ブランドの動力
ブランドは
その表面に現れる
ネーミング
パッケージ
プライス
ロゴマーク
・・・
は
ただ表層に過ぎない。
ブランドで最も大事なものは
動力
であり
なぜそうなっているか
なぜその行動を取るのか
たとえば「人の移動」ひとつとってみても
徒歩
船
自転車
オートバイ
車
飛行機
など、テクノロジーや時代背景によって新しいスタイルに変化したように、
ブランドの動力も耐えざる変化の中にいる。
その動力がはたらくところにブランドの真実と美がある。
GUCCI COSMOS
体験した。京セラ美術館。
詳しくは言わない。
まっさらの状態で、是非みなさんにも体験していただきたいから。
ぼくの美術館体験の中でベスト1の体験だった。
事前に検索したりしないでね。
ほんと、まっさら、飛び込んで。
12月1日まで。
グッチは日本に正式に紹介されて60年、ブランド自身は100年以上の歴史。
単なる退屈なブランドのアーカイブが展示されているのかも、と思いきや、全然裏切られた。良い意味で。
そして、よくある図版やカタログの販売はしていない。
見学するゲストも展示物、案内してくれるスタッフと共に「瞬間」を創造するものだから、「過去に誰かが編んだ図版」は無意味なんだ。
グッチが時代を定義し、時代と歩んできた動力がどう変遷してきたのか。
「グッチみたいな高級ブランド、縁がないし、好きでもないし」
という話ではない。
行く人は、メガネではなく、コンタクトがおすすめです。理由は、ネタバレになるから言いません。
ネーミング
パッケージ
プライス
ロゴマーク
・・・
といったブランド・エレメンツは概念であり、実用には便利だが、しかし、そのブランドに向き合った個人に「何か」を獲得させてくれるものではない。
あくまで表面的な話に過ぎない。
つまり、創造性(クリエイティビティ)やインスピレーションを刺激してくれるわけではない。無意識とタッチしないからだ。
アートは常に人の無意識に触れ、何かを創造させる。
ブランドの動力がそうさせる。
グッチに触れ、まさに動力とは何たるものか、感じた。
言語で定義したのではなく、「感じた」。五感で感じた。
錦市場行った。
えびの天ぷらなどがむき出しに並べられ、売っていた。
歩行者がゾロゾロ歩いてる。埃がつくだろうに。
刺し身、びっくりするほどの高額で売ってた。
インバウンド狙いなんだろう。
錦市場のこういうインバウンド狙いの店の「動力」って何だろう。
表面的な
高価格
(結果、客単価上がって、儲かる)
以外の動力が何かあるんだろうか。
無意識には何ひとつ訴えかけてこないから、創造性もないし、インスピレーションも浮かばなかった。
映画村。
同じプレゼンテーションしていても、GUCCI COSMOSとのこの落差!!
「映画」の現在の立ち位置・・・配信とのせめぎあい、『侍タイムスリッパー』のヒット、邦画が力つけてきている・・・は全く感じられず、ただ「昔」をチープにやってるだけ。
働くスタッフの動力が何なのか、まるで見えてこなかった。
入場料 GUCCI COSMOS 2,200円(税込)
映画村 2,400円(税込)
ぼくは周囲にGUCCI COSMOSを勧めまくっている。映画村は勧めない。
動力が無意識にタッチする・しないの差は、ここまで大きい。
ここからはお知らせです
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