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あの不機嫌おっさんはぼくの中にいるサムシングが生み出した

7:35am
セブン-イレブンレジ前。レジは一つ。馴染みの女性スタッフさん。
ぼくの前のお客さんが支払いに手間取ってる。交通系ICも受け付けない、カードもなぜかエラー・・・

と、ぼくとレジの間のスペースにおっさんが立った。手にはゴールドカード。レジの女性スタッフさんが気づき、「すみません。お並びはあちらで」と指差す。ちゃんとレジ前のお並びレーンは床にサインがある。ぼくの後ろにはすでに誰か並んでる。
「わかっとる!!」
「お並びは・・・」
「わかっとるちゅうねん! わかってここにおんねん。(・・・ぼくを指して)ちゃんと順番守るやないかぃ。チッ! そんな非常識なことするかいな。気分悪いおばはんやなあ」
彼のマイナス波動が一気に周囲を浸す。
「それでももう後ろにお並びですから」
「腹立つなあ!」言いつつおっさん、しぶしぶ後方レーンへ向かった。

ぼくが会計を済ませ、荷物をバッグに入れていたらおっさんも出口へ向かってる。コーヒーマシン前にいた別のお客さんが「何か落とされましたよ」
おっさん、そのお客さんに向かっても不機嫌に「mm!?」
レジ女性、向こうから「ああ。レシート捨てはったんです」

店を出て、前をおっさん歩いてる。進行方向が同じようだ。後ろ姿が、幸せそうじゃない。シャツの後ろ襟からネクタイ出てる。歩き方、美しくない。買ったたばこのシールを剥がし、ポイ捨て。週の始め、月曜朝から、イヤなものを見せられてる。

喫煙可能な昭和風喫茶店へ入った。時計を見るとまだ始業時間には早い。近辺のどこかのサラリーマンだろうが、年齢から察するに、定年間近だ。

彼はきっと海外で暮らしたことがないのだろう。仕事も、社外の人とやる仕事をやってないのだろう。そうでなければ、さっきのあのレジ前のようなふるまいが令和4年の現在でも許される、自分が正しい、と思えるはずがない。たばこ可の昭和喫茶店、必要とする人はどんどん減ってる。同じく、彼も、彼を必要とする人はどんどん減っていく一方なのだろう。ゼロなのかもしれない。昭和97年(昭和63+平成30+令和4)に生きる彼のような人は、生きる理由を見つけづらい。だから不機嫌になる。

それにしても気分が悪い。後味悪い。転換するため何か脳内で歌おう・・・降りてきたのが「With A Little Help From My Friends」

リンゴの軽い歌声とポールのベースが心地よい名曲だ(ポールのベース、ほんと、最高)。

不機嫌おっさんは友人からのちょっとしたヘルプをもらうこともないのだろう、寂しいね・・・と思ってたら、さらに降りてきた。違う。問題はあのおっさんではない。

現実はぼくの地下2階が創造する。
ということは、あの不機嫌おっさんはぼくの中にいるサムシングが生み出したのだ。そういえば、今朝の夢は悪いものだった。夢は地下2階を反映してる。ぼくの地下2階がいま、心地よくない色に染まってるサインだ。

どうするか。
考えを変える、というのはやりにくい。
こういうときは、行動を変える。行動が、地下2階を形成する。
昨日までと違う行動を意識してやることにする。

地下2階がおかしな色に染まってるとサインくれたあの不機嫌おっさんに感謝だなあ。あの場に立ち会ったレジ女性や他のお客さんたちの地下2階も、きっと好ましくない色になってたんだろうね。お互い、行動を変えてみましょう・・・ってこれ読まないだろうけど(笑)

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