攻と守
カバー写真に特に意味はありません。
ただ無性に海岸でオリオンビール飲みたいだけです(笑)
いやー。暑いねー。
さて;
「戦(いくさ)の強さには2種類ある。攻と守」
映画『キングダムⅢ 運命の炎』、軍議にて昌文君(しょうぶんくん、高嶋政宏)が言う。
いやー、勉強になります。
『映画「キングダム」に学ぶ経営論』という本、書けるんじゃないか。
さて、「集客」にも「攻と守」がある。
ネットショップ。あるセット商品は送料無料だ。お客さんの中には、「セット商品に他の商品をいくつか同梱してもらえませんか」という人がいる。
「他の商品」と一言で言ってもいろいろある。
姿かたち、重さ、そして何よりセットとして用意した箱にきれいに納まるかどうか。
個別の判断
になる。
めんどくさい。
なので、よくある「解」は
「セット商品との同梱はできません」
とあらかじめ言っておくこと。
しかし、それでいいのか? 攻めてるか?
お客さんは1つでも2つでも余分に買いたい、と言ってくれているわけだ。ありがたいことである。
「攻」の姿勢だと、こうなる。
「ありがとうございます。箱の容量や荷姿の問題もありますので、個別に電話で相談させていただけますか」
そうすると、この商品なら具合悪いけど、これとこれならオーケーみたいな着地を、お客さんと二人で探る時間が持てる。この「時間の共有」が何を置いても大事。
声でやり取りすると、人間の脳内に残る。
これ一回きりではなく、「ああ。あの時、柔らかく対応してくれた。また次買いましょう」
5年先、10年先までも「つながり」を保てるために「声のやり取り」をする。
これですよ。
ありがちな解ではなく、攻める。
あるレストラン、パーティで貸し切る。
前金が必要、とのことで全体金額の1割3万円支払った。
ついうっかり領収書もらうの忘れた。
クレジットカード明細があるからいいか、とも思ったがインボイス制度以降、いろいろ厳しくなってる。メールした。7月27日。
90年代、アメリカのあるビジネスマンの書いた本で
「折り返しください、と言ったら折り返しの電話が欲しい。メールしたら返信が欲しい」
とあって、「何を言ってるんですか、当たり前じゃないですか」思ってた。
その後実際にニューヨークに住むようになって、彼の言ってることがわかった。
折り返し電話はないし、メールの返信もないのがアメリカビジネス界のリアルだった。
まさか日本はそうならないだろう・・・・と思っていたが、残念なことに、そうなった。
メール来ない。
電話した。
担当者は要領を得ない様子だった。
「メール、まだご覧になってないですか?」
「さあ、まぎれたのかもしれません」
「これこれこういうことで、領収書を発行し、郵送お願いしたいのですが」
「切手代をいただくことになります」
きってだい・・・
この店は、創業者がこの前『ガイアの夜明け』出てた。いやなやつだなあと思ってたが(笑)、やっぱりあかんかった。
めんどくさいので、ぼくが店へ行って、受け取ることにした。
これ、「攻守」でいうと「守」の話だ。
そのレストラン、立地がいいので、集客には困らない。
でもね。
小さな穴から少しずつこぼれ落ちていくように、お客さんの愛は消えていく。
少なくとも「阪本」は永遠に失った。
貸切のパーティはやるが、でも、以降は使わない。
一人のお客さんの背景には100人いる。
口コミで「あそこ、いいよ」となるのか「あそこで領収書頼んだらさ、取りに来いと言われてさ」となるのか。
立地に恵まれた店は「守」に弱い。
会社は突然死しない。
ただ、じわじわと、終わりへと歩いていく。
今日の記事を英文で楽しみたい方はこちら
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?