとは?このセッションは、先にタイトルが浮かんで、それをどう伝えていくかをまとめました。アジャイル(XP)時代から、僕たち第一世代が刷り込まれた「変化ヲ抱擁セヨ」は、本質的には「不快ヲ抱擁セヨ」であったのでは?というのが私の発見および仮説です。

2023.05のビオトープ整備もろもろ

しばらく更新できてませんが、アップできていなかった5月の活動を簡単にまとめました! ビオトープ深水エリア作成重機を入れての深水エリアをなんとかつくりました。ただ、田んぼの構造上最大水深は20〜30cm程度になりました。今後の水草や生き物の変化が楽しみです。 稲籾の播種ビオトープの整備が一段落したので(まだ積み上げた土砂の処理が残っていますが)、次は田んぼの作業に移りました。 まずは稲の苗を作るために、稲籾の播種を行いました。昨年同様、田んぼの上の湿地にバラ撒いて苗を作る

ULTRA-TRAIL Mt.FUJI 2023~はじめての100マイルレース完走記(3) まさかの復活そして感謝と共に...

はじめに「いつかは100マイラーに!」 11年前、近所を走るところから始まったランニングという趣味は、フルマラソン、100kmマラソンを経て、グレートレースで紹介されるようなウルトラディスタンスのトレイルレースに進化し、100マイル(160km以上)の山岳レースを自分の足で完走したい、という夢を見るようにまでなった。 進化するビジョン、成功と挫折、夢の実現までの記録をしたためました。 これまでのあらすじパート1 準備編 ふとしたきっかけから走ることを初めて、順調に結果