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あなた知ってます? みなかたくまぐす

南方熊楠
日本人でも
みなかたくまぐす
ちゃんと読める人、少ないはず。

あなた知ってます? みなかたくまぐす

記念館と顕彰館(アーカイブ)行ってきた。

記念館は和歌山県白浜
海のそばにある

アーカイブは和歌山県田辺市
住宅街の中にある 住所が「中屋敷町」となってるくらい

実際、熊楠が住んでいた家があるから、こっちが、彼の生活に近いのかもしれない

遠い。大阪市内から車で2時間強かかる。

「南方熊楠って何やった人なの?」

簡単に答えられない

というか、彼はそもそも誰かのためにやってない
自分の楽しみのためにだけ、やった

独学自習な人

南方マンダラを見ればわかるが、
「誰かの理解の助けになるように」
という発想は一ミリもない

これは、彼に、「お金を稼ぐ」動機が生涯一度も
なかったことに由来する

ロンドン遊学時代
(留学とは呼べない。文字通り遊んでた。勉強という遊び)

産業革命が起こって経済のあり方がガラリと変わった真っ最中に身を置いていた

彼の蔵書中にある『ブリタニカ百科事典』を実際に開いてみた。アーカイブでは、蔵書も触れる、開けられる。

産業革命を起こしたマシン・・・自動紡績機など・・・が図解されている。

産業革命は、言い換えれば、

仕事のやり方、つまり稼ぎ方が革命される

ということだ。

いまでいえば、「AIに仕事を奪われた」という感じ。

自動紡績機に仕事を奪われた

という人もロンドン市中見渡せば山ほどいたはず

でも熊楠はそこを見ない。

見たかもしれないが、理解しようとしなかった。

なぜなら彼にとってお金とは「稼ぐもの」ではなく「もらうもの」だから。

金持ちの家に生まれたから、ニューヨークやロンドンへするっと行けた。

家からの仕送りだ。

お金は、何かの価値を創造し、それに対して対価として得られる。

プラス、時間が絡む。

時給という「対価」を得るためには
フードキャスト
ディズニーならではの素敵な飲食施設でおもてなし
時給1,350円~

カストーディアルキャスト
笑顔で清潔なパークを保つ掃除のエキスパート
時給1,250円~

パーキングロットキャスト
車で来園したゲストが最初と最後に出会う
時給1,400円~

フードキャストで13,500円稼ごうと思えば10時間働かないといけない。

熊楠には、これが存在しない。時間が。

自分にも相手にも時間が存在しない。

だから自己紹介の履歴書をえんえんと長さ約7メートル70センチ、文字数にしてなんと約58,000字書く。読む相手の時間を無視している。

お金を稼ぐ

観点ゼロの学者がどう生きたか

という視点で、熊楠を見た。

生涯、在野の学者として生きた

点にとても共感する。

たいてい人は「エラくなる」と、東京や大きな組織に所属したがる。
「中央」「大」の所属で自分の「エラさ」のアイデンティティを得ようとするものだ。

熊楠の研究はどれも「成果」を生み出してない。
どれも未完。

東京の強みは、才能が集まっているところだろう。これは今も昔も変わらない。

熊楠の生きた時代、才能への最短距離エリアが東京だとすれば、和歌山県田辺は才能から遠い。

自分の研究を、誰か才能とディスカッションしたりして検証する・・・

こういうやり方は熊楠の苦手とするスタイルだったんだろう。

価値創造とは
言い換えれば
良さを理解してもらう努力
ともいえる。

熊楠には「理解してもらう努力」ゼロだった。

彼の残したものはすべて理解し難い。

彼の中だけで成立した宇宙だ。

まさに

孤高の宇宙だね

2024年の現在では、まず生きられなかった、
大正・昭和初期だから成立した

天才

それが南方熊楠だと思います。

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