マガジンのカバー画像

Willin'

143
1962年生まれのKeith Kakehashiの視点で描く音楽、映画、書籍などエクレクティックなカルチャーマガジン。タイトルのWillin’はLittleFeatの名曲が由来。
運営しているクリエイター

#宮本輝

ブックレビュー「流転の海 第八部 長流の畔 第九部 野の春」

宮本輝の自伝的小説「流転の海」の第八部と最終作になる第九部をついに読み終えた。 第八部で…

ブックレビュー「満月の道 流転の海第七部」

宮本輝による自伝的長編小説全九部の第七部は、房江の発案だ始めた「中古車のハゴロモ」が拡大…

ブックレビュー「慈雨の音 流転の海第六部」

宮本輝による自伝的長編小説で全九部の第六部は、縁が無いにも関わらず家族同様に麻衣子たちと…

ブックレビュー「花の回廊 流転の海第五部」

宮本輝による自伝的長編小説で全9部の第5部は、ほとんど一文無しになった松坂熊吾夫婦が富山か…

ブックレビュー「天の夜曲 流転の海第四部」

宮本輝による自伝的長編小説で全9部の第4部は、松坂熊吾ら一家が営む大阪の中華料理店での食…

ブックレビュー「流転の海 第三部 血脈の火」

宮本輝による自伝的長編小説で全9部の第3部は、松坂熊吾ら一家が愛媛県南宇和から再び大阪に活…

ブックレビュー「流転の海 第一部」「流転の海 第二部 地の星」

過去のブックレビューを見て頂くとお判りのように、最近私はあまり小説は読まない。 子どもの頃はそうでもなかった。平井和正のウルフガイシリーズ、大藪春彦、レイモンド・チャンドラー、ロバート・B・パーカーなどのハードボイルド系から初期の村上春樹、松村雄策などの小説は読んでいた。 それが結婚して子供が生まれ、米国在住中に自動車通勤になると、すっかり読書時間が減って、日本へ帰国してからもビジネス関連書を優先して、ほとんどフィクションは読まなかった。 そんな私が、今回はある方から薦