行って帰って、手ぶら
ふと思い立ち、出かけた。まあ、朝7時から仕事してるから正午までにはすでに5時間経ってるわけで、一段落したのもある。
JR駅からゆるやかな下り坂で、海へ向かって歩く。ミュージアム・ロードというシャレたネーミング。
途中、「あ。いよいよアートの世界に入るんだね」とワクワクさせるモニュメントが。
兵庫県立美術館到着。
『ゴッホ・アライブ』。
評判が良いし、「阪本の好みだと思うよ」とおすすめされたので、来た。
さて、入場チケットは・・・えっ!? こんなに並んでるの?
人・人・人・人・人・人・・・・
係の女性に「並んでますね(苦笑)」
係の女性「先週の土曜日と比較したらそうでもないですよ」
? 意味がわからない。ぼくは「いま・ここ」この瞬間のことを言っているのに(笑)
なんだか、この返答にも疲れて、観るの、やめにした。
美術館の外に出ると、海・・・というか、小規模な港。
地元の人だろうか、ランニングしたりしてる。
こういう得体のしれない人もいた。たぶん、ぼくとは話、合わないと思う。
この人が、「もう、帰んな」と言った気がしたので、帰ることにした。はい、帰ります。
帰路、途中に美術館があった。こっちでお口直しするか、と入ったらここも作品入れ替え時期で休館。
ことごとく外れで、このくまくんのような気分だった。
帰り、満員電車に立ち、車窓を眺めてた。わかった。
外の世界で起きることは、すべて自分のこころが創造している。
思えば、今日、JR大阪駅へ向かって歩いているときから、ブレーキがかかってた。信号がいつも点滅中の青か、赤だった。
JR大阪駅間近に着いたとき、あまりの人の多さにメゲて、方向転換しようかと思った。スマホアプリで映画館を呼び出し、今の時間から鑑賞できる上映予定を探した。スラムダンクがあった。今更だけど、観てないからみてもいいな・・・座席表を見たら・・・ぎっしりの人。だめだ、これは。
もう予定通り美術館へ行くしかないか。
・・・ということで、JRに乗ったんだけど、ぼくは行きたくなかったんだなあ。
結局、美術館まで行ったのに、鑑賞しないまま帰ってきた。望みが叶ったわけだ。
明日、コピー塾。そこで話そうと思っているのが、「positioning」、ブランドで重要なポジショニングだ。
これも、客観的な指標で決まるのではない。
要するに、「自分がどう望んでいるか」で、ポジションが決定される。
阪神電車から降りて、梅田駅外に出たら、昔なつかしミックスジューススタンド。創業50年。思わずフラフラ立ち寄り、買った。Suica決済できるのもすごい。180円の至福だった。たぶん、30年ぶりくらいに飲んだ。
美味しさは、記憶通りだった。
実はぼく、このミックスジュースを飲みたくて、灘までJR乗って、帰りは岩屋駅から阪神乗って、帰ってきたのかもしれない。
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