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あるけど、無い。

無って、何だ?

何も無い

とは違う。

無というものがあるわけだから。

京都の常宿ウェスティン都ホテルにいる。

朝、館内庭園散歩、広がる京都市内を見遥かし、気づいた。

平安神宮、かなたに大文字

あるけど、無い

というのが無じゃないかな。

京都に来ると、そう感じる。

あるのだけど、引き算されて、というのではなく、敢えて加えない。

祇園の、お気に入りのお店のお通し。

自家製お豆腐(岩塩添え)をはじめ、お茄子のたいたん、ぎんなん、…… 可能な限り加えない味。

これがいい。

あるけど、無い。

つい、いつもは飲まない日本酒が進んだ。

京都 純米 月の桂

無とは、こういうことか。

あるべきなのに、無い

というのが昨今の大筋だ。

レジは自分でやれ(大津の感じ良い老舗蕎麦屋で、これだった。美味しくいただいて、最後、お会計でセブンイレブンになった)。

フロアスタッフは極力減らす。

「地球のために」という美辞麗句の下の、リネンサプライ費用削減。

老舗のウェスティン都ホテル京都には大いなるムダがある。空間がある。

あるけど、無い。

京都は、無を気づかせてくれる。

平安神宮庭園にて

それが歴史なんだろうね。

あるけど、無い。

日常、心がけようと思います。

気づかせてくれて、ありがとう、京都。

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