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人間は考えるマシンではなく、考えていると感じるマシンだ

ぼくたち人間は、まず、自分とつながってないと他人とはつながれないのではないか。

つながる

というのは

自分を理解している

だとすれば

どうやって理解するのか

こんな詩がある

Heart is sea,
language is shore.
Whatever sea includes,
will hit the shore.

心は海
言葉は岸
海の中のものはすべて
岸へ打ちつける

RUMI

とすれば、言葉か

自分の中にあるものを、言葉にする

それが自分とのつながりの出発なのだろうか

こんな言葉もある
哲学者ウィトゲンシュタイン

The limits of my language mean the limits of my world.
言葉の限界は世界の限界を意味する

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン

つまり、ぼくたちが思っている「世界」とは「ぼくたちの使える言葉」で創造されている。言語化できていない部分は「世界」になってない

言語化できていない「自分」は「自分」ではない

つまりつながれない

「いやいや、そんなことはないでしょう
自分のことは自分が一番よくわかっている」

そう思うよね?

でも、つい最近ぼくがぶつかった現象があって

ふだん元気いっぱいの奥さんが体調崩した(いまは元気)

そのとき、何と言葉をかければいいんだろう

「大丈夫?」

大丈夫じゃないからヘタってるわけで(笑)

うまい言葉が見つからず、自分がいやになった

そういえば、ぼくはいつも元気だから、体調崩したときの言葉を持ち合わせていないことに気づいたんだ

この絵

アウグスト・フリードリッヒ・シェンク(1828-1901)作「Anguish」

Anguishとは「苦悩」
親と死んだ子ども
迫るカラス

ぼくはこういう体験をしていないから親の気持ちをうまく言語化できない

でも、「苦悩」というのは骨まで響くはず

想像はできる

書類を整理していて、思わず紙で指を切ることがある

痛! 

この「痛い」感覚は、脳で認知している

実は「苦悩」が原因で「骨が痛む」痛点は脳の同じ箇所で感じている

身体的な痛みと心理的な痛みはどちらも同じ脳の部分で処理されている

人間は、考えるマシンと思われている

「考える」のはmindの働き

mindを「心」と訳すこともあるが、正確には頭脳だ

大前研一さんの戦略論
「戦略家のアタマの中」といった意味

「マインドセット」は「心構え」というニュアンスで理解されているが、本当はもっと論理的・科学的な性質を持つ

以前翻訳した『ブランド・マインドセット』は、「ブランド戦略の原則とその実践法」だ

何が言いたいかというと、これまでぼくたちは「mind=アタマ」を重視し過ぎた

人間はアタマ(mind)ではなくハート(心)で動く

この本が大きな刺激になってる

こころの世界地図

とでも言いましょうか

人間は考えるマシンではなく
考えていると感じるマシンだ

アントニオ・ダマシオ

この観点から、組織論を考えていこうと思っています

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さて;

お話変わりますが、シングルマザー就労支援をミッションとするNPO法人JW-UPでオンライントークライブやります

テーマは
「お金」

「税金」

どちらも録画しますので、リアルタイム参加が難しい方はアーカイブ視聴可能です

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