【日記】理系大学生の学生生活 #7

前回は卒論についてお話ししました。
今回は大学院についてお話ししていきます。

大学院とは大学卒業後に博士課程として、更に勉強や研究を進めて学位を取る場所のことです。
大学院の課程は博士課程前期博士課程後期の2つに分かれています。

博士課程前期は修士課程と言われ、2年間の研究活動を行い、学内で修士論文を書くことで修士号を取得できます。
博士課程後期は博士課程と言われ、卒業すると博士号を取得できます。
卒業条件に論文を投稿するところも多いため、卒業までに大体3年以上かかります。

理系の修士課程や博士課程の普段の1日は4年生の時と全く同じで、基本的には研究活動を続けていきます。
ただ、4年生の時とは違う研究テーマになったり、研究室のゼミの運営をやったりと研究室ごとに異なる仕事をすることもあります。
また、2,3年生にやる学生実験のアシスタントもできます(バイト代が出ます)。

4年生ではあまりやらないことのなかで大きな要素となるのは、
学会発表論文投稿です。

学会とは大学や企業の研究者がパワーポイントやポスターを使いながら自分の研究を発表する場所です。
研究の発表をして質疑応答するだけでなく、他の先生から研究のアドバイスを貰ったり、他の人の研究からアイデアを得たり、また、研究者同士の交流の場でもあります。
学会は国内外あり、大小さまざまで細分化されていて、日本の生物系の学会だけでも、植物学会、分子生物学会、生物物理学会、動物学会、生化学会など100以上もの学会があります。
研究者は興味津々で研究のことを聞いてくれます。緊張しますが、一緒に課題を考えてくれたり、第三者の疑問がヒントになったりするのでとても良い経験になると思います。


少数ではありますが、論文投稿する人もいます。
投稿したい科学雑誌を選んで、その雑誌のフォーマットに従って論文を作成します。
論文投稿すると履歴書に書けますし一目置かれる存在になります。
もちろん道のりはものすごく大変です。
英語で書くことや雑誌ごとにフォーマットが違うことが難点です。
また、論文の修正は自分の教授と外部の教授複数人にされて、実験の追試を行う必要も多々あります。
私は論文投稿の経験はありませんが、近くで見ていると相当精神的にも身体的にも苦しそうです。
そのため、論文作成している人は本当にすごいと思っています。


これら2点が4年生の時にはあまり経験しないことだと思います。
4年生では卒論まであっという間なので、なかなか外で発表する機会がありませんが、大学院生になるとチャレンジできる場所がたくさんあります。


また、大学院生は4年生で1年間研究をしてきたため、より自主的に実験を進めることになります。
自分で進めるということは実験結果から考察し、次の実験を考えなければなりません。実験結果の細かな部分を見ること論理に破綻がないかの確認仮説と結果の紐づけなど自分が主導するからこそのことが出てきます。
そのため、4年生よりも論理的思考力計画のマネジメント能力が身につくというところが強みだと思います。
これが社会に出た時に大きな力になります。

やる気があったらぜひ大学院まで進んでみてはどうでしょうか!!!!



次は企業との共同研究についてお話しします。



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