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ホトトギス 鳴くまで待つか 鳴かせるか

ホトトギス
鳴くまで待つか
鳴かせるか

集客の科学を毎日やってるんだがこのままデスクに向かってるとおかしくなりそうだったので映画館行った。

特に観たいものはやってない時期だし、予告編観て

「ぜったい面白くない」「だから行かない」

と確認した

『スオミの話をしよう』

にした。

人間、わからないことをする。

三谷幸喜さんはテレビの人であり、映画には向いてない。

『王様のレストラン』
『古畑任三郎』

は天才的ひらめきとプロットの面白さに魅了される。

しかし、

映画『ステキな金縛り』

になると悪い癖が出てる。

どんなクセかというと、女優の無駄遣い。

『金縛り』は深津絵里。

そして今回の『スオミ』は長澤まさみ。

間違いなく面白くないに決まってる。

そう思ってチケットとった。

TOHOシネマズアプリで見ると、一番大きな1番スクリーンDOLBY ATMOSを埋め尽くしている。

人気なんだ。

プレミアムシートの部分だけが空いてる。そこにした。

始まった。

コメディなのだが、会場に笑いが出ない。

クスリ、ともしないまま、終わった。

寒かった。

いま、映画エンタメが直面している課題は

「配信で良くね?」

にいかに答えを出すか。

『キングダム4』や『ルックバック』は映画館で観る理由がある。納得する。

『スオミ』は、配信で十分だった。

三谷幸喜さんのような大御所が取り組む必要があるのはここで、

「配信で良くね?」

に対して

「やっぱり映画館で観ないといけないね」と納得させることであり、
おそらく今日この場、スクリーン1で観た733席733人全員を

「配信でいい」

と思わせてしまった。

『スオミ』の内容は、深いんですよ。

「人を理解することの難しさ」

がテーマであり、わかります。意義あります。

でもそれを作品にした『スオミ』、休日にわざわざ映画館へ足を運ぶ理由としては弱い。

三谷幸喜さんに期待するのは「爆笑」であり、映画館が揺れ、割れるほどの笑い。

それでこそ、733人で一つ所へ集まって一つのスクリーンを観る意義。

エミー賞受賞した『SHOGUN 将軍』はディズニープラスの配信だ。

ただ、今回の『スオミ』体験とその後の考察は

ホトトギス
鳴くまで待つか
鳴かせるか
集客の科学にも役立った。

時間とお金と長澤まさみのムダ遣いにはならなかった。

理由は長くなるので、また今度話しますね。

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