シナリオライターは、自分

赤ちゃんは、どのお母さんに生まれるか、選びにえらんでやってくるらしいね。そのとき、自分よりも何よりも「お母さんにどんな体験をgiveしたいか」をよーーーーく考えて決めるんだって。だから、たとえば、「生まれてすぐに病気になってしまう」ということも、決めてくる。それはお母さんに哀しみや心配、不安をさせたいわけではなく、「愛する喜び、無償で手を貸してくれた周囲の人たちへの深い感謝」を体験するためなのかもしれない。

話は変わる。

2歳と60歳。残り人生どっちが長い?

答えは「わからない」。

そうなんだよね。ぼくはいま62歳だけど、だからといって、今年生まれた赤ん坊より先に死ぬ・・・とも限らないのが人間だ。では何が寿命を決めているかというと、たぶんそれも決めてきているんだと思う。生まれる前に。でも本人はこっちの世界に来た瞬間忘れるから、自分がいつ死ぬと決めたかはわからない。

ドラマ『知ってるワイフ』メインの話はネタバレしないけど、端っこのエピソードを紹介。

生瀬勝久さん演じる謎の男小池、実は心臓外科医だったと明かす。彼は手術に失敗し、まだ幼い子どものいる若い男性を死なせてしまった。職を追われ、家族、妻と娘を不幸に・・・その懺悔から、「二度と手術に失敗しない医師になる」ため、過去に戻り人生やり直す。ところが、「手術に失敗しない」ことにフォーカスするあまり、家庭でも職場でも不機嫌、家族をまったくかえりみない男になってしまった。結果、妻と娘は家を出ていく・・・

タイムマシンとかデロリアンとかワープ・テクノロジーが完成し、過去に戻ることができたとして、「人生やり直し!」になっても、会う人は決まってるし、やることも変わらない気がする。なぜなら、自分が書いたシナリオだから。自分が「こういう体験したい」と書いた以上、そのドラマに登場するキャストは決まってくる。これを「ご縁」と呼ぶんだろうね。

思うんだけど、商売やってて、来てくださるお客様さえ、シナリオで書いてる気がする。

「オレ、今度こういう商売やるんだけど、お客さんになってくれる?」

「いいよ。その代わりオマケしてね」

とかさ(笑)

人生歩いてて、逆の風が吹くとき「オレもなかなかのシナリオライターやん」と、自分を褒めてあげよう!

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