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久しぶりに踊る大捜査線のドラマを見直したら気づきがいっぱいだった話

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メール受信箱を開いたら上記の件名が目に入って、「あれ?何か買ったかな?」と思いながら中身を見た。

U-NEXTの月額料金だった。

あー、そうだった。無料期間が終わったあと、どうするか悩んで答えが出なくて放置していた。自動更新が私の悩みを終わらせてくれた。

不思議と、更新する前はこの期間中に見れる作品を見ないと!(せこい)とムキになって探していたけど、更新してしまった後は、こうなったら作業BGMで流しまくってやると人気ランキングをのんびりチェックした。

そして見つけたのは、劇場版じゃない「踊る大捜査線」。これが始まった当時は私は小学生?中学生?なのか?その計算をするのが恐ろしくなるくらい昔の作品だ。

家族全員でお茶の間に揃って見ていたな。まさか自分に20年前の作品を語る時が来るとは。(当時、一度見ていたものを懐かしく見直すという意味で)

着実な時間の経過と老いを実感して何とも言えないモヤっとした気持ちは今は脇にそっと傷つけないように置いておこう。

私は当時、まだドラマや本を読んでも、なんとなく好きなシーンとか、感情が激しく動くシーンしか興味を持てず、深い話の流れを読み取る力がなかった。お恥ずかしいけれど実態を晒しておきます。※要はほとんど話を覚えていない。

きっと集中力も読解力も低かったから、何かを見る時はわかりやすい惹きつけポイントが必要な子供だったんですね。

けれど今、踊る大捜査線の第一話を見たら、脚本の力、設定と世界観の作りこみ方、キャラの立て方などが、すべてコルクラボマンガ専科で習った型にはまるのだ。それに気づいた瞬間、体を電気が走ったかと思うくらいワクワクした。

何より一番ゾクゾクしたのが、冒頭の主役・青島のシーン。開始3秒でこのドラマの世界観と情報を理解させた!?と驚き、オープニングの臨場感あふれる音楽と映像を見てさらに脱帽。(なにせオープニングは、その回の良いシーンの寄せ集め)

いやいや、これですでにコレドナ感を視聴者に持たせる演出を満たしている。(クイズ感)

ちなみにここまでで時間は約1分10秒。

「え!?え!?!?早すぎません!?」

今、物語の作り方を勉強して苦戦しているからこそ、実感した。圧倒的なテンポの速さ。そして、そのテンポが視聴者の目を離させない作りになっている。

「次、はやく次見たい。どうなるの?オープニングに出てきたシーンはどう繋がるの?」と、この作品に対する私の「興味」を引き出されるのが、とても速かった。(単純でちょろい性格)

そして、20年前の作品なので、やはり当時を感じさせる環境、小物は多いですが、それよりも注目してほしいのが、キャラです。今見ても色褪せない濃厚なキャラ達。「いるよね、こういう人」と思わせるリアリティさと、それぞれの人間味を見せる演出。いちいち丁寧にリアクションを見せてくるのは、そういうことだったのかと今実感。

すごい、すごすぎる。

1話を見終わって、私が感じたことを本当に主観的にまとめます。

・キャラが分かりやすい。話もキャラで見せてくれる。これが何も余計なことを考えず観れる理由かもしれない。分かりやすさと、明快さ。とても大事。

・基本的なテーマは「正しいこととは何か?」と、社会に向けたメッセージだと思います。ですが、見る人にとって一番大事なのは主役のテーマ。刑事になった理由を1話では全部明かさないのですが、「ちゃんと持っている」と解るやり取りがある。そして1話のラストで、青島が「ワクワクしてる、刺激がある、この仕事が好きだ」と伝わるシーンがさらに良い。

ちなみに最後に和久さんとのやりとりで「和久さん、俺…(溜め)ちょっとやる気出てきちゃいました(にこ)」「出すな、んなもん(暑苦しいって顔)」が秀逸すぎて、好き!楽しい!!となります。

・1話は青島の能動的感情をラストで見せる回だった。そこを決めてから、ほかの枝葉のエピソードを入れていったのかなと感じた。

・全体的に1話では、青島は新米刑事なので活躍が少ない。今後の課題に結び付きそうな受動的感情が多い。ラストで、やっと能動的な部分が見れるが、それが2話でどう活躍してくれるのかを、かなり意識させてくれる。期待感の演出がラストに来るので、かなり印象に残る。これで1週間、視聴者の興味を持たせていたんだなと。

・主要キャラの認識付け。これから絶対に何度も出てくるキャラと場面、用語、小物、やりとなどを1話で、これでもかと丁寧に見せている。

と、描きたいものがいっぱいあるのですが、長くなってしまうので、ここまで。

本当に1話に勉強するところがいっぱいあって、2話目にまだ行けてないです。(これ書いたら見よう)

ちなみに、U-NEXTで踊る大捜査線を見れるのが、あと5日と短めなので、作業と仕事の隙間時間で研究のためにマンガ専科で習った型に当てはめながら見直していこうと思います。ドラマがいいですよ!本当の物語の始まりなので!!

この作品が国民的大ヒットした理由を明確に実感してしまった一日でした。

当時、自分がワクワクして見てたヒットドラマを見直すのは収穫が多いかもしれない。



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