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小1作文テーマ「友達」

国語の授業で、「友達」をテーマにした作文を書くことになりました。

友達と言ってしまって良いのか迷いましたが、
私は普段、とても優しくしてくれる同じクラスのAさんやUさんという女の子の事を書きました。

私から喋ることはできませんでしたが、そこを理解しつつ、一緒に遊んだり、帰ってくれたりしてくれた子達。

こんなことして楽しかった、とても嬉しかった、みたいな内容です。

T先生に提出し、何日か後にその作文が返される日に、
T先生が、「Kちゃん(私)の作文がとても良かったから皆んなの前で読んでいい?」
と、クラス全員の前で言われ、
物凄くイヤだったけど、皆んなに注目されて断れませんでした。

T先生が私の作文を読み始めます。
読まれている間、私は自分の心の中を覗かれた気がして、とても恥ずかしくて、だんだん顔が真っ赤になっていくのを感じました。(私は赤面症もありました。)

T先生が読み終えた後、(なんか、T先生、涙ぐんでる?)
「皆んなどう思った?」とクラスの皆んなに聞きます。

皆んな拍手をしてくれ、温かい空気を感じました。

が、ある男の子が

「良かったけど、”思いました。”って文が多い。」

と、言われました。

確かに、私の書いた作文は「思いました。」を多用していました。
でも、普段話せない私にとっては、思うことしか出来ないし、小1の語彙力ではそのようにしか表現できません。

私は、(否定された!だから皆んなの前で読んで欲しくなかったのに。)と、とても恥ずかしく、イヤな気持ちになりました。

なんで好意的な意見ばかりなのに、たった1人のネガティブな意見にこんなにも動揺するんでしょう。
これって今のSNS社会にも通ずるものがありますね。


私の元に帰ってきた作文には、めったにもらえない花丸の上に鯉のぼりが描かれていました。
(T先生が書く花丸のレベルは評価の高い順から、花丸の上に鯉のぼり→花丸の上に日の丸→普通の花丸→三重丸、といった感じでした。)

ですが、私は褒められて嬉しいことより、たった一言否定的な意見を言われただけのことの方がすごく嫌な思いをした出来事として、心に残りました。

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