【日記】理系大学生の学生生活 #3

前回は3年生の前期のことについてお話ししました。
今回は3年生の後期ついてお話します。

私の大学では3年生後期から早期卒研として研究室に配属され、月曜と火曜の午後にそれぞれの研究室で実験を行います。研究室によって異なりますが、基本的には実験手法を学び、研究テーマは与えられませんでした。

研究室配属は基本的に成績(GPA: Grade Point Average)の高い人から優先して希望する研究室に入ることができます。
希望する研究室に行くには、1年生の時からしっかりと良い成績を収めておく必要があります。


私が所属していた研究室では蛍光タンパク質を用いて、様々な刺激に対する植物の反応について研究しています。
そして、この研究室では早期卒研としてクローニングを行い、蛍光タンパク質を導入した遺伝子組み換え植物を作成するという課題が与えられました。
(植物を育てたり、制限酵素で遺伝子を切り貼りしたり、PCRで目的の遺伝子を増幅させたり・・・)

学生実験の時とは異なり、1人で実験を進めます。
大変そうと感じるかもしれませんが、生物系の実験は反応が出るまでに数十分、長くて半日かかることもあります。
また、環境条件や、用いる遺伝子や試薬によって結果が大きく変わるため、予期せぬ失敗が起こることもあります。
生物系の研究はしっかり計画を立てながら行えば、慌てる心配もないですし、不明な点は先輩にすぐに聞けるので、意外と落ち着いてできます。

ちなみに、私が所属していた研究室は実験室が1つ、顕微鏡室が2つ、植物栽培室が3つ、デスク部屋が1つでした。
それぞれの部屋はだいたい高校の教室1~2つ分くらいをイメージしてもらえればと思います。
デスク部屋には電子レンジや電子ポット、冷蔵庫などがあり、快適に過ごせるような環境になっています。


3年後期は早期卒研以外授業が一切ないので、就活やサークル活動、課外活動、バイトなどに時間を費やすことができます。

私の場合は大学院試験に向けて勉強をしていました。
別の大学院を行くことも考えていたので、3年の夏休みに興味のある研究室の先生方にアポイントを取って見学しに行きました。

別の大学院を考えている人は絶対に研究室見学に行った方がいいです。
研究内容は、サイト情報や論文だけではわからない部分も多いですし、その時何の研究に力を入れているのか見学したほうがよくわかります。
また、研究室の学生の話を聞くことができ、雰囲気研究設備教授との関係性もわかるので、試しに行ってみましょう。
私は3つの研究室を見に行きましたが、どの研究室もウェルカムな雰囲気だったので、行った甲斐がありました。

最後に研究室選びにおけるポイントとして私からは3点挙げておきます。
興味のある研究ができること
教授との相性
研究設備の良さ

①はもちろんですが、研究を進めるには必ず教授とのコミュニケーションが必要で、教授と良い関係を築けないとかなりのストレスになるので、②も重要です。
③については、設備が良くないとスムーズに実験が進みません
例えば、研究資金がないと、研究道具の使い回しや増えてきます。
同じものを使い続けると綺麗な結果が出ないこともあり、同じ実験を何度もやることになってしまいます。
設備が良い研究室のほうがその点をクリアできるので、1つの判断材料にしてもよいと思います。


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