脳の発育発達③ 36の基本動作

乳幼児期には、脳の発達に合わせて、様々な刺激(入力)を整理できるようになる。
前頭葉が成長するに従い、運動面でも「できること」が増えていく(運動の企画・組立て)

3ヶ月 :首が座る
6ヶ月 :骨盤が浮き、寝返りをする
7ヶ月 :ハイハイ
11ヶ月:掴まり立ち
12ヶ月:高ばいを始める。2足立ちでバランスをとる
13ヶ月:2足歩行

※近年は、生活環境が変わり、11ヶ月の掴まり立ちをするのが早くなってきている(周りに掴めるものが増えたためと思われる)
成長が早くなった分、寝返り~ハイハイの時期が短くなり、その時期に獲得すべき刺激が減少してしまっている。主として、視覚刺激からの位置覚、手からの体性感覚、四つ這い姿勢での体幹入力等が挙げられる

乳幼児期の五感を使うような多様な遊び(刺激)が、その後の姿勢や運動能力に大きな影響を与える。
特に山梨大学 中村和彦教授の提唱する「36の基本動作」と呼ばれる刺激は、「経験」させ「感覚」を掴ませることで、様々な感覚の「点」を繋ぎ、判断・調整し、スムーズに物事を行えるようにする=コーディネーション能力を養う上で有用。

画像1https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000027019.html

・2~3歳では、バランスをとる動き(平衡系動作)
 立つ・起きる・回る・組む・渡る など

・3~4歳では、身体を移動させる動き(移動系動作)
 歩く・走る・跳ねる・登る・這う・くぐる など

・4~5歳では、道具を操作する動き(操作系動作)
 持つ・運ぶ・投げる・蹴る・押す・引く など

・5~7歳では、上で含む動作を、同じタイミングで行う。


・基本動作は、出来なくてもいいから、たくさん経験させること
・運動のやり方を教え過ぎない事
・出来れば、親が一緒になって遊んであげること

必要な時期に必要な刺激が入らなくても、後に経験することで取り戻すことはできるが、効率はこの時期の刺激に敵わない。
できるだけ多くの「足りない刺激」を見つけ、楽しませてあげること。

(参考)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO58381650T20C20A4000000/

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