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避けられないのなら

仕事し過ぎた。コン詰め過ぎた。

トドメが昨日。

4:30amから10時間ぶっ続けに新作校正やって、目がクラクラ。

会社から帰宅するのに足がふらついて危なかった。

今日は日曜。休むぞーーーー。とにかく目を休める。

会社行くと何やかや仕事してしまうから、朝からどこか郊外へでも出かけましょう。

・・・気づいた。世の中はGW(ゴールデンウィーク)。

ただでさえ人が多い日曜、どうしようもないぞ。

今日は会社行こう。

掃除して、植物たちにお水やって・・・

済ませたがまだ7:30am。

そうか。映画『あまろっく』ロケ地巡ってみよう。

阪神尼崎なら、間違いなく外国人観光客はいない。空いてるだろう。

阪神電車特急。梅田からいっこ目の駅。乗車時間7分で着いた。

尼崎城なんてのは、昔はなかった。反骨のアマに、城なんてのは要らない。

ここは小さいころ、よくおかんと来た。市バス乗って。

阪神尼崎駅には尼センデパートがあったが、なんか新しく、オシャレになってる。アースなんちゃらなんてのは城と同じくアマっぽくない。

さて。ジャーーーーーーーーーーーン!!

出たよ。商店街。向かって右には映画館のビルがあったが、いまは駐車場になってる。『天地創造』観た。小学6年の時だ。さっぱり覚えてない。

この商店街入ってすぐ左手にレコード店があり、沢田研二のライブ盤買った覚えがある。もちろん、いまその店はない。場所があいまいなので、後がどの店なのか、わからない。

記憶を呼び起こすため、上ばかり見て歩く。看板に昔の店名が残ってることがあるから。

でも、あれから阪神・淡路大震災があった。コロナがあった。残らんよね。

ただ、うっすら記憶の店はある。いくつか。

おもちゃの国「ワンワン屋」。

三和書房が閉店してた。店前でネット検索して調べたら2019年9月に閉店。コロナ前だ。

小学6年から中学にかけて、通った。子どものことだから、文庫本だ。創元推理文庫。エラリー・クイーンとか、そういうの。

ぼくの読書体験を作ってくれた書店。ありがとう。

このお肉屋さんも記憶してる。閉店。

小腹が空いたので、うどん食べた。

きつねうどん490円。注文と同時に現金で支払う。シンプル。

そう。商店街歩きながら思ったんだけど、ここにある店はすべてシンプル。

今気づいたが、まだ朝の10時前だ。それでも店、全部開いてる。

元気に商売やってる。

商いが「ビジネス」と呼ばれる過程で、どんどん足して足してたしていった。DXだの何だの言って。

結果、何だかよくわからない理由でプッチンプリンが出荷停止になったりしてる。

尼崎センチメンタル・ジャーニー終えて、また阪神電車乗り梅田帰ってきて、それでも朝の10時過ぎ。どうしよう、これから。

なんだか「夜勤明け」って感じで、これからまた映画観るとか郊外へ遊びに出かけるとかの馬力が出ない。

会社、戻ろう。途中コンビニでカレーメシ買って。

コツは、300回混ぜる。格段に美味くなります

チャップリン『ライムライト』(1952年作品)観ながら、食べた。

中のセリフ。

「死と同じく、生も避けられない」

これ、響く。生きるのも、やっかいだ。

そして、ぼくにとって、「生きる」と同義の「商い」も、やっかいだ。

その「やっかい」を、避けてくれる魔法の薬がどこかにある。

それがたとえば

AIDMA(アイドマ)
アウトソーシング
アサイン
アジェンダ
アライアンス
イニシアチブ
WIN WIN
イニシャルコスト
インフルエンサー
エビデンス
キャズム
キュレーション
クリティカル
クロージング
KGI
KPI
コアコンピタンス
マツコ・デラックス
ミルクボーイ
コンセンサス
コンバージョン




などといったビジネス用語だとすればさっきまで歩いていた商店街にはいっさい、無い。

無くて、無いから、気持ちよかった。

ただでさえ「避けられない」商い。

だとすれば、シンプルに、人に寄り添って、楽しく、やろうじゃないの。

育った原点へセンチメンタル・ジャーニーしてみて、良かった。

商いの原点に、気づけたから。

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