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川の真ん中に立っているとして

伸びる人には「発想力」「表現力」「論理的思考力」がある。
今日はそのうち、「論理的思考力」について。

時の流れを川に見立ててください。

左から右へ流れてます

あなたはこの川の真ん中に立っているとして、左が川上、右が川下。時間の流れにたとえると、左が過去、右が未来。時間を俯瞰して見る。

流れがどこへ向かうか。その理由は。ここで論理的思考力が必要になってくる。だから、俯瞰力は論理的思考力の1つ。

論理的思考力といっても、1+1とか足したり引いたりする算数の話じゃない。そうではなくて、行動動機がわかるかどうか。ビジネスは行動動機を創造する営みだ。買う動機。「なぜ」というやつね。「なぜ、買いたくなるか」。

「買う」「買わない」という行動に焦点を当てても何も見えてこない大事なのは「買う理由」「買わない理由」つまり行動動機だ。ここを合理的に説明したい。もちろん、衝動買いとか見栄っ張り買い物とか、論理的には説明できない動機もある。それでも「衝動」「見栄っ張り」といった動機は見える。

美しくない

JOYWOWは今の時期年度末、顧問税理士さんへの郵送物が混む時期なので、レターパック多めに買ってきた。並べて、目についたのが「レターパックで現金送れはすべて詐欺です」という文言。これ、警告のために入れてるんだろうが、大事な自分の商品に、こういう美しくない文章を平気で入れるのは論理的思考力がない証拠だ。そもそもこのメッセージは誰に向けているのか。

「レターパックで現金送」ろうとする人は、こういうメッセージがあろうとなかろうと送る。阻止効果はないのである。そして、10人がレターパック使うとして、そのうち何人が詐欺被害者なのか。1人いるか、いないかだろう。だとすれば、「いるかいないかわからない人向けに自分の商品を汚している」ことになる。

著者の長尾さんは高校の同級生。卒業以来やりとりはないのだが、町医者として、医療の現場を守ってくれている。尊敬している。この本は2020年1月31日から2021年8月4日までの日記。コロナが発生してから日常生活の中に入り込んだ時期、町医者として、いかに向き合ったか。極めて論理的だ。ところがいま、日本は論理が通用しない。この本にある「本当の敵はウィルスではなくて、人間なんじゃないか」というのは的を射ている。

ぼくが「いまは戦時中」という理由は論理的ではないからである。マスク1つ取ってみても合理的説明はつかない。

そして、新聞、テレビ、ネットの報道機関が機能していない。1つの色で染められている。1つの色というのは、1つの行動にしなさい、ということで、本来人が10人いたら10通りの動機があることを無視している。だから論理がない。論理的思考力の弱い人は、その色に簡単に染められてしまう。まさに戦時中である。

論理的思考力を、1人ひとりが養い、しっかり持とうね。川の真ん中に立って、歴史を振り返り、参考にした上で、未来を見据える。

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