「わからない」こそが、上達のコツ

語学勉強で、大事なのは「ここがわからない」が「わかる」ようになることだ。

始めたばかりのときは何が何やらさっぱりわからない。でも、繰り返し聴くうちになじんでくる新曲のように、だんだん感覚がつかめてくる。韓国語の場合、動詞の語尾が変化する。文法でルールを学ぶのも重要だが、それより「感覚」で覚えてしまう。助詞「が」「は」「を」「と」「も」「に」「で」それぞれでパッチムありなしでも書く文字が変わる。わからない。そしてこの「わからない」こそが、上達のコツなんだ。

商いもこれと同じ。「今日の売上ゼロだった」という日があるとしよう。その理由を説明できるのがマーケティング、できないのが販売。つまり、販売は偶然と運任せであり、マーケティングは施策の結果なんだ。「あ。これ(施策)、外した! じゃあ、代案のこっちやってみよう」これがマーケティング。

売れ続けるに越したことはないけど、時にぱったり売れなくなることがある。そういうときこそ、チャンス。「マーケティングやってなかったなあ。販売に終わってたんだなあ」という振り返りができる。そして、何より「なぜ売れなかったか、さっぱりわからない」という感覚が得られる。これが大事。「わからない」こそが、上達のコツだから。

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ブースカ、知らない人も多いと思うけど、1966年から1年間、毎週水曜夜7時に日本テレビ系で全47話が放送された実写ドラマ。ぼくは小学校2年生だった。「バラサ、バラサ」「シオシオのパー」などのブースカ語が大好きだった。でも一番好きだったのが、ブースカが「わからない」ところだ。「わからない」は大きな魅力だと、その時以来思ってる。

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