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こんにちは。まずは自己紹介から②

兄弟が揃ったところで、自分の話に戻ります。個体数の減少という、生物にとって重要な局面に立ち会っていると感じた僕は、そこに前向きに向き合ってみたいと思いました。具体的に言うと、将来は人口減少社会を乗り越えるために仕事がしたいと考えるようになりました。日本の国では子供が少なくなっているのに自分の周りでは子供が増えているギャップも動機になりました。

人口減少とセットで話題になるのが少子高齢化です。日本はこの2つが同時に進行する課題先進国です。人口減少と少子高齢化は本来別の問題で解決策も異なりますが、この頃はなんとなく一緒に捉えていました。

さしあたって問題視されるのが高齢化に伴う社会保障費の増大です。いま「2000万円足りない」公的年金制度の持続性が話題になっていますが、依然として社会保障費は国家予算の大きな負担です。年金をもらうのはずっと先のことに思えて実感がわきませんが、社会保障費はいまでも身近に感じられます。しきりに健康や医療費について語る親の影響だったと思います。

社会保障費を減らすには、健康寿命を伸ばす方策が有効です。長く健康でいるためには体に適した食生活と、生きがいを持って暮らすことが大切です。多くの人がそんな生き方にたどり着けば、年間33兆円にもなる支出が軽減され、足りない年金も健康という財産によって賄えるのです。

その生き方に、欠かせない鍵が農業だと思いました。理由は3つあります。1つは食生活を考える上で最も重要な生産にかかわる産業であること。もう1つは人口減と高齢化が進む地方産業の中核になっていること。3つ目は、どんな人も生産を通じてやりがいを感じられるポテンシャルを持っている点です。3つ目については農業が簡単な仕事という意味ではなく、雇用を受け入れる懐が深い産業であることを伝えようとしたものです。

大学は千葉大学の園芸学部に進学しました。数学が苦手だったので唯一の文系学科に、それもぎりぎりで入学できました。そこで出会ったのが、「人口減少社会という希望」という考え方です。次は大学生活について書いていきます。

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