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卒園式と小学校入学
待ちに待った保育園卒園式。
やらなければいけないことは一つ。
卒園証書授与の際、名前を呼ばれ「はい」と返事をすること。
私は決められたことはできるタイプ。なので、予行練習でもちゃんと返事をし、本番も無事に終わりました。
大嫌いな保育園を卒業できて本当に嬉しかった。
場面緘黙症でもそれなりに小学校入学を楽しみにしていたと思います。
この頃はまだ幼くて、小学校に入ったら新しい自分になって、クラスメイトと話せるようになるぞ!自分を変えるぞ!という気持ちはなかったですが。
入学前の面談に行き、順番待ちの時に前の子が先生に
「嫌いなものは何?」と聞かれ、
「ピーマン」と答えているのを見て、
私もピーマンだったけど、なぜか回答がかぶらないように、
「なす」
と、そんなに嫌いでもないのにそう答えました。(笑)
いよいよ入学式。
私は祈っていることがありました。
それは保育園で同じ年長クラスだったOくんとは絶対同じクラスになりたくないこと。
このOくん。喋らない私を何かとからかってきたり、冷たい言葉を投げかけてきたりする男の子で私にとっては怖い、関わりたくない子でした。
いわゆる、いじめっ子です。
ある日、私は母親と美容院へ行き、そこで母親が髪の毛を切り終わるのを待っている間、女性の美容師さんがたぶん気を使って?じっと座っているだけじゃつまらないだろうと、赤いマニキュアを塗ってくれました。
初めて、大人のおしゃれを体験できた気分で、とっても嬉しくて、最後にマニキュアを固めるためのスプレーをシューっとかけてくれたときのヒヤッとする気持ちいい感覚を今でも覚えています。
そして、赤いマニキュアを塗ったまま保育園に行ってしまい、おもちゃを片付けている時に私の手を見て、
Oくんが「マニキュアぬってる!いけないんだ!」と叫びました。
私はしまった、と思いました。
クラスの皆んなが集まってきて、「ほんとだー、いけないんだー」と言う声があちこちから聞こえてきます。
私は注目される恥ずかしさと、いけない事と言われる悲しさで下を向いていました。
でも数分の出来事だったと思います。
そんな苦い思い出のあるOくんと、どうか、同じクラスじゃありませんように。
と、中庭に貼り出されたクラス表を見ると、、
同じクラスでした。
なんで?5クラスもあるのに。
そんな感じで私の小学校入学の日は暗い気持ちで始まりました。
これから小学校生活について投稿していきます。
今までの投稿を読み、スキして下さった方、フォローして下さった方、有難うございます‼︎
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