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ウェブを解決ファースト(Solution, first)に

インターネット・マーケティングが起業の出発ということもあり、企業のウェブサイトを研究するのが日課だ。趣味かもしれない。

特に専門のB2Bマーケティングでウェブは鍵となる。

1970(昭和45)年の大阪万博EXPO'70。

戦後の焼け跡からまだ25年しか経っていないのに世界から人を集めた。高度経済成長真っ最中だ。

ではこれがなぜ可能になったか。

アメリカは日本を占領した。占領した手前、飢えた7,000万人の日本人を餓死させるわけにはいかない。経済成長してもらわねば困る。
そこで世界市場稀な対ドルレートを360円と固定した。

結果、輸出がやりやすくなった。made in Japanをガンガン輸出し、外貨を稼いだ。

国内は当然、あれがない、これもない状態であり、社会インフラも整ってなかった。

高速道路、新幹線などを建設した。国内企業は粉ミルクを始め、一般消費財B2C、企業間取引B2Bは旺盛な内需のおかげで成長した。

外需と内需のWエンジン。そりゃ経済成長する。

そのピークが大阪万博EXPO'70であり、マーケティングなんて要らなかった。売れば良かった。そこに必要なのはQCD、つまり、品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)。

販売メイン、マーケティングはオマケ。

驚くことに、以来50年以上、B2B企業は、この
販売メイン、マーケティングはオマケ。
マインドでいる。ウソ? ホントです。

なので、基本、ウェブからの問い合わせに営業が対応する、というスタイルになっている。引合い中心の「待ち」の姿勢。

そしてそのウェブは、日本企業独特のスタイルなんだけど、ごっちゃになってる。
ごっちゃというのは、ウェブ訪問者には2種類いるのだが、それらが混ざっている。

一つのグループは「就活生、転職希望者、競合他社、投資家、金融機関、社員家族」・・・A

そしてもう一つのグループは、「ターゲット顧客」・・・B

グループA向けには笑顔、
グループB向けにはドクター

の顔が必要。

つまり本来は、ウェブを分ける必要がある。

JOYWOW B2Bマーケティング スライドより

もう一つ、B2B企業のウェブを研究していて気になるのが、「自分たちは詳しいからいいけど、素人の顧客目線で作られていない」。

それはちょうど大手の総合病院の診療科・部門みたいなもので「ぼくはお腹が痛い・・・でもどこへ行けばいいかわからない」


消化器内科だろうか、それともえっ!? 腫瘍? いやな漢字だなあ・・・

患者が自分で自分をカテゴライズして、診療予約しなければならない。
これと似ている。

自分たちは知っているからすぐに検索できるけど、素人が解決を求めてウェブを訪問するという前提に立ってない。

B2Bが売っている価値は
解決(solution)。
製品は、そのための手段に過ぎない。

そんな中、新幹線ドア横の広告に惹かれた。

駅に着いて、降りる寸前に撮影

ここの売っている「解決」は「蒸気」だ。
面白い。
早速広告のQRコードをその場で読み取ったら

これですよこれ。

素晴らしい!! 感激しました。

ということで、ウェブ戦略頼みであるなら、ウェブを解決ファースト(Solution, first)にしましょうね、というお話でした。これについてはコンサルティングもやっているし、来月くらい、セミナーやろうかなと思っています。

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