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一つに集中する

シングルタスクを実行するようになって、仕事の密度が濃く、質が上がった。

これまでのぼくはマルチタスク人間だった。大学受験が9科目もあったこともあり、複数を同時にやることが結果、「たくさんのことを成し遂げられる」という思い込みにつながってた。
例えば写真のように、パソコンで仕事中も、SNSからの連絡を常時チェックできるようスマホ画面を自分に向けていた。

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でも、研究によると、一度に複数のことをやろうとすると情報処理能力を低下させるコルチゾール(別名ストレスホルモン)が分泌される。脳のニューロン(神経細胞)が萎縮し、長期的には老化が進む(感情の調整や、逆境にめげず立ち上がったり、衝動をコントロールする能力が劣化)。

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そこで、一点集中、シングルタスクへと転換した。

まあ、もともとフローに入ると、周囲が見えなくなって変人化していたのだが(笑)、やはりシングルタスクは良い。

以下、具体的に、ぼくが実行しているシングルタスクを。仕事に関しては各自のやり方があると思うので、主に生活面。

信号は守る 

当たり前じゃないか、と思われるかもしれないけど、歩いているとき、「赤信号だけど、車来そうにない」という状況って、ある。ニューヨークに住んでいた頃、みんな信号なんて守らず、赤でも堂々と渡っていた(2000年頃の話なので、現在は違うかもしれない)。

でも、「赤だけど、車が来そうにない」という中を渡る、というのは立派なマルチタスクである。

「安全に歩行する」「それでも念のため、車が来ないか気を配る」

ほら、2つがある。しかもこの2つは脳の同じ部位を使うため干渉し合う。

だったら、ほんの一分かそこらの時間、信号待ちすれば周囲の観察もできて、良いのだ。

トイレは最優先して、行く

仕事していて、「トイレ行きたいかも。でも、とりあえずこれを済ませてから」と文書作成したり、パワポの「いいところまで」やってしまうことって、無いだろうか。ぼくはしょっちゅうだ。

でも。

日本は災害大国である。

地震が一発来たら、電源が止まる。電気止まるとエレベーター、水、すべて止まる。トイレどころではない。

「いつトイレが使えなくなるかわからない」のは、日本に住む限り、真実だ。

なので、行けるときに、行く。すぐ行く。出してしまう。

トイレでもシングルタスク

若い友人(特に名は秘すが水野恵太)は朝、トイレで座りながらスマホ見るという。記事をじっくり読んだりする。

これは立派なマルチタスクだ。

いつ、災害や宅配便のピンポンでトイレを出なければならなくなるか誰にもわからない。

だから、トイレはトイレで集中し、一秒でも早くコトを済ませるのが正解だ。

Webも1つだけに

Google ChromeやMicrosoft Edgeは複数のウェブサイトを表示しっぱなしが可能だ。しかしこれは「気が散る」原因になる。必要なもの1つだけを画面表示させるようにしよう。

「音楽かけながら」やめる

文章を書く、資料を作る、本を読む・・・これまで音楽を流してた。

やめた。集中力が高まった。

やはりどこかで情報が脳内(前頭前野)で干渉しあっていたのだ。

とにかく「複数を同時に」やめる

ぼくは会社を出るとき、デスクの上には何も残さない習慣だ。

なので出社し、仕事開始は「パソコンを収納場所からデスクへ運ぶ」ことが最初の作業になる。このとき、つい、ACアダプタとめがねを上に載せたまま運んでしまう。

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「パソコンを運ぶ」「めがねを落とさないよう気をつける」「ACアダプタを落とさないよう気をつける」3つが干渉し合う。きっとコルチゾール(別名ストレスホルモン)が分泌されているはずだ。老化! 困る!(笑)

めがねも外す

めがねといえば、いまの季節、マスクしながら歩く。ぼくは自宅から会社まで片道20分、徒歩通勤だ。マスクしてると、めがねが曇る。曇っていると、特に交差点とか、危ない。見えづらいからだ。

歩いているとき、マスクかめがねかどちらかを外さないと危険。

「曇った先にあるものを識別する」「安全に歩く」のマルチタスクになるから。

そこでぼくはめがねを外す。目はめちゃくちゃ悪いんだけど、「自分に迫りくる大きな物体(車)」くらいは見える。なので、めがねを外して安全を確保する。

関係性の脅迫ツール、スマホ

会議中、スマホは電源切るか、しまっておこう。

スマホは「関係性を迫る脅迫ツール」になってる。

LINE、フェイスブックメッセージ、Twitter、インスタ、メール・・・

すべて、「自分以外の誰かから」のものであり、それは、「関係性の維持」「関係性の改善」「関係性の向上」など、すべて「関係性」に関するものであり、ノーと言えない。現代社会の実相は、「人と人とのつながり」でできているので、大げさな話、生命線でもある。特にこれからエコシステムやコミュニティが「職場」になっていくと、なおさらだ。

デジタル社会、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進めばすすむほど、「関係性がストレス源」として、大きくなっていく。膨らんでいく。

スマホを目覚まし時計にしてはいけない。

夜、寝る直前にアラームセットするとき、「同時に」誰かからのメッセージが入っていることを目にする。

朝、起きたとき、画面は「誰かからのメッセージ」をお知らせしてくれている。

夜寝る前も朝起きて一日を始めるときも、「関係性の脅迫」にさらされるのだ。

ぼくは寝室からスマホを追い出した。出張先ではやむなくスマホを目覚し時計にしているからベッドサイドに置いてる。これもなんとかしなきゃね。

ということで、シングルタスクの勧めでした。

今日はみつき(伊賀光希)ちゃんの顔を浮かべながら書きました。

シングルタスクで行こうぜ!(笑)


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